『独立国家のつくりかた』(坂口恭平 著)(講談社現代新書)の書評です。

 

『独立国家のつくりかた』の要約

日本政府から独立して、新しい国を作ってしまおう。

 

『独立国家のつくりかた』の著者の坂口恭平氏は、この思想の元、熊本県に「新政府」を作り、「初代内閣総理大臣」に就任されました。

 

この「新政府」とは、坂口恭平氏が安い費用で自作した「家」のことです。

 

ただ単に安く家を作っただけのことのように思えますが、早稲田卒のインテリの坂口恭平氏は、そこに一ひねり加えています。

 

今の日本の住宅は高すぎです。

 

金が無い人間はマイホームを諦め、安アパート住まいをするか、最悪ホームレス暮らしをするしかありません。

 

日本では憲法で生存権が保証されていますが、お金を稼がないと生きてゆけない世の中を、坂口恭平氏は憲法違反であると主張されています。

 

そのアンチテーゼとして、0円で生活できる環境を構築するアイディアを世に広める活動を、坂口恭平氏は推進されています。

 

『独立国家のつくりかた』は、そのアイディアが凝縮された本です。

 

『独立国家のつくりかた』の重要なキーワードが、「レイヤー」です。

 

「レイヤー」とは、ザックリ言うと「家」と捉えてもらえれば結構です。

 

普通は「家」というと、戸建て(一軒家)とかマンションをイメージしますよね。

 

しかし、路上生活者をしている人にとっては、都市全体が「家」なのです。

路上生活者にとっては、公園は居間とトイレと水場を兼ねたものであり、食糧は飲食店が廃棄したもので賄うことができます。

 

このように、一般人が捉える「レイヤー」と、路上生活者の「レイヤー」は異なるものなのです。

 

両者は交わることがなく、争奪戦が発生しません。

「レイヤー」は、どんな人でも利用可能なものです。

 

『独立国家のつくりかた』では、この新しい空間認識としての「レイヤー」を軸に、話が展開されています。

 

私は、たかが住む家ごときに何千万円も金を払い、20〜35年の住宅ローンにがんじがらめにされるのは絶対にイヤです。

 

『独立国家のつくりかた』は、そんな私の考えを支援してくれる内容が多く書かれており、大変救われた気持ちになりました。

 

以下、私が『独立国家のつくりかた』を読んで刺さった内容を、本書の文章を引用して紹介していきます。

 

スポンサーリンク



『独立国家のつくりかた』で刺さった3つの内容

私が『独立国家のつくりかた』を読んで、とくに刺さった内容は、以下の3つです。

<『独立国家のつくりかた』で刺さった3つの内容>

・仕事とはなにか?路上生活者でも50万円稼げる事実

・家なんて安く作れる。何千万円も金をかける理由はない

・常識を疑おう。月給18万円で家賃8万円は異常

 

それぞれについて、説明していきます。

仕事とはなにか?路上生活者でも50万円稼げる事実

賢い佐々木さんは浅草界隈では有名な貴金属拾いになり、今ではホテル住まいである。

ソープランドにも定期的に通っている。

ある意味でとても充足した生活である。

このように思考している人間というのは、図らずも社会システムの中では「金持ち」になってしまう。

お金がないがために思考することは、逆説的でもあるが「儲け」になる。

元手なしで50万円を稼いでいく佐々木さんからすると、今の社会に蔓延しているくだらない不安など何一つない。

「路上生活になってもどうなっても、おもしろいことを知っているだけで生き方は変わるのにね。みんな、何やっているんだろう?」とは佐々木さんの弁である。

(中略)

そして、仕事というのは、かりにそういうお金がかからない生活ができたとして、それでもずっと続けていきたいと思うようなことをやるべきだ。

暮らしにこれだけお金がかかるからという理由でやりたくもないような仕事をしている人は、佐々木さんによると「馬鹿」らしい。

つまり「考えてない」。

 

『独立国家のつくりかた』 P29〜30より

 

なんと、路上生活者でも月に50万円も稼ぐことができるみたいです。

道ばたに落ちている貴金属を拾い集めるだけで。

 

というかこの路上生活者、ちゃんと確定申告をやっているのでしょうか?

 

月に50万円なら、年収600万円になります。

貴金属拾いで生計を立てているので、これは事業所得と見なされるでしょう。

確定申告をやらないと、脱税になってしまいます。

 

まあ、現金手渡しなら足がつかないので脱税は可能でしょうが、脱税は犯罪ですよ。

 

話が逸れましたが、『独立国家のつくりかた』の上の引用文で最も言いたいことは、仕事の意味について考えることです。

 

果たして会社勤めのように、キツい仕事をする意味はあるのでしょうか?

 

この路上生活者のように、金を稼ぐだけなら、道ばたに落ちている貴金属を拾い集めるだけで簡単に稼げます。

 

仕事の目的が金を稼ぐことだけなら、無理に会社勤めをしなくても何とかなるということを、『独立国家のつくりかた』の上の引用文は言いたいのです。

 

私も、北大大学院を卒業後に就職した東証一部上場のIT企業で、パワハラを受けまくってきました。

 

トドメは、仕事を1年近く与えられず放置され、最低評価の人事評価を付けられました。

それを人事部に訴えたら逆に圧力をかけられ、会社を追い出されました。

 

このように私は、会社勤めで辛酸を舐めてきたので、もう二度と正社員はやりません。

 

幸いにも、副業で商売をやって成功して、そこそこの貯金があります。

あとはこの貯金を減らさないように暮らせば、生きていけます。

 

今はブログで生計を立てるべく、こうして毎日記事を書いています。

ブログの収入だけでは生活できないので、家庭教師のアルバイトも同時にやっています。

 

ブログより家庭教師のアルバイトの方が楽しいので、プロ家庭教師として生計を立てられたら最高ですね。

 

まあ今のところ家庭教師のアルバイトで何とかなっているので、それでOKとしています。

家なんて安く作れる。何千万円も金をかける理由はない

だって、家を持つのに2万6000円しかかからなかったら、誰もががむしゃらに会社で働かなくていいことになるでしょう?

