『小麦は食べるな! すべて小麦が原因だった!』(ウイリアム・デイビス 著、白澤卓二 訳)の書評です。

 

『小麦は食べるな!』の要約

『小麦は食べるな!』とは、アメリカの著名な循環器専門医であるウイリアム・デイビス先生が書かれた本です。

 

本のタイトルのとおり、小麦の危険性が本書にこれでもかと書かれています。

 

小麦は炭水化物ですので、精製されたものですと糖質をモロに摂取することになります。

 

精製された小麦を使ったパンやお菓子は、血糖値をドンッと上げます。

これを、ブドウ糖ミニスパイク、またはグルコース・スパイクと言います。

参考)『主食をやめると健康になる

 

高血糖な状態になると、血管疾患が傷つき、動脈硬化の原因となります。

 

また、インスリンが過剰分泌されて血糖値がドンッと下がり、血糖値を上げるために副腎からアドレナリンやコルチゾールが分泌され、血糖値の乱降下が起こり人体をかく乱します。

 

これだけでも小麦は恐ろしい食品であると言えますね。

小麦の大量摂取は、まちがえなく身体に悪いので、止めたほうがよいでしょう。

 

しかし、小麦は唐揚げを作ったりするのにも必要です。

小麦が無いと、料理のレパートリーが大幅に制限されてしまいますね。

 

これに怒り、『小麦は食べるな!』は嘘だとブログで主張される方もいます。

 

彼は、小麦の全粒粉は身体に良いから問題ないと反論したりしています。

 

しかし『小麦は食べるな!』では、全粒粉も有毒であると書かれています。

結局、精製しているかしていないかの違いで、全粒粉でもグルテンを含んでいますからね。

 

小麦のせいで、世界で1億人以上の人が、肥満、高血圧、糖尿病、心臓・内臓疾患、脳疾患、皮膚疾患などの病気で苦しんでいるのが現実です。

 

『小麦は食べるな!』では、小麦がいかに有毒であるのかが余すことなく書かれています。

以下、私が『小麦は食べるな!』を読んで、学んだ内容を3つ紹介します。

 

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『小麦は食べるな!』で学んだ3つの内容

私が『小麦は食べるな!』を読んで学んだ内容を、3つに厳選して紹介します。

<『小麦は食べるな!』で学んだ3つの内容>

・現代の小麦は遺伝子組み換えがされている恐怖の食品

・小麦で太る詳細なメカニズム

・小麦に含まれるグルテンの恐怖

 

それぞれについて、説明していきます。

現代の小麦は遺伝子組み換えがされている恐怖の食品

現代のコムギ種は、収穫量を増やし、病気や日照り、高温に耐えるように品種改良したものです。

実際、大幅に人工的に変えられた現代の品種は、野生環境では生き残れません。

つまり、人工的な硝酸塩肥料や有害生物防除なしでは育たないのです

(奇妙な話ですよね。たとえば特殊な餌など人間の補助なしでは死んでしまう家畜やペットを想像してみてください)。

(中略)

IMWICで行われたような立て続けの品種改良では、異常な過失がありました。

小麦をはじめとした穀物の遺伝子構造が大幅に変えられたのに、生みだされた品種は動物実験も人体への安全確認の試験も行われなかったのです。

生産量を増やすことに集中するあまり、植物遺伝学者たちは交配によって作られる品種は人間が食べても安全なはずだという自信にあふれ、緊急に世界中の飢餓状態をなくすため、こうした農業研究の産物は、人体への安全性の問題を考慮せずに食糧供給に投入されました。

 

『小麦は食べるな!』 P35〜38より

 

現代の小麦は、大量生産しやすいように遺伝子組み換えをして作られています。

 

しかも、遺伝子組み換えの安全性がいっさい確認されていないのです。

 

これだけでも、かなり恐ろしいはなしですよね。

 

『小麦は食べるな!』では、現代の小麦は遺伝子組み換えの恐怖が内在している恐ろしい食品だと書かれています。

 

国産小麦はどうなのかは分かりませんが、米国産の小麦はなるべく食べないほうがよいのかもしれません。

 

といっても、日本で流通している小麦粉の多くが米国産でしょうから、一切摂取しないのは不可能です。

 

だから、糖質制限ダイエットをして、小麦の摂取量を減らしましょう。

 

パン・麺類・お菓子などを食べなければ、小麦の摂取量は大幅に減ります。

 

そして後述するように、糖質制限ダイエットをして小麦を避けるようにすれば、血糖値の上昇を防ぎ、病気や肥満を予防できます。

 

