『「反原発」の不都合な真実』(藤沢数希 著)(新潮社)の感想です。

 

『「反原発」の不都合な真実』とは

『「反原発」の不都合な真実』とは、外資系投資銀行で市場予測、リスク管理、経済分析などをされている藤沢数希氏が書かれた本です。

 

原発廃止論が、マスコミで主張されています。

 

しかし、後述するとおり自然エネルギーは原発に代替えすることは難しいです。

 

福島第一原発の事故のように、原発がいったん暴走すると、周囲に甚大な被害を及ぼします。

故郷を奪われ、仮設住宅で暮らしている方が現在もたくさんいます。

 

しかし、統計的に見て、原発は安全な発電施設であると藤沢数希氏は主張されています。

 

たとえば、原子力発電所は火力発電所よりも、1TWhあたり7000倍も安全だという統計が出ています。

 

「原発=危険」と安易に考えるのは間違えなのでしょう。

 

『「反原発」の不都合な真実』は、福島第一原発の事故で被害に遭われた方々の気持ちを逆なでしてしまうかもしれません。

 

しかし、あくまでデータとして原発のメリットを知りたいのなら、『「反原発」の不都合な真実』は良書であると思います。

 

以下、私が『「反原発」の不都合な真実』で学んだ内容を3つほど紹介させていただきます。

 

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『「反原発」の不都合な真実』で学んだ3つの内容

私が『「反原発」の不都合な真実』を読んで、学んだ内容を3つほど紹介します。

<『「反原発」の不都合な真実』で学んだ内容>

・原発は火力発電所の7000倍安全である

・高い放射線量を50年以上浴びても健康に害はなかった事例

・日本はすでに自然エネルギー大国

 

それぞれについて、『「反原発」の不都合な真実』の引用文を紹介していきます。

原発は火力発電所の7000倍安全である

石油産業や自動車産業は非常に強い政治力を持っているので、あまり大気汚染のことがマスコミ等で報じられることはありませんが、後述するように健康被害の明確な科学的証拠がほとんどみつからない低放射線と違い、大気汚染の人体への影響は明白です。

たとえば中国では石炭火力で80%ほど発電していて、毎年40万人ほどが亡くなると言われています[Bradsher 2006]。

 

『「反原発」の不都合な真実』 P21より

 

上の『「反原発」の不都合な真実』の引用文と資料を見ますと、原発は火力発電所よりはるかに安全な発電施設であることが分かります。

 

原発は、いったん暴走すると周囲に甚大な被害を及ぼす危険な施設であることは確かです。

 

しかし、原発は空気を汚さず二酸化炭素もあまり排出しないクリーンエネルギーなのも事実です。

 

上の『「反原発」の不都合な真実』の引用文にあるとおり、中国では大気汚染で毎年40万人も亡くなっています。

 

日本は環境対策が中国より進んでいるのか、大気汚染の問題が重大になることがありません。

しかし世界的に見れば、大気汚染は早急に解決せねばならない問題なのです。

 

そこで、原発のようなクリーンエネルギーが活躍します。

 

原発が100%安全なものになれれば、これほど優れた発電施設はないのでしょう。

高い放射線量を50年以上浴びても健康に害はなかった事例

2011年10月には、世田谷のとある民家で年間30ミリ・シーベルトという高い放射線量が観測され、メディアが騒然となりました。

(中略)

後にラジウムの入った瓶が原因で、原発事故とは何ら関係がないことが判明しました。

この民家には同年2月まで92歳のおばあさんが住んでおり、ラジウム鉱石の入った瓶は、50年以上も前にそこへ引っ越してきたときにすでにあったもののようです。

(中略)

この夫婦は2男1女をこの高放射線環境で育てました。

おばあさんも、すでに60歳前後になる子供たちもみな健康で、夫も放射線とは全く関係がない病気で亡くなったそうです。

たった5人の症例から、医学的な結論を導き出すことはできませんが、このような例は、低放射線量の長期被曝は健康にはほとんど影響がないことを示唆しているのではないでしょうか。

 

『「反原発」の不都合な真実』 P67〜68より

 

なんと、年間30ミリ・シーベルトという高放射線量を50年以上浴びても、健康に害はなかった事例があるそうです。

 

ニュースでは、放射線をわずかでも浴びると、ただちに健康に被害が及ぶかのような報道がされています。

上の『「反原発」の不都合な真実』の引用文は、これを否定する内容となっています。

 

放射線に神経質になるのも考え物と、『「反原発」の不都合な真実』は言いたいのでしょう。

 

それでも、放射線は恐ろしいものである気持ちは変わりませんね。

放射線はガンをも叩ける強力なものですから。

 

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日本はすでに自然エネルギー大国

日本はすでに自然エネルギー大国

日本が今まで自然エネルギーに全く取り組んでいなかったのならば、今後、ある程度の伸び代も期待できるかもしれません。

しかし、日本はすでに世界有数の自然エネルギー大国です。

太陽光発電施設の総容量の国別シェアを見ると、日本はドイツ、スペインにつぐ世界第3位です。

(中略)

ちなみにこの世界第3位の太陽光発電施設を誇る日本ですが、ソーラーは日本のエネルギー消費の0.1%も満たせません。

1970年代のオイルショック以来、日本国政府は太陽光発電に莫大な税金を投じてきました。

サンシャイン計画、ニューサンシャイン計画、ムーンライト計画など、兆単位の国民のお金が投入されてきたのです。

実際に欧米でバブル景気が始まる2005年ぐらいまで、日本は太陽光発電の分野で質・量とも圧倒的な世界一でした。

 

『「反原発」の不都合な真実』 P72より

 

日本はすでに自然エネルギー大国だという事実が、上の『「反原発」の不都合な真実』に書かれています。

 

これ以上自然エネルギーに投資しても、日本のエネルギー消費を満たすことはできないみたいです。

 

まあ、家庭で賄うくらいの電力は、自然エネルギーで代替えしても良いとは思いますが。

 

風力発電も、風が吹くかぎり永久に電力を供給できます。

しかし、風力発電の風車は機械ですので摩耗していきます。

そのメンテナンス費用たるや、莫大なものみたいです。

 

風力発電を維持するコストを、原発の安全費用に回せば、国民の原発への不信感が少しか和らぐのではないでしょうか。

 

脱原発を推進するのは結構ですが、電気料金を値上げするのは止めて欲しいですね。

 

以上、『「反原発」の不都合な真実』(藤沢数希 著)(新潮社)の感想でした。

 

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