『脳はバカ、腸はかしこい 腸を鍛えたら、脳がよくなった』(藤田紘一郎 著)(三五館)の書評です。

 

『脳はバカ、腸はかしこい』の目次

まず、『脳はバカ、腸はかしこい』の内容をざっくり知って頂くために、目次を紹介します。

<『脳はバカ、腸はかしこい』の目次>

第1章 腸が脳よりかしこい

(日本の高齢化や少子化の謎を解く/脳で考える日本人、身体全体で考えるフランス人 ほか)

 

第2章 幸せな脳は腸が作る

(腸内細菌が「幸せ物質」を脳に運ぶ/腸内細菌が脳の発達を促す ほか)

 

第3章 腸が可愛がれば、脳はよくなる

(私の体験的「子育て」論/幼児期の英才教育は子どもをダメにする ほか)

 

第4章 食べ物は脳をだます、腸はだまされない

(大食いによって癒される脳、壊される腸/糖質を食べ過ぎると、食欲をコントロールする脳細胞が傷つく ほか)

 

スポンサーリンク



『脳はバカ、腸はかしこい』の要約

『脳はバカ、腸はかしこい』とは、東京医科歯科大学名誉教授で人間総合科学大学教授でもある、藤田紘一郎先生が書かれた本です。

 

脳は、砂糖、タバコ、アルコールを無制限に要求します。

これらの有毒物質を摂取すると、ドーパミンやエンドルフィンなどの快楽物質が分泌され、脳が気持ちよくなれるからです。

 

しかし、腸はこれらの有毒物質を嫌います。

砂糖の場合、グルタミン酸の代謝に必要な量を満たす分が供給できればよく、それ以上の摂取を腸は拒みます。

腸は人の身体を守るために、砂糖の摂取を制限しているのです。

 

対して、脳はもっとドーパミンが欲しくて、無制限に砂糖を要求します。

 

こうした事実から分かるとおり、脳はあまり賢くなく、腸は脳よりずっと賢いと言えます。

 

藤田紘一郎先生は『脳はバカ、腸はかしこい』にて、脳のバカさと腸の賢さについて、多くの事例を用いて説明されています。

 

次項では、その事例の一部を取り上げていきたいと思います。

 

『脳はバカ、腸はかしこい』は、Amazon評価数・レビュー数が100を超える注目されている本です。

 

それゆえ、『脳はバカ、腸はかしこい』のレビューを書いたブログも、ネットに多数あります。

『脳はバカ、腸はかしこい』で学んだ3つの内容

私が『脳はバカ、腸はかしこい』で学んだ内容を、3つに厳選して紹介します。

<『脳はバカ、腸はかしこい』で学んだ3つの内容>

・炭水化物は脳の食欲を抑える細胞を傷つける

・脳は糖を欲しがり腸は糖の摂りすぎを嫌がる

・炭水化物を摂るとドーパミンが分泌され無尽蔵に食べてしまう

 

それぞれについて、説明していきます。

 

スポンサーリンク



炭水化物は脳の食欲を抑える細胞を傷つける

オーストラリアにある、モナッシュ大学の神経内分泌学者ゼーン・アンドリュース博士は、人間の脳の中にある食欲をコントロールする細胞は年齢とともに劣化する傾向にあり、それが歳とともに肥満になる原因だと語っています。

アンドリュース博士は、食べたあとにフリーラジカル(遊離基)によって食欲を抑える細胞が攻撃されることを発見しました。

この減退作用は炭水化物と砂糖の豊富な食事でより顕著だったということです。

つまり、炭水化物と砂糖をより多く摂取することによって、食欲をコントロールする細胞が傷ついて、より多く食べることになるというのです。

(中略)

胃が空になると、それがトリガーとなって「グレリン」というホルモンが空腹であると脳に伝え、満腹の場合には、POMC(プロオピオメラノコルチコトロピン)を生産し、満腹であると脳に伝えます。

