『2週間で効果がでる!白澤式ケトン食事法』(白澤卓二 著)(かんき出版)の書評です。

 

『2週間で効果がでる!白澤式ケトン食事法』で学んだ3つの内容

私が『2週間で効果がでる!白澤式ケトン食事法』で学んだ内容を、3つに厳選して紹介します。

<『2週間で効果がでる!白澤式ケトン食事法』で学んだ3つの内容>

・ブドウ糖より重要なケトン体とは3−ヒドロキシ酪酸である

・ケトン体3−ヒドロキシ酪酸は脳を気持ちよくさせる

・糖を摂るとケトン体回路のスイッチが切れてしまう

 

それぞれについて、説明していきます。

 

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ブドウ糖より重要なケトン体とは3−ヒドロキシ酪酸である

ケトン体は肝臓で脂肪酸によって作られる物質で、「アセト酢酸、3−ヒドロキシ酪酸、アセトン」を総称してケトン体と呼んでいます。

(中略)

日常的にエネルギー源になるものは、ケトン体のうちの3−ヒドロキシ酪酸で、アセトンはエネルギーとしては利用されません。

また、脂肪酸から産生されるエネルギーは、糖質(ブドウ糖)から作られるエネルギーよりも大きいことがわかっています。

絶食状態になると肝臓のグリコーゲンは数時間で枯渇してしまいますが、脂肪酸から作られるエネルギーを使えば数週間以上生き延びることができるのです。

糖質を摂取して3〜4時間はブドウ糖がエネルギー源になっていますが、それ以降は脂肪酸から作られるケトン体がエネルギーとして使われるようになります。

 

『2週間で効果がでる!白澤式ケトン食事法』 P58〜59より

 

体内でブドウ糖が枯渇すると、中性脂肪(腹のぜい肉など)から脂肪酸が作られ、脂肪酸と、筋肉や鶏肉などに含まれるたんぱく質が肝臓で合成されて、ケトン体が生じます。

参考)『腹いっぱい食べて楽々痩せる「満腹ダイエット」

 

このケトン体は、「アセト酢酸、3−ヒドロキシ酪酸、アセトン」の総称です。

高校化学を習った方なら、ケトン体は炭素原子と酸素原子とが二重結合した部分であることが分かるかと思います。

 

これらケトン体の中で、身体で利用されるのは「3−ヒドロキシ酪酸」です。

それ以外のケトン体は身体で利用されず、尿や呼吸で体外に排出されます。

 

3−ヒドロキシ酪酸はブドウ糖よりもエネルギーが大きく、3−ヒドロキシ酪酸を利用するだけで、数週間も生きられるそうです。

 

また、次に紹介するとおり、3−ヒドロキシ酪酸が脳で利用されると、脳がリラックスすることができます。

ケトン体3−ヒドロキシ酪酸は脳を気持ちよくさせる

さて、この3−ヒドロキシ酪酸は脳内に入ってエネルギー源になっているのですが、さらにおもしろいことは、脳波にいい影響を与えていることです。

脳波には、リラックスしているときに現れるα波、緊張したりストレスがあるときに現れるβ波、イライラしているときや興奮しているときに現れるγ波、ノンレム睡眠の時に現れるδ波、深いリラックス感、レム睡眠のときに現れるθ波があります。

仕事の効率、集中力で必要になるのがα波ですが、自分でコントロールすることが余程訓練しないと現れない脳波です。

しかし、3−ヒドロキシ酪酸が脳内に取り込まれることによって、α波の出現が多くなるという研究結果を東北大の研究チームが報告しています。

(中略)

脳波がα波になると、覚醒しているけどリラックスしている状態になっており、発想力、集中力、直感力が冴えてきます。

これが、ビジネスマンにとって強い味方になるのです。

 

『2週間で効果がでる!白澤式ケトン食事法』 P59〜60より

 

脳がブドウ糖ではなく、ケトン体である3−ヒドロキシ酪酸を利用すると、脳をリラックスさせるα波が多く出現するようになります。

 

このα波が、発想力、集中力、直感力などをアップさせます。

 

また、それだけでなく、脳がケトン体である3−ヒドロキシ酪酸を利用すると、脳下垂体からβ-エンドルフィンも分泌されるようになります。

β-エンドルフィンは快感物質であり、分泌されると気持ちよくなれます。

参考)『長生きしたければ朝食は抜きなさい

 

