『かもめのジョナサン 完成版』(リチャード バック著、五木寛之訳)(新潮社)の感想です。

 

『かもめのジョナサン 完成版』のあらすじ

『かもめのジョナサン 完成版』とは、アメリカの有名作家であるリチャード バック氏が書かれた本を、直木賞作家の五木寛之氏が翻訳した本です。

 

『かもめのジョナサン』は今から50年近く昔に発売された本ですが、2015年に完成版として改訂されています。

 

『かもめのジョナサン 完成版』では、これまでの3章に加えて、最終章として第4章が追加されています。

 

著者のリチャード バック氏が2012年に小型飛行機の事故により瀕死の重傷を負ったことがきっかけで、第4章が追加されたそうです。

 

ここで、『かもめのジョナサン 完成版』の第1章〜第4章のあらすじを解説します。

 

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『かもめのジョナサン』第1章

『かもめのジョナサン』の主人公は、ある一匹のカモメです。

名は、ジョナサン・リヴィングストン。

 

カモメは餌を得るための飛びますが、ジョナサンは飛ぶことに意義を感じていました。

 

ジョナサンは寝食を忘れて飛行の研究に打ち込んでいました。

低速飛行、海面すれすれの飛行など、ありとあらゆる飛行を探究していたのです。

 

飛びすぎて「骨と羽根だけ」の状態になったほどです。

 

ジョナサンは群れのなかで変わり者扱いされていました。

そして、「評議集会」に呼び出されます。

 

ジョナサンは飛ぶことの意義を訴えますが、理解されず群れから追放されてしまいました。

 

それでもジョナサンは飛行の探究を止めませんでした。

 

ある日、2羽の光り輝くカモメがジョナサンの前に現れます。

『かもめのジョナサン』第2章

光り輝くカモメに導かれたジョナサンは、新しい世界で高度な飛行術や瞬間移動、テレパシーを身につけます。

 

探究を終えたジョナサンは元の世界に戻り、若いカモメに飛ぶことの素晴らしさを広めていきます。

『かもめのジョナサン』第3章

ジョナサンに、多くの弟子が生まれました。

 

ジョナサンは弟子とともにカモメの群れに戻り、カモメは飛ぶことに意義があるという思想を広める活動を始めました。

 

しかし、この思想はカモメの群れにはなかなか受け入れられませんでした。

ジョナサンは群れから「悪魔」と恐れられました。

 

それでもジョナサンは諦めることなく、飛ぶことの意義を伝え続けました。

 

少しずつですが、ジョナサンの思想はカモメの群れに受け入れられていきました。

 

『かもめのジョナサン』第4章

ここから『カモメのジョナサン 完成版』に追加された内容です。

 

その後ジョナサンは、地上を去ります。

 

ジョナサンの思想は広く理解され、カモメの群れの中で「黄金期」を迎えていました。

 

しかし時が経つにつれ、ジョナサンの教えは形骸化していきました。

 

かつて黄金期を迎えたカモメの群れは、またもとの閉塞感を感じる集団に戻っていきます。

 

そんななか、大人になりきれない一羽のカモメが、かつてのジョナサンと同じく飛行の探究に明け暮れていました。

 

彼は空高く舞い上がり、落下死を遂げようとした瞬間、突然現れた「それ」と出会います。

 

以上、『かもめのジョナサン 完成版』の第1章〜第4章のあらすじでした。

 

『かもめのジョナサン』の洋書は、『Jonathan Livingston Seagull』です。

原文が英語です。

『かもめのジョナサン』は世界的ベストセラー本なので、語学学習として活用してみてはいかがでしょうか。

 

『かもめのジョナサン』は映画化もされています。

DVD版は『JONATHAN LIVINGSTON SEAGULL』です。

ちなみに映画「トラック野郎」の「やもめのジョナサン」は、映画「かもめのジョナサン」のパロディです。

『かもめのジョナサン 完成版』で刺さった3つの内容・名言

私が『かもめのジョナサン 完成版』を読んで、とくに刺さった内容・名言は、以下の3つです。

<『かもめのジョナサン 完成版』で刺さった3つの内容・名言>

・合わない組織にいくら訴えてもムダ

・今わたしは満たされていると感じること

・他人は変えられない

 

それぞれについて、説明していきます。

 

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合わない組織にいくら訴えてもムダ

「聞いてください、みなさん!

生きることの意味や、生活のもっと高い目的を発見してそれを行う、そのようなカモメこそ最も責任感の強いカモメじゃありませんか?

千年もの間、われわれは魚の頭を追いかけ回して暮らしてきた。

しかし、いまやわれわれは生きる目的を持つにいたったのです。

学ぶこと、発見すること、そして自由になることがそれだ!

