『僕は君たちに武器を配りたい』(瀧本哲史 著)(講談社)の書評です。

 

『僕は君たちに武器を配りたい』とは

『僕は君たちに武器を配りたい』とは、投資家で京都大学の客員准教授をされている瀧本哲史先生が書かれた本です。

 

『僕は君たちに武器を配りたい』には文庫版として『僕は君たちに武器を配りたい エッセンシャル版』もあります。

 

本記事で紹介するのは、単行本のほうです。

 

『僕は君たちに武器を配りたい』では、はじめに、スーパーエリート集団である京都大学の医学部でもワーキングプアが発生している話が登場します。

 

京都大学の医学部は、あの超エリート高校である灘高校の上位層が入学する学部です。

灘高校ですら、成績上位でないと京都大学の医学部には合格できません。

 

次に、新三種の神器「英語・IT・会計」というはなしが登場します。

 

しかし、「英語・IT・会計」は奴隷として会社に仕えるための知識なのだそうです。

 

私は東証一部上場のIT企業で働いていましたが、たしかにITの仕事は奴隷の仕事だと実感できます。

会計や英語を使う会社でも、サル仕事ばかりやらされるのでしょう。

 

お金が儲かる職業、儲からない職業には、以下の6つのタイプがあるそうです。

<儲かる・儲からない職業>

1.商品を遠くに運んで売ることができる人。(トレーダー)

2.自分の専門性を高めて、高いスキルによって仕事をする人。(エキスパート)

3.商品に付加価値をつけて、市場に合わせて売ることができる人。(マーケター)

4.まったく新しい仕組みをイノベーションできる人。(イノベーター)

5.自分が起業家となり、みんなをマネージ(管理)してリーダーとして行動する人。(リーダー)

6.投資家として市場に参加している人。(インベスター=投資家)

 

このなかで、「トレーダー」と「エキスパート」は、ネットの発達により消滅する可能性があるそうです。

 

「トレーダー」と「エキスパート」は、これまで知識やノウハウが属人化していましたが、いまは誰もがネットで正しい情報を入手できますから。

 

瀧本哲史先生は、投資家になることを進めています。

それもただの投資家ではなく、リベラルアーツ(幅広い教養)を学ぶ投資家です。

 

そのために、自分学び自分で考えることが重要なのです。

 

以上、『僕は君たちに武器を配りたい』の概要でした。

 

次に、私が『僕は君たちに武器を配りたい』を読んで、とくに刺さった内容を3つほど紹介していきます。

 

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『僕は君たちに武器を配りたい』で刺さった3つの内容

私が『僕は君たちに武器を配りたい』を読んで、とくに刺さった内容は、以下の3つです。

<『僕は君たちに武器を配りたい』で刺さった内容>

・ブームになってから投資すると死ぬ

・長期的には未来がない会社の特徴

・短大卒でも家庭教師で儲けられる方法

 

それぞれについて、説明していきます。

ブームになってから投資すると死ぬ

「ブームとなってから投資すると、死ぬ」というのが投資の鉄則だ。

誰も投資など考えられない、焼け野原のようになっているときに投資して、誰よりも早く実った果実を回収し、「まだまだ儲かる」と普通の人が思い始めるタイミングでさっと身を引く。

これが、成功する投資家に共通する思考法だ。

世界でもっとも長期にわたって成功している投資家一族、ロスチャイルド家も、この考え方で莫大な資産を築いてきた。

(中略)

世間が悲観に暮れているときにこそ、小さな希望を前向きに捉えること。

そして、うまくいっているときにこそ、「まだいける」という我欲をコントロールして冷徹に判断しなければいけないのだ。

 

『僕は君たちに武器を配りたい』 P86〜87より

 

仮想通貨が大ブームです。

仮想通貨で大儲けして、「億り人」となった若者がたくさんいるそうです。

 

しかし、こうした人たちは、仮想通貨がブームになる前からやっていた人たちです。

ブームになった現在は、仮想通貨で大儲けするのは難しいのではないでしょうか。

 

それでも、インフルエンサーなら仮想通貨アフィリエイトで大儲けできるみたいです。

 

有名ブロガーのイケダハヤト氏は、2017年に仮想通貨アフィリエイトで1億5千万円もの売上を出したそうです。

今は仮想通貨アフィリエイトは下火になってしまったので、イケダハヤト氏はnoteに切り替えています。

 