しかもこれをたとえば一区画(熊本では15㎡)年間5000円の市民農園として貸し出されている土地に置けば、家賃は月400円!

当然、労働の意味も変わってくるはずだ。

(中略)

これを見れば、何千万という家がちょっとおかしいことぐらいは気付けるはず。

30万円くらいかければ誰でも十分な広さのしっかりとした家が手に入るだろう。

家というのは本来、安い、簡単、壊れても立て直せるという三拍子揃った、生きるために必要な相棒なのだ。

 

『独立国家のつくりかた』 P53〜54より

 

たかが住む家ごときに何千万円もかけるのはおかしい。

本当にその通りだと思います。

 

お金持ちの教科書』の記事でも申し上げたとおり、マイホーム至上主義は昭和的価値観だと、私は思っています。

 

義務教育やマスコミの洗脳からでしょうか、20代30代でもマイホーム至上主義の人間が結構います。

 

私の友人や辞めた会社にいた同期らも、マイホーム至上主義でした。

 

しかし、彼らは会社の仕事に忙殺されており、会社を辞めたがっています。

それなのに、25〜35年の住宅ローンを組んで会社にがんじがらめにされることを望んでいます。

 

明らかに矛盾していますね。

 

というか、なぜ新築の家を欲しがるのかが、私には理解できません。

 

新築の家を購入しても、最初の1〜2年は気持ちが良いだけで、3年も経てば中古住宅と同じです。

それなら最初から、中古住宅を買えば良いだけでしょう。

 

現在は空き家が増えており、今後15年間で空き家率が30%を超えると言われています。

3軒に1軒が空き家になる時代です。

 

空き家がたくさん余ることで、中古住宅の価格が暴落して、家を安く買えるようになるでしょう。

わざわざ新築の家を買う理由はありません。

3年も住めば中古住宅と同じくなりますから。

 

上の『独立国家のつくりかた』の引用文に書かれているとおり、家なんて大したものじゃありません。

 

そんなものに拘束され、辛い会社勤めを余儀なくされるのは変だと私も思います。

 

スポンサーリンク



常識を疑おう。月給18万円で家賃8万円は異常

それじゃあ、いま僕たちが払っている家賃ってなんだろう?

どうして、毎日必死に好きでもない労働をしている東京のサラリーマンの月給が18万円で、ワンルームの家賃が8万円とかするのか。

おかしいと思うが、誰も文句を言わずに払っている。

土地を持っている人間が持っていない人間から金を取るなんて絶対におかしいはずだ。

でも、放っておくとすぐに、「いやいや家賃を払うのは当たり前でしょ」と3Dステレオグラムでも見ているみたいに焦点が無意識のほうに戻ってしまう。

それぐらい常識は怖い。

普通の思考を僕たちはできなくなっているのだ。

普通に考えよう。

常識というものは、文句を言わないようにというおまじないである。

まずは、そのおまじないから解放される必要がある。

おまじないからの解放は、「考える」という抑制によって実現する。

 

『独立国家のつくりかた』 P63より

 

東京ですと、アパートの家賃がバカみたいに高いですよね。

 

私も就活で東京によく行きましたが、不動産に貼られた物件に「家賃15万円」と書かれているのを見て、驚きました。

札幌なら5万円も出せば住めるアパートが、東京だと3倍以上もするのです。

 

月給18万円のサラリーマンなら、家賃補助が出たとしても、給料の半分以上が家賃に消えていくのではないでしょうか。

 

会社は家賃補助を出していることを免罪符にして、長時間労働を押しつけてくるかもしれません。

某製薬会社に勤める私の友人は、そんな感じです。

 

職場と家との往復の生活になったら、家にいる時間が少なくなります。

ただ寝るだけの場所に、給料の半分以上の金が飛んでいくのはバカみたいですよね。

 

では、もし家賃が半分以下になったら、あるいは、実家暮らしをして家賃がゼロになったなら。

そんなに一生懸命働かなくても良くなりますよね。

 

もっと楽な会社に転職したり、貯金があるならアルバイトで生計を立てる暮らしもできます。

余った時間を自分の好きなことに投資して、有意義な人生を送ることができるでしょう。

 

たかが住む場所ごときに金を奪われ、人生の貴重な時間までもを奪われるなんて、バカくさいと私は思います。

 

『独立国家のつくりかた』を読むと、家に対する考え方が大きく変わるはずです。

 

家のために働いている方、住宅ローンを組もうとしている方は、一度『独立国家のつくりかた』を読んでみましょう。

 

以上、『独立国家のつくりかた』(坂口恭平 著)(講談社現代新書)の書評でした。

 

『独立国家のつくりかた』はAmazonにて、中古本が安く買えます。

 

『独立国家のつくりかた』には電子書籍であるKindle版もありますので、Amazonがオススメです。

 

以下、『独立国家のつくりかた』のAmazonの販売ページです。