『スカイ・クロラ』(小説)(森博嗣 著)(中央公論新社)の感想です。

 

『スカイ・クロラ』あらすじ

『スカイ・クロラ』とは、『すべてがFになる』で有名な森博嗣氏が書かれた本です。

 

『スカイ・クロラ』は、戦闘機のパイロットである主人公の心情の変化を描写した小説です。

 

思春期から成長が止まり、永遠に生き続ける存在である「キルドレ」。

キルドレである主人公は、民間軍事会社で働くパイロットです。

 

軍事会社ですので、人を殺すのが仕事。

主人公も戦争で二人の人間を殺しています。

 

『スカイ・クロラ』では、戦闘シーンがなかなか生々しく描写されています。

 

しかし、『スカイ・クロラ』の本筋は迫力ある戦闘シーンではなく、大人にならない子供が戦争を仕事に永遠を生きなければならない境遇です。

 

『スカイ・クロラ』では、主人公の他に、草薙(女性)、土岐野など様々なキャラクターが登場します。

 

『スカイ・クロラ』は、彼ら子供たちの辛い境遇下での心情が絡み合い、色々と考えさせられる作品となっています。

 

『スカイ・クロラ』は、アニメ化もされています。

 

ブルーレイ版が、「スカイ・クロラ (通常版) [Blu-ray]」です。

DVD版が、「スカイ・クロラ [DVD]」です。

 

『スカイ・クロラ』をより詳しく知りたい方は、合わせてこちらも視聴するとよいでしょう。

 

以上が『スカイ・クロラ』のあらすじです。

 

次に、私が『スカイ・クロラ』を読んで、とくに刺さった内容を3つほど紹介します。

 

スポンサーリンク



『スカイ・クロラ』で刺さった3つの内容

私が『スカイ・クロラ』を読んで、とくに刺さった内容は、以下の3つです。

<『スカイ・クロラ』で刺さった内容>

・大人になることは死の谷底へ近づくこと

・生きることは退屈しのぎである

・自分の責任と考えるのがいちばん楽

 

それぞれについて、『スカイ・クロラ』の引用文を紹介し、合わせて私の感想を簡単に書いていきます。

大人になることは死の谷底へ近づくこと

つまり、こうだ。

大人になることを、一つの能力と捉える。

そして、子供のままでいることは、その能力の欠如である、と解釈する。

そういった考え方に立脚すれば、僕たちみたいな子供を見下すことができる。

そんなメカニズムなのだろう、きっと。

でも、大人になる、というのは、つまりは老いるのであって、山から下ること、死の谷底へ近づくことではないのか。

 

『スカイ・クロラ』 P70〜71より

 

大人になることは、死の谷底へ近づくことである。

 

哲学的な発言ですね。

 

人は死には抗えません。

いずれ必ず死にます。

 

死ぬまでのあいだ、どのような人生を送ってきたかが重要な気がします。

 

サラリーマンとして60歳まで会社に搾取され続ける生活を送り、晴れて定年を迎えて、その数年後に死んでしまっては何のための人生だったか分かりません。

 

私が辞めた東証一部上場のIT企業(ブラック企業)にも、こういう末路を迎えそうな定年間近のヒラ社員がいました。

 

北大理学部卒のエリートなのですが、安月給で会社にこき使われた挙げ句、人事部から早期退職を打診されたそうです。

 

毎日のようにサービス残業をして会社に尽くしてきたのに。

若いときは、夜が明けるまで働くことは日常茶飯事だったそうです。

 

しかし、始業時間前に行われる朝礼に1分遅刻したという理由で給料を減らされ、年収250万円だったこともあったそうです。

 

時間外に朝礼をやることも犯罪ですし、朝礼に来なかったという理由で給料を減らすのも犯罪です。

 

私もこの会社の課長から、仕事を1年近く与えられず放置され、最低評価の人事評価を一方的に付けられるパワハラを受けました。

 

それを人事部に訴えたら、逆に圧力をかけられ、会社を追い出されました。

 

こうした経験から、この東証一部上場のIT企業は、社員を搾取し、犯罪行為を繰り返して経営を成り立たせていると言えます。

 

人はいずれ死にます。

だから、どのような人生を送ってきたかが重要になるでしょう。

 

こんなゴミみたいなブラック企業に人生の貴重な時間を搾取され、定年後にポックリ死んでしまうような人生を、私は送りたくありません。

生きることは退屈しのぎである

僕たちは、確かに、退屈凌ぎで戦っている。

でも・・・・、

それが、生きる、ということではないかと感じる。

そう、感じるだけだ。

違うだろうか?

生き甲斐を見つけろ、と昔のマニュアルには書いてある。

見つけられなかったら、退屈になるからだ。

つまり、退屈を凌ぐために、生き甲斐を見つける。

 

『スカイ・クロラ』 P124より

 

人生とは、暇つぶしである。

 

これも哲学的なはなしですね。

ニヒリズムに満ちています。

 

ちきりんさんの著書『ゆるく考えよう 人生を100倍ラクにする思考法』では、充実した人生を送ろうと躍起になる人間を否定しています。

 

人は、ヒマに耐えられない生き物なのでしょう。

が、せっかくの暇つぶしですから、ストレス無くやりたいものです。

 

どうせ人生なんて暇つぶしなんだから、好きなように生きれば良いのです。

 

私も、ブラック企業を辞めて、今はブログと家庭教師のアルバイトを好きなようにやっています。

 

書きたい記事を適当に書いて、相性の良い親とだけ付き合うようにしています。

収入は安定していませんが、それでも何とか暮らせています。

 

収入が不安定なので、完全に穏やかでいられているわけではありませんが、サラリーマン時代よりストレスが遙かに少ないです。

 

まあ、それでいいんじゃないかと思っています。

 

国民年金と国民年金基金だけはかかさず納付していますが。

自分の責任と考えるのがいちばん楽

僕以外の誰の責任でもない、と思っていたから、考えてもいなかった。

でも、土岐野も、それにおそらく、篠田も、そうだ・・・。

草薙だって、自分の責任だと考えたかもしれない。

どちらにしても、

自分の責任だと考えることが、一番楽なのだ。

全部、自分の責任なら、閉じていれば良い。

完結できる。

人の責任だと思うから、処理が難しくなる。

 

『スカイ・クロラ』 P195より

 

人生に起こること全てが自分の責任だと考えた方がラクである。

 

当たっていると思います。

他人のせいにしても、問題は解決しませんから。

 

愚痴を言うヒマがあるなら、手を動かし身体を動かすべきです。

 

私も会社が憎いですが、憎んでも収入は増えないので、忘れて働くようにしています。

 

ただ、自分の責任であると重く考えすぎるとウツになるので注意が必要です。

 

著書『ブラック企業—日本を食いつぶす妖怪』には、会社は「自分を責めるようになる」よう調教してくると書かれています。。

 

会社で追いつめられているひとが、人生は全て自分の責任であると言われたら、電車へGoしてしまうかもしれません。

 

だから、重く考えすぎないようにしてくださいね。

 

以上、『スカイ・クロラ』(小説)(森博嗣 著)(中央公論新社)の感想でした。

 

『スカイ・クロラ』はAmazonにて、中古の文庫本が安く買えます。

 

『スカイ・クロラ』には電子書籍であるKindle版もありますので、Amazonがオススメです。

 

以下、『スカイ・クロラ』のAmazonの販売ページです。

 

 

スポンサーリンク