つまり、脳がケトン体である3−ヒドロキシ酪酸を利用するようになると、リラックスして気分が良くもなるのです。

 

脳がケトン体を利用するようになるには、糖質制限をしなくてはなりません。

 

白米・麺類・パン・お菓子など、炭水化物(=糖質+食物繊維)をたっぷり含む食品を止め、肉・卵・チーズを積極的に利用するようにしましょう。

 

肉・卵・チーズにはタンパク質が豊富に含まれていますから、3−ヒドロキシ酪酸が分泌されやすくなります。

 

肉・卵・チーズを積極的に食べる食事方法を、「MEC食」といいます。

MEC食については、『日本人だからこそ「ご飯」を食べるな』をご参照ください。

 

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糖を摂るとケトン体回路のスイッチが切れてしまう

ケトン体回路のスイッチが入るまで2〜3時間必要

(中略)

脳の視床下部には満腹中枢と摂食中枢があり、血液中にグリコーゲンが少なくなると摂食中枢が刺激されてご飯を食べたくなり、ある程度食べると満腹中枢が刺激されて食べるのをやめるわけです。

それは、ブドウ糖が足りないというカラダのシグナルです。

しかし、空腹感を我慢していても、肝臓に蓄えられているグリコーゲンで糖新生がおこなわれ、ブドウ糖をつくり始めます。

さらに、脂肪酸からケトン体がつくられますので、脳のエネルギー源は充分に確保されるわけです。

(中略)

たんぱく質は、ケトン体の合成を促すので必須の食品ですが、糖質は解糖系回路に作用しますので、アンチケトン食です。

早い話が、糖質を食べたその瞬間に、ケトン体回路は切断されてしまうのです。

解糖系回路とケトン体回路が同時に機能することがありません。

解糖系回路が最初で、そのつぎに糖新生、最後に機能するのがケトン体回路です。

 

『2週間で効果がでる!白澤式ケトン食事法』 P91〜92より

 

解糖系、糖新生、ケトン体回路の3つの言葉が出てきましたね。

 

身体はまず、白米・麺類・パン・お菓子などから摂取したブドウ糖を利用します。

このときに発生する生体反応のことを、解糖系といいます。

 

ブドウ糖は、脳や赤血球で利用されますが、余ったものは肝臓や筋肉にグリコーゲンとして蓄えられます。

肝臓や筋肉で貯蔵できるグリコーゲンの量は200グラムと、たかがしれています。

蓄えきれなかった糖分は、中性脂肪(腹のぜい肉など)として蓄えられます。

白米・麺類・パン・お菓子が、肥満の原因となるのです。

 

次に、体内でブドウ糖が不足すると、今度は肝臓や筋肉で貯蔵したグリコーゲンをブドウ糖に分解して、利用します。

これを糖新生といいます。

 

グリコーゲンも枯渇してしまったら、今度はケトン体回路の出番です。

中性脂肪から脂肪酸に分解して、脂肪酸と筋肉や鶏肉などにあるタンパク質が、肝臓でケトン体(3−ヒドロキシ酪酸)に合成されます。

 

ケトン体が脳にリラックスと気持ちよさを与えるのは、前述のとおりです。

 

このケトン体は、炭水化物をたくさん食べると、合成されなくなります。

身体はブドウ糖を優先的に利用するようにできているのです。

 

身体がケトン体を利用するように向ければ、中性脂肪が分解されるので、痩せることができます。

糖質制限ダイエットの狙いは、ケトン体を利用させることなのです。

 

なお、赤血球や網膜細胞などは、ミトコンドリアを持たないため、ブドウ糖しか利用できません。

肝臓や筋肉に蓄えたグリコーゲンが枯渇するとマズいですね。

 

しかし、身体がケトン体を利用する過程で、脂肪細胞からグリセロールという物質が発生します。

このグリセロールが肝臓でブドウ糖に分解されて、赤血球などに利用されます。

 

炭水化物を摂らなくても、人は中性脂肪で生きていくことができるのです。

 

解糖系を経つと、糖新生とケトン体回路の2つで生命を維持できるというわけです。

 

以上、『2週間で効果がでる!白澤式ケトン食事法』(白澤卓二 著)(かんき出版)の書評でした。

 

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