『喜嶋先生の静かな世界』(森博嗣 著)(講談社文庫)の感想です。

 

『喜嶋先生の静かな世界』のあらすじ

『喜嶋先生の静かな世界』は、『すべてがFになる』で有名な作家である森博嗣氏が書かれた本です。

 

『喜嶋先生の静かな世界』は、森博嗣氏の自伝です。

 

森博嗣氏は、文字を読むのが苦手で勉強嫌いでした。

しかし、数学と物理が突出して出来たので、某国立大学に入学できました。

 

学部1〜3年生の講義は簡単すぎてつまらなかったそうです。

が、学部4年次に配属された喜嶋研究室での出会いが、森博嗣氏の人生を一変させました。

その後森博嗣氏は、博士課程を卒業して研究者となり、某国立大学の准教授となります。

スピカという同級生と結婚して子を持ち、幸せな日々を過ごしているかのように思えましたが・・・。

 

『喜嶋先生の静かな世界』を読むと、研究者の世界がよくわかります。

私も北大大学院の研究室にいましたが、そこでの経験を本書と照らし合わせると、当たっていると感じました。

 

世間にはあまり知られていない研究者の世界。

どんな世界なのか興味があれば、ぜひ一度『喜嶋先生の静かな世界』を読んでみましょう。

 

以上、『喜嶋先生の静かな世界』のあらすじです。

 

次に、私が『喜嶋先生の静かな世界』を読んで、とくに刺さった内容を3つほど紹介します

 

スポンサーリンク



『喜嶋先生の静かな世界』で刺さった3つの名言

私が『喜嶋先生の静かな世界』を読んで、とくに刺さった名言は、以下の3つです。

<『喜嶋先生の静かな世界』で刺さった名言>

・やりたいことをやるためにやらなきゃならないこともある

・人生にはいつだって自由時間がある

・結婚するということのリアル

 

それぞれについて、『喜嶋先生の静かな世界』の引用文を紹介し、合わせて私の感想を簡単に書いていきます。

やりたいことをやるためにやらなきゃならないこともある

それから、僕がその体験から学んだ最も大事なことは、自分がしたいことをする、自分が考えたいことを考える、そのためにすべての時間を使う、ということだった。

したくないこともしなければならないけれど、それは、したいことをするために必要な準備、あるいは練習だと考えた。

いつも真っ直ぐには進めない。

回り道をしなくてはいけないことだってある。

ただ、一番やりたいことのために、できるだけエネルギィを蓄えておく。

一番大事な時間のためには、ほかのことは少々犠牲になってもしかたがない。

 

『喜嶋先生の静かな世界』 P12より

 

やりたいことをやるために、やらなきゃならないこともある。

 

『喜嶋先生の静かな世界』の一つ目の名言です。

 

多くのビジネス書を読むと、やりたいことだけやれ!と書かれています。

しかし、そう理想どおりにはいかないでしょう。

 

主婦の方なら、炊事洗濯掃除など家事で忙しいです。

サラリーマンの方は、通勤時間も含めると、1日10時間以上を会社に拘束されクタクタになります。

 

生活のために、やらねばならないことがたくさんあるのです。

そこに、やりたいことだけやれ!と言われても、無理ですよね。

 

もちろん、やりたいことをやることも大切です。

老後になってからやりたいことをやるのでは遅いです。

参考)『新しい道徳

 

やりたいことを意識して、やらねばならないことを効率よく処理できるよう何とか頑張りましょう。

人生にはいつだって自由時間がある

卒論発表会が終わったあと、ほとんどの学生は最後の休暇を満喫する。

就職する者にとっても、また院へ上がる者にとっても、この春休みは人生で最後の自由時間だ、というふうに感じるらしい。

そんなことはない、人生にはいつだって自由時間があるだろう、たとえば、老後にはそれが残っているはずだ、と考える人は少ない。

若者の多くも、そこまでは考えない。

社会人となれば、もう自由はない、という強いイメージがいつの間にか子供たちを支配しているからだ。

きっと、大人たちが「子供はいいなぁ」と呟くのを聴いて育ったからだろう。

大人になれば、もういいことはない、という洗脳を受けているようなものだ。

 

『喜嶋先生の静かな世界』 P111より

 

私が信州大学を卒業するとき、学科の同期らは、「これが人生最後の春休みだ!」と言っていました。

彼らはこぞって、卒業旅行に行っていました。

私は学科の同期と親しくなかったので、卒業旅行には行かず、さっさと北海道に引き上げました。

 

北大大学院を卒業するときも、専攻の同期らは「これが人生最後の春休みだ!」と言い、やはり旅行に行っていました。

私は研究室で辛酸を嘗めたので、北大大学院の関係者と関わりたくなく、家でのんびり過ごしていました。

 

学部、大学院の同期らを見て、なぜ「これが人生最後の春休みだ!」と言い、焦って旅行に行くのか理解ができませんでした。

 

会社辞めたらまた自由な時間がやってくるじゃんと思っていたので。

 

私はこういう思考なので、今こうしてセミリタイアみたいなことが出来ているのでしょう。

 

国民年金と国民年金基金の支払いと、実家に入れる生活費を稼ぐために家庭教師のアルバイトに奔走しています。

なので、自由時間を謳歌しているわけではありませんが、良い暇つぶしにはなっています。

一日中ブログばかりやると、私は精神をやられるので。

 

こんな感じで、人生にはいつだって自由時間があります。

リスクを受け入れられれば、自由時間を手に入れられるのです。

 

会社勤めをされている方は、老後まで自由時間はやってこないと思い込まないでくださいね。

その思考だと、会社に搾取されますから。

 

スポンサーリンク



結婚するということのリアル

たぶん、まだ僕は「生活」というものを知らなかったんだ。

この数年後に、僕はそれを知ることになる。

結婚をして子供ができて、課程というものが僕を取り囲むようになる、すると、そこにはしなければならない「生活」が沢山あって、あれがあれば便利だ、どうしてもあれが必要だ、とつぎつぎと揃えなければならないものは出てくる。

仕事で稼いだ金は、たちまち「生活」に消えてしまう仕組みになっている。

大人っていうのは、この仕組みの中にいる人たちのことで、いつしか、自分もその一人になってしまった。

そして、もうあの頃には戻れない、再び子供には戻れない、なんて懐かしく思い出したりする。

子供のときは、そんなこと、夢にも考えなかったのに。

 

『喜嶋先生の静かな世界』 P307〜308より

 

結婚するということのリアルが、上の『喜嶋先生の静かな世界』に書かれています。

 

私は、母が父親の借金の支払いに苦しむ姿を見ているので、結婚はしません。

嫁が大ハズレだったら、人生狂いますから。

 

まあ、多くはまともな女性ばかりなのでしょうが、生活にがんじがらめにされるのは事実です。

 

私は一人の時間が好きです。

自分で自分の時間をコントロールし、自由に生きていたいと考える人間です。

 

こういう性格なので、結婚するのは無理だし、したくもありません。

結婚のメリットを全く見いだせません。

 

あるサイトで、「結婚のメリットは主観的なものばかりで、金のかかる趣味と変わりない」という名言がありました。

 

当たっていると思います。

 

以上、『喜嶋先生の静かな世界』(森博嗣 著)(講談社文庫)の感想でした。

 

『喜嶋先生の静かな世界』はAmazonにて、中古の文庫本が安く買えます。

 

『喜嶋先生の静かな世界』には電子書籍であるKindle版もありますので、Amazonがオススメです。

 

以下、『喜嶋先生の静かな世界』のAmazonの販売ページです。