『東芝解体 電機メーカーが消える日』(大西康之 著)(講談社現代新書)の感想です。

 

『東芝解体 電機メーカーが消える日』あらすじ

『東芝解体 電機メーカーが消える日』とは、元日経新聞記者で、経済ジャーナリストである大西康之氏が書かれた本です。

 

あなたもご存じの通り、東芝は潰れかけています。

東芝と言えば、19万人もの従業員を抱えるメガカンパニーです。

 

かつては、絶対に潰れない会社と言われており、旧帝大や東工大を卒業した大学院生が大量に入社していました。

 

それが今、東芝は経営危機に陥っています。

東芝だけではありません。

シャープは既にアジアの企業であるホンハイに買収されましたし、NECも「穏やかな死」を迎えています。

 

なぜ、このような状態に陥ってしまったのか。

 

それは、ある二つの巨大な『ファミリー』に依存してきたからだと言われています。

 

この二つの「ファミリー」とは何か、そのファミリーがなぜ、電機メーカーを育て、そして衰退させる原因になったのか。

 

『東芝解体 電機メーカーが消える日』には、その原因が詳細に書かれています。

 

以上、『東芝解体 電機メーカーが消える日』のあらすじでした。

 

次に、私が『東芝解体 電機メーカーが消える日』を読んで、とくに刺さった内容を3つほど紹介します。

 

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『東芝解体 電機メーカーが消える日』で刺さった3つの内容

私が『東芝解体 電機メーカーが消える日』を読んで、とくに刺さった内容は、以下の3つです。

<『東芝解体 電機メーカーが消える日』で刺さった内容>

・東芝解体の構図

・シャープは2011年にはホンハイに抜かれていた

・NECは「穏やかな死」を迎えている

 

それぞれについて、『東芝解体 電機メーカーが消える日』の引用文を紹介し、合わせて私の感想を簡単に書いていきます。

東芝解体の構図

 

『東芝解体 電機メーカーが消える日』 P12より

 

東芝解体の構図でした。

 

私がかつていた北大大学院の研究室からも、東芝に就職した子がいます。

この当時は就職氷河期で、東芝程度にしかいけなかったのでしょう。

 

東芝なんかに行っても、将来がないのは明らかです。

東芝で技術を身につけたら、さっさと転職して幸せに暮らして欲しいものです。

シャープは2011年にはホンハイに抜かれていた

2011年当時で「もう抜かれとるやないか」

(中略)

シャープがホンハイの傘下に入ると、一部では「あの名門がアジア企業に買われた」という落胆の声が聞かれた。

しかし感情を排して数字を見れば、この買収もきわめて順当だ。

シャープの2016年3月期の連結売上高は2兆4615億円だが、ホンハイの2015年の売上高は約16兆円。

国内最大手の日立製作所(2016年3月期、10兆343億円)すら上回る規模なのだ。

(中略)

2011年8月、ホンハイと提携交渉をしていたシャープの町田勝彦会長(当時)は、台北にあるホンハイの技術開発拠点を視察して度肝を抜かれた。

シャープの工場でもまだ珍しい最先端の日本製、製造装置が巨大な工場にずらりと並んでいたからだ。

ホンハイはこれらの生産装置を見事に使いこなし、精密なiPhoneを驚異的な歩留まりで量産していた。

「もう抜かれとるやないか・・・」

町田はホンハイを「格下」と見てきた自分を恥じた。

 

『東芝解体 電機メーカーが消える日』 P16〜18より

 

シャープは2011年あたりで、すでにホンハイに抜かれていたそうです。

 

というか、ホンハイの2011年の売上高は、シャープの8倍以上もあったのですね。

知りませんでした。

 

そりゃあ、簡単に吸収合併されるでしょう。

 

ホンハイに吸収合併されてから、シャープは調子が良いそうです。

 

吸収合併されてから、たった数年でシャープは立て直しました。

シャープの日本人経営者が、いかに無能であったかがわかりますね。

 

私が辞めた東証一部上場のIT企業(ブラック企業)も、今は業績が良いそうです。

しかしこれは、アベノミクス効果に便乗しただけで、会社の実力ではないでしょう。

 

優秀な社員ほど、どんどん辞めていく会社でしたので。

経営者が昭和的発想の無能人間で、根性論で社員をこき使って搾取していました。

 

この会社の内部を知る身として言わせてもらうと、よくこんなザマで存続できているなと感心させられます。

 

日本の大企業でも、紙一重な会社はきっとごまんとあるのでしょうね。

 

東芝やシャープは特にヤバかったので、「死」を迎えてしまったのでしょう。

 

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NECは「穏やかな死」を迎えている

NECは2017年1月30日、「2017年3月期の連結売上高が前年同期比5.1%減の2兆6800億円に、営業利益は同67.2%減の300億円になる見通しだ」と発表した。

IT大手で唯一の減益予想だが、もはやニュースにもならない。

NECの凋落は電機業界を知るものにとって、見慣れた風景になっているからだ。

2000年度に5兆4000億円を超えていた売上高はこの17年間、ほぼ一本調子で減り続けている。

三洋電機、シャープ、東芝のように分かりやすい形で経営危機を迎えていないので目立ってはいないが、17年間で売上高半減というのは企業にとって「穏やかな死」を意味する。

更に言えば、売上高が半分になっても破綻しないところに、日本の電機業界の異常さがある。

 

『東芝解体 電機メーカーが消える日』 P88より

 

NECは17年間、売上高が一本調子で減り続けており、「穏やかな死」を迎えているそうです。

 

NECと言えば、私が就活生だった2008年のときは、非常に人気の高い会社でした。

私もNECを受けましたが、SPIで失敗してしまい、エントリーシートの段階で落ちました。

 

そんなNECですが、「穏やかな死」を迎えているそうです。

潰れかけているとまでは言われていませんが、ヤバい状況なのは確かでしょう。

 

今からNECに入社しても、きっと先はありません。

だから、NECで技術を身につけたら、さっさと転職してください。

 

今は景気が良く、転職市場が売り手市場なので、転職は難しくないはずです。

 

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参考までに。

 

以上、『東芝解体 電機メーカーが消える日』(大西康之 著)(講談社現代新書)の感想でした。

 

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