ぼくに一回だけチャンスをください。

ぼくの発見したことを皆さんの前に披露する、その機会を一度だけあたえて欲しいのです」

カモメの群れは石のように沈黙したままだった。

「同胞の絆は切れた」

カモメたちは互いに呟きあった。

そして一斉にもったいぶったしぐさで耳をふさぐと、彼に背を向けた。

 

『かもめのジョナサン 完成版』 P50より

 

こちらは、『かもめのジョナサン 完成版』の第1章の一文になります。

 

私はこの引用文を読んで、考えが合わない組織にいくら訴えてもムダであることを学びました。

 

私は北大大学院を卒業後、東証一部上場のIT企業で7年間働きました。

 

この会社はパワハラまみれのブラック企業でした。

私は入社してから、この会社の上司や先輩から、執拗にパワハラを受け続けました。

 

あまりのパワハラの酷さに耐えかねて、パワハラを止めるよう私は上司に何度も訴えました。

クビになる恐怖、ボーナスを減らされる恐怖があり、訴えるのはかなり勇気がいりました。

 

しかし、何年間も訴え続けても、体質は一切変わりませんでした。

 

最後は、仕事を1年近く与えられず放置され、最低評価の人事評価を一方的に付けられるパワハラを受けました。

 

それを人事部に訴えたら逆に圧力をかけられ、会社を追い出されました。

離職票に「会社都合で退職」と書いたのに、「自己都合で退職」と離職票を改ざんされるオマケ付きで。

 

このように、合わない組織にいくら訴えても時間のムダです。

 

上の『かもめのジョナサン 完成版』の引用文は、そのことを上手く伝えていると感じました。

今わたしは満たされていると感じること

「妙なものだな。

移動することしか念頭になく、完全なるもののことなど軽蔑しておるカモメどもは、のろまで、どこへも行けぬ。

完全なるものを求めるがゆえに移動することなど気にかけぬ者たちが、あっという間にどこへでも行く。

おぼえておくがよい、ジョナサン、天国とは、場所でもない、時間でもない。

というのは、場所や時間自体はそもそも何の意味ももたぬものだからだ。

天国とはだ、それはすなわち・・・」

(中略)

「まず、自分はすでにもうそこに到達しているのだ、ということを知ることから始めなくてはならない・・・」

 

『かもめのジョナサン 完成版』 P77〜88より

 

私は上の『かもめのジョナサン 完成版』を読んで、いま自分はすでに満たされていると感じることが重要であると思いました。

 

多くのビジネス書にも、現状に満足する努力、いま満たされていると感じられる努力が必要だと書かれています。

 

この境地に到達できると、社会的にも金銭的にも成功できる確率が高まるそうです。

 

義務教育やマスコミの影響からでしょうか、現状に満足してはいけないと思い込む人が多いです。

私も、「もっと頑張らなくちゃ」という強迫観念みたいなものがあります。

 

しかし、それではいつまでたっても幸せになれません。

 

現状に満足し、いま満たされていると感じられる努力をしましょう。

参考になる著書を2冊紹介します。

参考)『減速して生きる: ダウンシフターズ

参考)『はしゃぎながら夢をかなえる世界一簡単な法

他人は変えられない

「なぜなんだろう?」ジョナサンは、とまどって呟いた。

「一羽の鳥にむかって、自己は自由で、練習にほんのわずかの時間を費やしさえすれば自分の力でそれを実施できるんだということを納得させることが、この世で一番むずかしいなんて。

こんなことがどうしてそんなに困難なのだろうか?」

 

『かもめのジョナサン 完成版』 P135〜136より

 

上の『かもめのジョナサン 完成版』の引用文で言いたいことは、他人を変えることの難しさです。

 

というか、他人を変えるのはムリだと思います。

 

私もこれまで、多くの人からありがたいアドバイスを受けてきましたが、本質は変わっていません。

 

「三つ子の魂百まで」ということわざがあるとおり、人は容易には変えられないのです。

 

だから会社では、従業員の性格を変えるのはムリなので、給料やボーナスをエサにコントロールしているのでしょう。

 

結婚して子どもがいて住宅ローンにがんじがらめにされている方は、組織にムリに合わせて生きているのではないでしょうか。

 

自分の本心に背いて生きると、やがてウツになるかもしれません。

ウツになると、10年以上寝たきりになり、社会復帰できなくなる恐れがあります。

参考)『死ぬくらいなら会社辞めればができない理由

 

そうなれば、一家破産の危険性がありますので、会社があまりにも合わないのなら、転職も視野に入れてみてはいかがでしょうか。

 

いまは景気が良いので、同じような待遇の会社ならいくらでもあるはずです。

 

参考までに、転職はホワイト企業揃いのマイナビエージェントがオススメです。

 

私が尊敬する東大六郎さんは、

マイナビエージェントを活用して、年収200万円のブラック企業から、年収800万円のホワイト企業に転職されました。

 

以下、マイナビエージェントのサイトです。

参考までに。

 



 

以上、『かもめのジョナサン 完成版』(リチャード バック著、五木寛之訳)(新潮社)の感想でした。

 

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『かもめのジョナサン 完成版』には電子書籍であるKindle版もありますので、Amazonがオススメです。

 

 

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