私はメンタルが弱いので、投資はやりません。

価格の変動に一喜一憂して、精神がやられる危険性があるからです。

 

こうしてブログ記事をコツコツ積み上げていき、生活できるくらいの収入が得られればそれでよいと思っています。

家庭教師のアルバイトの収入もありますから、贅沢しなければ生きていけますので。

長期的には未来がない会社の特徴

どのような会社に就職すべきかについて悩む人に、最後にこの言葉を贈りたい。

高級ホテルチェーンを世界で経営するマリオネット・グループは、ホテルマネージャーの心得として次のように述べている。

「従業員に対してお客さまのように接しなさい。そうすれば、従業員はあなたが接したように、お客さまに接するでしょう」

つまり従業員を大切にする会社は、顧客を大切にする会社なのである。

逆にいえば、顧客を大切にしない会社は、従業員も大切にしない会社なのだ。

会社のビジネスモデル自体がお客さんを小馬鹿にしている、あるいはバカなお客さんをターゲットとしている会社には、長期的には未来がないと考えていいだろう。

 

『僕は君たちに武器を配りたい』 P103〜104より

 

未来がない会社の特徴でした。

 

というか、これ日本企業のほとんどが当てはまりませんか?

 

東芝のような(元)一流大企業ですら、粉飾決算をして顧客を欺いています。

 

私が辞めた東証一部上場のIT企業も、従業員を使い捨てにしていました。

それに嫌気がさした優秀な同期らは、みんな辞めていきました。

 

私もこの会社で、仕事を1年近く与えられず放置され、最低評価の人事評価を一方的に付けられるパワハラを受けました。

ボーナスが大きくダウンして、年収が300万円を切りました。

それを人事部に訴えたら逆に圧力をかけられ、会社を追い出されました。

 

従業員を大切にしない会社に未来がないなら、この会社は潰れるべきです。

 

今は景気が良いので業績が好調みたいですが、20年後にはどうなっているのでしょうかね。

この会社の何十倍もの規模がある東芝やシャープが潰れる時代ですから。

 

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短大卒でも家庭教師で儲けられる方法

ある成績優秀な女性は家庭の経済的事情で短大に進学した。

家族を支えるために少ない時間でバイトをしようとするとやはり家庭教師だろうと考えた。

しかし、残念ながら本人の学力や教える能力と関係なく、「短大の女の子」に家庭教師を頼む人を見つけるのは難しかった。

しかも、彼女の生活圏にはすでに大手の進学塾や家庭教師センターがしっかりと地盤を築いており、彼女がいくらビラを撒いたりしても、まったく生徒が集まらなかった。

そこで彼女は戦略を変更する。

「偏差値40以下の中学生だけを教える家庭教師」を始めたのだ。

彼女が家庭教師を始めた地区は、教育熱心な地域であったため、学習塾も数多くあったが、そのほとんどは勉強のできる子どもを対象とする、有名私学を目指す指導を行っているところばかりであった。

彼女はそうした学習塾がまったく相手にしていない、勉強ができないけれど、せめて高校ぐらいは卒業しておきたい、と考える親とその子どもをビジネスの相手としたのである。

しかも彼女は「高校に無事に合格できたら特別ボーナスをいただきます」と成功報酬制の契約を結んだことから、初年度から大きく稼ぐことが可能となった。

彼女の短大出という弱みは、基礎から親切に教えてくれそう、苦労しているから弱い人の気持ちが分かる、と逆に強みになったわけである。

 

『僕は君たちに武器を配りたい』 P150〜151より

 

短大卒でも家庭教師のアルバイトで稼げる方法でした。

 

「偏差値40以下の中学生だけを教える家庭教師」で、稼げるみたいです。

 

北海道ですと、このような成績の悪い中学生ばかりです。

家庭教師に申し込んでくるのは、成績が壊滅的な生徒なのです。

 

成績が平均点以下の中学生をターゲットにした家庭教師協会もたくさんあります。

 

また、北海道は収入の低い世帯ばかりなので、成功報酬を要求すると断られる可能性もあります。

安い時給で数をこなしてコツコツ稼ぐべきです。

 

上の引用文で登場する短大生は、北海道では戦えないでしょう。

 

それでも、進学に熱を上げる地域なら、成績が平均点以下の中学生をターゲットにすると、成功できるのかもしれませんね。

 

以上、『僕は君たちに武器を配りたい』(瀧本哲史 著)(講談社)の書評でした。

 

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