『仕事なんか生きがいにするな—生きる意味を再び考える』(泉谷閑示 著)(幻冬舎新書)の書評です。

 

『仕事なんか生きがいにするな』とは

『仕事なんか生きがいにするな』とは、精神科医である泉谷閑示先生が書かれた本です。

 

仕事を通じて幸福になれる人は、ごく少数です。

だから、仕事以外に生きる意味を見出すことが重要になってきます。

 

『仕事なんか生きがいにするな』によると、そのヒントは、「心のおもむくままに日常を遊ぶこと」なのだそうです。

 

『仕事なんか生きがいにするな』は、精神医学と西洋芸術が高いレベルで融合して、語られています。

 

泉谷閑示先生は東北大学医学部卒と、東大卒なんて目じゃないくらいのインテリです。

 

『仕事なんか生きがいにするな』はインテリが書いた本よろしく、文章がなかなか難しく、歯ごたえのある本に仕上がっています。

 

読解力を鍛える目的で、『仕事なんか生きがいにするな』にチャレンジしてみるのもありかもしれませんね。

 

以下、私が『仕事なんか生きがいにするな』でとくに刺さった文章と、私の意見を書いていきます。

 

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『仕事なんか生きがいにするな』で刺さった3つの内容

私が『仕事なんか生きがいにするな』を読んで、とくに刺さった内容は、以下の3つです。

<『仕事なんか生きがいにするな』で刺さった3つの内容>

・受動的に生きると「我慢」のタンクが満杯になりウツになる

・社畜(生産マシーン)になっても子供に幻滅されるだけ

・空白の時間を「受動」的に生きるのは無益

 

それぞれについて、説明していきます。

 

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受動的に生きると「我慢」のタンクが満杯になりウツになる

親や社会から求められることを受動的に遂行して、人生の意味など考えることもなく、ただ日々をこなして生きていくことは、生きている実感には乏しくとも、ある程度までは可能かもしれません。

しかし、人間らしさの中核として私たちの中にある「心」は、いつまでもそれを許したり、我慢を続けてくれるわけではありません。

個人差はあるものの、その人の「我慢」のタンクが一杯になった時、「心」は分かち難くつながっている「身体」と協働して、何がしかのシグナルを発してきます。

食欲がなくなる、いろいろな物事に興味が持てなくなる、妙に怒りっぽくなる、睡眠が取りにくくなる、仕事で凡ミスが増える、等々。

それでも本人がこのシグナルを無視して過ごしてしまうと、「心=身体」側は、いよいよストライキを決行します。

ある日突然、朝起きられなくなったり、会社(もしくは学校)に行けなくなったりする。

これが、うつ状態の始まりです。

 

『仕事なんか生きがいにするな』 P24〜25より

 

会社でイヤイヤ仕事をしている人、注目です。

 

会社の仕事は、極論を言えば、意味を見いだせないサル仕事です。

 

著書『若者はなぜ3年で辞めるのか?』では、日本企業の仕事の本質は、マックのバイトと同じだとまで言い切っています。

 

そんな意味を見いだせない無意味な仕事に忙殺され、人生の意味を見いだせなくなると、やがてウツになるかもしれません。

 

私は北大大学院を卒業後、東証一部上場のIT企業で7年間働きました。

 

私の場合、この会社のパワハラに耐えられなくなり、会社を去りました。

 

パワハラが主な原因ですが、仕事のあまりのくだらなさに辟易としていたのもあります。

 

終わりのないシステムテストを一日中やらされたり、

資料のコピーを一日中やらされたり、

古い書類のシュレッダーがけを一日中やらされたり、

産業廃棄物の片づけを一日中やらされたり、

などなど。

 

中学生でもできるような作業を延々とやらされました。

 

東証一部上場のIT企業と聞くと、パソコンをバリバリ使いこなして頭良さそうと思う方もいるでしょうが、内実はこんな程度です。

 

難しいプログラムは外注して、社員は中学生レベルの仕事しかしていません。

 

ここで定年まで働いたら、間違えなくバカになります。

 

その前に、仕事に意味を見いだせなくなり、ウツになるでしょう。

 

実際にこの会社は、うつ病で休職している社員が山ほどいました。

 

できる社員ほど、この腐った環境に将来を見いだず、どんどん辞めていきました。

私の同期は200人いましたが、7年で80人にまで減っていました。

 

あなたも仕事に意味を見いだせず、精神を消耗して疲れ果てたなら、逃げる計画を立てましょう。

 

今は好景気で転職市場が売り手市場なので、転職しやすいと思います。

 

転職は、マイナビエージェントがオススメです。

 

マイナビエージェントは、リクナビとは違い、ホワイト企業ぞろいなのだそうです。

 

私が尊敬する東大六郎さんは、マイナビエージェントを活用して、年収200万円のブラック企業から、年収800万円のホワイト企業に転職されました。

 

以下、マイナビエージェントのサイトです。

参考までに。

 



社畜(生産マシーン)になっても子供に幻滅されるだけ

もし人間存在が、あたかも生産マシーンのように捉えられ、その成果によってのみ価値付けられてしまうのだとしたら、人間の精神は奥行きのないものになり、魂の抜けたロボットのごとき存在に成り下がってしまうことでしょう。

そのように精神が皮相化されてしまうとすれば、人は「主体性」を持つことができず、「意味」を問う余裕すらなく、日々デューティに追われ、人並みの人生を追いかけることにのみ汲々とするようになるでしょう。