しかし、身体に出現したフリーラジカルはPOMCニューロンを攻撃するため、このプロセスによってニューロンが必要以上に退化し、満腹感が得づらくなる、というのです。

 

『脳はバカ、腸はかしこい』 P157〜158より

 

まず、「炭水化物=糖質+食物繊維」を抑えてください。

 

炭水化物を摂るということは、糖質、つまり砂糖を摂取することと同じです。

食物繊維は血糖値を上げないので、糖質とは無関係です。

 

白米・麺類・パン・お菓子などには炭水化物が大量に含まれています。

これらは、精製された炭水化物であるので、食物繊維はほとんど含まれていません。

 

以下、炭水化物=砂糖としてはなしを進めます。

 

白米・麺類・パン・お菓子などを食べると、体内でフリーラジカル、つまり活性酸素が多く発生します。

 

活性酸素は細胞を傷つける悪い物質であり、老化や病気の原因となります。

 

この活性酸素は、満腹であると胃から伝えられるPOMCの受容体の働きを阻害します。

POMCの受容体は脳にあります。

 

このため、白米・麺類・パン・お菓子などを食べ続けると、満腹感を得ずらくなり、いつまでも食べ続けてしまうわけです。

 

これら精製された炭水化物は体内でブドウ糖に分解され、血糖値をドンッと上げます。

高血糖な状態は身体に悪いので、膵臓のランゲルハンス島のβ細胞からインスリンが大量に分泌されます。

インスリンが分泌されると、ブドウ糖は中性脂肪へと変わります。

 

こうしてブクブクと太っていき、インスリンが分泌されなくなると、今度は糖尿病・動脈硬化・脳卒中・心臓病になっていきます。

 

炭水化物は身体にとって毒なのです。

なのに、脳はこの毒を喜んで欲しがります。

対して、腸は炭水化物を必要な分のみ要求して、それ以上の摂取を拒みます。

 

このことからも、脳はあまり賢くなく、腸は賢いと言えますね。

脳は糖を欲しがり腸は糖の摂りすぎを嫌がる

脳は糖を欲しがり、腸は糖の摂りすぎを嫌がる

(中略)

現代社会でストレスフルな状況にあると、脳は絶えず糖を要求することになります。

身体が疲れたときも糖を要求します。

しかし、前にも述べたように糖を摂りすぎると、脳細胞自体を傷害するのです。

そのことを腸はよく知っています。

腸は絶えず食物を消化し、外敵から守る免疫細胞を育てています。

常に持続的なエネルギーを使って、消化や免疫機能の活性化を保持しようと努めているのです。

つまり、ミトコンドリアエンジンが常にスムーズに動くことが必要です。

小腸は積極的に糖を吸収しますが、それを自分でエネルギーとして使うわけではありません。

エネルギー源として使っているのは糖ではなく、小腸粘膜に吸収されたグルタミン酸です。

グルタミン酸はほとんど小腸粘膜で代謝され、血中に入って腸以外の組織で利用されることはありません。

ミトコンドリアエンジンは糖が多すぎるとスムーズに働かないのです。

腸が糖の摂りすぎを嫌うのは、それが原因なのだろうと思います。

 

『脳はバカ、腸はかしこい』 P177〜178より

 

脳は、白米・麺類・パン・お菓子などの炭水化物をいつまでも要求します。

 

活性酸素によりPOMCの受容体が破壊されるからです。

 

また、これらを摂取するとドーパミンが分泌され、脳が気持ちよくなれます。

職場という閉じた共同体にいると、多くのストレスにさらされます。

そのストレスを紛らわすために、甘い物が欲しくなります。

甘い物を摂取すると、ドーパミンが分泌され、ストレスが軽減されます。

 

