『勝負脳の鍛え方』(林成之 著)(講談社現代新書)の感想です。

 

『勝負脳の鍛え方』あらすじ・要約

『勝負脳の鍛え方』とは、脳外科医である林成之先生が書かれた本です。

 

林成之先生は、脳低温療法という治療法を確立され、一躍有名になられた方です。

 

多くの医者が脳死と判断してさじを投げた患者を、林成之先生は脳低温療法を駆使して救ってきました。

 

そんな脳のスペシャリストである林成之先生が、「勝負脳」という観点で脳のメカニズムを綴ったのが、『勝負脳の鍛え方』になります。

 

『勝負脳の鍛え方』には、脳の効果的な活用方法が数多く書かれています。

 

以下、私がとくに使えると感じた脳の活用方法について、『勝負脳の鍛え方』の文章を引用して紹介します。

 

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『勝負脳の鍛え方』で刺さった3つの内容

私が『勝負脳の鍛え方』を読んで、とくに使えると感じた脳の活用方法は、以下の3つです。

<『勝負脳の鍛え方』で刺さった3つの内容>

・記憶のメカニズム「イメージ記憶」

・人間の脳は快感を感じると学習効果が高まる

・叱りすぎると逃避脳になり学習できなくなる

 

それぞれについて、説明していきます。

記憶のメカニズム「イメージ記憶」

「イメージ記憶」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

物事をありのまま記憶するのではなく、その物事についてのイメージを自分の頭の中でつくりあげ、それを記憶することをいいます。

じつは人間の記憶はすべて、このイメージ記憶によっておこなわれているのです。

みなさんも、自分の記憶に絶対に間違いがないと思っていたのに、じつは勘違いだったという経験があるのではないでしょうか。

これは私たちの記憶がイメージ記憶であるために起こる現象です。

 

『勝負脳の鍛え方』 P29〜30より

 

イメージ記憶を、『勝負脳の鍛え方』の文章を引用して紹介させていただきました。

 

人は、自分の経験を通じて、すなわち知覚フィルターを通じて、物事を記憶しているそうです。

 

表現を変えると、思い込みで記憶しているともいえます。

 

人は事実をありのまま記憶することが難しいのです。

 

私が北大大学院の研究室に在籍していたとき、ポスドクの先輩が博士論文で「結局、素直さを持つことが重要だった」と書かれていたのを覚えています。

 

大量の実験を行い、難しい論文を数多く読み、それを元に何年間も考察を重ねて得られた結論が、「素直さが重要」だったのです。

 

それだけ人は、ものごとをありのままに見て記憶することが難しい生き物なのでしょう。

 

私も読書をする際は、極力思い込みを排除して、書かれている内容を吸収するよう努めているつもりです。

 

それでも、本の内容を忠実に記憶できているとは言えないでしょうね。

 

もしできていたら、お金持ちになってブログなんてやっていませんから笑

 

人はイメージ記憶により、事実をありのまま記憶するのが難しい生き物であることは覚えておきましょう。

人間の脳は快感を感じると学習効果が高まる

それにしても、不思議な気がします。

楽しく心を動かしながら学んだほうが学習の効果が高まるとは、人間の脳はなぜそんな仕組みになっているのでしょうか。

それは、物事を学習することは人間が生き残るために必要な本能だからです。

だからほかのさまざまな本能のように、快感とセットになっているのです。

動物には、学習にこのような快感を覚える仕組みはありません。

高度な知能によって生存競争を勝ち抜いてきた人間の脳だけにそなわった機能なのです。

 

『勝負脳の鍛え方』 P62より

 

人の脳は、快感を感じると学習効率が高まる。

これはドーパミンが分泌されるからでしょう。

 

ドーパミンとは、モチベーションを高める脳内物質です。

ドーパミンが分泌されることで、やる気が促進され、記憶力が高まっていきます。

 

学習効率を上げるには、ドーパミンを上手く分泌させる工夫をするとよいです。

私は以下のやり方を実践しています。

<ドーパミンを分泌させる工夫>

・マイルストーンを設定する

・「目標を達成した自分」をイメージしてニヤける

・リフレーミングをする

 

詳しくは、『脳を最適化すれば能力は2倍になる』の書評記事をご参照ください。

 

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叱りすぎると逃避脳になり学習できなくなる

若い選手を育てる方法として、「おまえはできない、だめだ」と叱りながら意欲を高め、その成果を引き出そうとする指導がよくおこなわれています。

(中略)

しょっちゅう叱られていると、脳は苦しくなって、脳自身を守るために叱っている人の話を受け流すようになります。

その状態が慢性化すると、だんだん人の話を真剣に聞かない脳ができあがっていきます。

その結果、間違った考え方を持っても気づかない、少し違っていても気に留めない、訓練が長続きしない、習得がなかなか難しいといった困難から逃げてしまう脳、いわば逃避脳を作り出す結果になってしまうのです。

 

『勝負脳の鍛え方』 P72〜73より

 

叱りすぎると、脳は「逃避脳」になってしまい、吸収力が大きく下がってしまいます。

 

これは、私の会社生活からも、納得できます。

 

私は北大大学院を卒業後、東証一部上場のIT企業で7年間働きました。

 

この会社は、パワハラまみれのブラック企業で、私は入社当初からパワハラを頻繁に受けました。

 

OJTという名目で先輩から執拗な嫌がらせを受けたり、

小樽商科大学卒のお局からメール攻撃をされたり、

態度が悪いと上司に個室に呼ばれて説教されたり、

お前は主事(役職)に相応しい働きをしていないと課長にケチを付けられ、ボーナスを新入社員並に下げられたり、

などなど。

 

パワハラに耐えられなくなった私は、身を守るために上司や先輩に反発するようになりました。

 

そうしたら、仕事を1年近く与えられず放置され、最低評価の人事評価を一方的に付けられるパワハラを受けました。

 

それを人事部に訴えたら、逆に圧力をかけられ会社を追い出されてしまいました。

 

少々本題から外れましたが、私はこの会社にいたとき、完全に「逃避脳」になっていたと思います。

 

パワハラから身を守るのに必死で、仕事が全然覚えられませんでした。

ハッキリ言って、この会社での7年間は学びが全くなく、無駄でした。

 

それでも、応用情報技術者やデータベーススペシャリストなどの資格の勉強を通じて、ITの基本的な知識は習得できました。

 

その知識があったからこそ、サーバーと契約してブログを書くことができています。

 

といっても、こんなのIT企業で働かなくてもやれますし、ITの資格も不要です。

ITの知識がなくても、ブログをバリバリやっている人は多々いますから。

 

やはり、あのパワハラ企業にいた7年間はムダであったと言えます。

 

あなたも、もしパワハラブラック企業にいると感じているのなら、逃げてください。

そんなクズみたいな会社にいても、「逃避脳」になってバカになるだけですから。

 

以上、『勝負脳の鍛え方』(林成之 著)(講談社現代新書)の感想でした。

 

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