そんな中でも子供たちは、その曇りのない感性で、親や教師をはじめとする大人たちが、空虚な生を送っていることを敏感に感じ取っています。

大人たちから「将来のために」という大義名分で勉学やお稽古事をするよう求められたとしても、「それをやったところで、結局はあんな人生を送ることになるのか」と心の底では幻滅を感じてしまっているので、説得力はありません。

 

『仕事なんか生きがいにするな』 P29〜30より

 

上の『仕事なんか生きがいにするな』の文章は、社畜に向けて書かれた文章だと言えます。

 

社畜っぷりを家族に披露しても、子どもに見捨てられるだけです。

 

『仕事なんか生きがいにするな』の上の引用文に書かれているとおり、子どもは曇りのない心で大人を見ています。

 

社畜になってボロボロになって働く姿を見せても、子どもは将来に幻滅するだけです。

 

しかし、住宅ローンがあり、子どもを養わねばならない立場でしょうから、社畜から逃げるのは難しいかもしれません。

 

本当は社畜なんて止めて、もっと楽な仕事をしたいと思っている人が大勢いるでしょう。

 

社畜も、家と家族にがんじがらめにされ、お金と世間体のために仕方がなく社畜をやっているのかもしれません。

 

 

しかし、今は転職市場が売り手市場なので、もっと条件の良い会社はごまんとあるはずです。

 

「ここしかない」「他に行くところがない」というのは思い込みです。

 

仕事内容なんて、どこも似たり寄ったりの下らないものです。

あなたが今やっている仕事は、他者でも通用します。

 

だから、もっとラクで給料の高い会社に転職して、子どもに生き生きとした姿を見せて上げてくださいね。

 

繰り返しになりますが、転職はマイナビエージェントを利用しましょう。

 

マイナビエージェントはホワイト企業ぞろいですから、あなたが今いるブラック企業よりも遙かにまともな会社がきっとあるはずですから。

 

以下、マイナビエージェントのサイトです。



空白の時間を「受動」的に生きるのは無益

物を次々に手に入れないと気が済まない、何か物足りないので、空腹でもないのに食べ物を詰め込む、休日を「有意義に過ごした」と思いたいので、出来合いのレジャーや娯楽に時間を使う。

スケジュールに空白ができるのがイヤなので、用事を隙間なく詰め込む。

(中略)

独りぼっちの感覚に陥らないように、LINEやツイッター、メールなどのネットツールで常に誰かとつながっていようとする。

家にいる間は、観ていなくても、とにかくずっとテレビをつけておく、暇を潰すためにゲームやネットサーフィンをダラダラとしてしまう、等々。

これらはどれも、私たちが内面的な「空虚」との直面を避けるために、ついつい行ってしまう「受動」的行動です。

現代人の「空虚」は、「空白」「無駄」「無音」といったものによって実感させられやすいので、これを避けるために様々なツールが生み出され、人々はそれに群がります。

「社交的にいろんな人たちと交流する」「日々を有意義に過ごす」「自分が成長するように時間を大切に使う」といった学校レベルでは大いに奨励されそうな行動も、「空虚」からの逃避がその隠された動機なのだとすれば、これもやはり「受動」の一種に過ぎないと言えるでしょう。

このように「受動」的であることになじんでしまった私たちは、自らの内面と静かに向き合うことが、いつの間にかすっかり苦手になってしまいました。

 

『仕事なんか生きがいにするな』 P34〜35より

 

休日を有意義に過ごしたいという強迫観念から、空白の時間を無意味な活動に費やしてしまったこと、私もあります。

 

私はむかし、札幌の社会人テニスサークルに参加していました。

 

参加した理由は、休日を有意義に過ごさなければ、社会人として失格であると思い込んでいたからです。

 

本当は、家で昼寝をしたり、ネットサーフィンをしたりして、のんびりしていたかったです。

 

しかし、休日を有意義に過ごさなければならないという強迫観念があったので、テニスサークルに無理やり参加しました。

 

結論から言えば、このテニスサークルに費やした時間は無駄でした。

お金をムダにして終わっただけです。

 

このテニスサークルのレクに参加するたびに、1日で2万円近くのお金が飛んでいきました。

 

私は愚かにも、このテニスサークルしかないと思い込んでおり、レクには必ず参加していました。

 

このテニスサークルには1年ほど参加していましたが、30万円以上のお金を浪費したかと思います。

 

ですが、人間関係の輪が広がったとか、新たな知見を得たとか、人生に有意義なことは一切ありませんでした。

 

しかも、サークル長がテニスコート代をちょんぼしていました。

レクの参加費もサークル長に現金手渡しだったので、おそらくちょんぼしていたのでしょう。

 

このテニスサークルでは、ただ金を搾取されて終わっただけでした。

 

このように、空白の時間を埋めようと、他人に依存して受動的に生きると、他人から搾取される可能性があります。

 

休日を有意義に過ごしたいと、自分を追いつめるのは止めましょう。

 

人と比べるのも止めてください。

友達が休日に楽しそうにしていたとしても、流されないように。

 

本当は休日は家でのんびりしていたいのなら、そうすればよいだけです。

 

自分が本当にやりたいことを、堂々とやればいいだけです。

 

他人の目線を気にして、一度しかない人生を受動的に生きるのはむなしいだけですよ。

 

以上、『仕事なんか生きがいにするな—生きる意味を再び考える』(泉谷閑示 著)(幻冬舎新書)の書評でした。

 

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