また、これら精製された炭水化物に含まれる糖質を摂取すると、脳内麻薬物質エンドルフィンが分泌されます。

エンドルフィンはモルヒネと同じような働きをする麻薬様物質です。

甘い物を摂取すると、脳からエンドルフィンが分泌されて、砂糖依存症になるのです。

 

このように、炭水化物(=糖質)は身体にとって有毒ですが、脳はそんなのお構いなしに、無尽蔵に食べたがります。

 

それに対して腸は、小腸にあるグルタミン酸が必要とする量だけ、ブドウ糖(糖質を分解してできた単糖類)を利用します。

それ以上の摂取は身体に毒であると腸が判断して、腸は炭水化物を嫌がります。

 

以上の事実から分かるとおり、脳は腸と比較して、あまり賢くないと言えますね。

炭水化物を摂るとドーパミンが分泌され無尽蔵に食べてしまう

私たちが何かを食べて満足するとき、快感を得たとき、もっと食べ続けたいと思うとき、こんなときには脳内である種の「快楽物質」つまり神経伝達物質が放出されています。

神経伝達物質の中の一つであるドーパミンが脳内に放出されると、多幸感やハイな状態が得られるといいます。

ドーパミンは「脳内報酬物質」とも呼ばれていて、食べたかったものを食べたとき、または食べられることが期待されるときも脳内に放出されます。

(中略)

確かにイライラしているときや、疲れたときにポテトチップスや甘いものを食べると安心します。

脳内の快楽物質であるドーパミンが一気に放出されるのでしょう。

しかし、このような方法では本当のストレス解消とはなりません。

ドーパミンは強い依存性があり、ポテトチップスやチョコレートを食べることが習慣となり繰り返し食べ続けることによって、血糖値の上昇下降が激しく起こり、その結果またイライラしてしまうという悪循環に陥るのです。

 

『脳はバカ、腸はかしこい』 P189〜191より

 

白米・麺類・パン・お菓子など、炭水化物(=糖質)を摂取すると、脳からさまざまな快楽物質が分泌されます。

 

やる気を引き起こすドーパミン、落ち着きを司るセロトニン、モルヒネと同じ麻薬物質エンドルフィンなどです。

 

砂糖には中毒性があると言われていますが、原理はこんな感じです。

 

炭水化物を食べれば食べるほど、快楽物質がたくさん分泌されて、脳がより気持ちよくなれます。

だから、白米・麺類・パン・お菓子などは、いくらでも食べられるのです。

 

コーラなどの清涼飲料水も、飲もうと思えば1リットルくらいは、一気にいけるはずです。

しかし、水1リットルを一気に飲むのは、なかなか難しいでしょう。

 

砂糖という有毒物質を、脳は気持ちよいものだと認識して、身体にどんどん受け入れます。

 

しかし、その結果に待っているのは、肥満、糖尿病・動脈硬化・脳卒中・心臓病などの生活習慣病です。

 

糖質制限ダイエットをすれば、これらの生活習慣病を予防できます。

 

QOLを高め、健康的な人生を送るためにも、脳の誘惑に負けてはいけません。

 

脳はあまり賢くないものだと認識して、炭水化物の摂取は極力控えるようにしましょう。

炭水化物を摂らなくても、人はケトン体をエネルギー源として生きられますから。

参考)『腹いっぱい食べて楽々痩せる「満腹ダイエット」

 

以上、『脳はバカ、腸はかしこい 腸を鍛えたら、脳がよくなった』(藤田紘一郎 著)(三五館)の書評でした。

 

『脳はバカ、腸はかしこい』は、楽天などの通販サイトでも、在庫が多数あります。

 

人気のある本ですので、ブックオフに行けば中古本を入手できる可能性が高いです。

 

しかし、『脳はバカ、腸はかしこい』は、Amazonにて、中古本が安く買えます。

 

『脳はバカ、腸はかしこい』には電子書籍であるKindle版もありますので、Amazonがオススメです。

 

以下、『脳はバカ、腸はかしこい』のAmazonの販売ページです。