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小麦で太る詳細なメカニズム

血糖値を上げる小麦の作用にはもっと奇妙な性質があります。

小麦摂取後にアミロペクチンAによる血糖値とインスリン量が急上昇すると、血糖値のピーク”ハイ状態”から血糖値が落ちる”ロー状態”になり、これが2時間ごとに繰り返されて、血糖値の上昇と減少による満腹状態と空腹状態が一日中ジェットコースターのように入れ替わります。

(中略)

このように高血糖の状態が何度も生じたり、長時間続いたりすると、脂肪はどんどん蓄積されます。

ブドウ糖-インスリン-脂肪の蓄積による結果がよく表れるのは腹部、つまりぽっこり小麦腹です。

小麦腹はインスリン”抵抗性”にも結びついているため、小麦腹が大きければ大きいほどインスリンに対する反応が悪くなります。

反応が悪いと、もっとインスリン量を要求するようになり、糖尿病を引き起こします。

さらに、男性の場合、小麦腹が大きいと脂肪組織から女性ホルモンのエストロゲンの分泌が増えて胸が膨らみます。

また、小麦腹が大きくなれば炎症反応もおおくなり、心臓病やがんにつながります。

 

『小麦は食べるな!』 P51〜52より

 

小麦は炭水化物です。

炭水化物は、糖質と食物繊維の2つからなります。

食物繊維は血糖値を上げないので、危険なのは糖質です。

 

精製された小麦は、食物繊維が排除され糖質がむき出しの状態です。

 

小麦にはアミロペクチンAという糖質が含まれており、これが体内でブドウ糖に分解され、血糖値をドンッと上げます。

 

血糖値が上がると、膵臓のランゲルハンス島のβ細胞からインスリンが分泌され、糖が脂肪細胞に送られ、肥満になっていきます。

 

ぽっこり小麦腹は、このようにして発生します。

 

しかも肥満になればなるほど、インスリン抵抗性が増し、インスリンが効きづらくなります。

血糖値が下がりにくくなるため、インスリンの分泌量が増えます。

 

インスリンはそれ自体が、動脈硬化や高血圧の原因となります。

 

また、高血糖の状態が続くと、血管内皮が傷つき動脈硬化の原因となります。

傷ついた血管に、コレステロールが付着して血栓となり、脳梗塞や心不全に繋がる可能性もあります。

 

高血糖の状態だと、赤血球と糖がくっつき(糖化)、血液がドロドロになり血流が悪くなります。

血流が悪くなると、各臓器に酸素が行き渡らず、臓器がダメージを受けます。

末梢部分に血液が回らず足の先端が壊死したり、目の網膜がダメになり失明したりする可能性もあります。

 

このように、小麦はかなりヤバい食品なのです。

 

オマケに小麦腹が大きくなると、脂肪細胞から女性ホルモンのエストロゲンの分泌が増え、胸が膨らんでしまうみたいです。

 

これは、体内のホルモンバランスが崩れている証拠なので、間違えなく身体に害が及んでいるはずです。

 

以上から、小麦は積極的に避けるべき食品だと言えます。

小麦に含まれるグルテンの恐怖

最近の研究では、小麦グリアジンが引き金になって、透過性を調節するゾヌリンというタンパク質を腸に放出させていることがわかりました。

ゾヌリンには奇妙な作用があり、通常なら腸細胞間で安全なバリアーの役割を果たしている密着結合を分解するのです。

グリアジンが引き金になってゾヌリンが放出されると、腸の密着結合が壊され、グリアジンやほかの小麦タンパク質の断片といった望ましくないタンパク質が血液に入り込みます。

すると、T細胞などの免疫活性化リンパ球がこれに反応し、さまざまな「自己」タンパク質に対する炎症過程を引き起こします。

このようにして、小麦グルテンおよびグリアジンが引き起こすセリアック病、甲状腺疾患、ぜんそくなどが発症します。

小麦のグリアジンタンパク質は、どんなドアでもこじ開けて、招かれざる侵入者を入ってはいけない場所に入り込ませるのです。

 

『小麦は食べるな!』 P109より

 

『小麦は食べるな!』によると、グルテン由来の小麦グリアジンが、アレルギーの原因となるそうです。

 

小腸は本来、身体に必要な栄養素以外、血液に送らないはずです。

しかし、小麦グリアジンから発生するゾヌリンというタンパク質は、腸を糖化して血液に送り込まれます。

 

このゾヌリンが体内の抗体と反応して、セリアック病、甲状腺疾患、ぜんそくなどを発症させてしまいます。

 

『小麦は食べるな!』には、グルテンはかなり危険な物質であると書かれています。

 

このグルテンは、小麦、ライ麦、大麦、オーツ麦などに含まれています。

『小麦は食べるな!』では小麦に着目しており、大麦は良いのかと思うかもしれませんが、大麦もダメみたいです。

つまり、『小麦は食べるな!』的に言えば、ビールもダメだと言えます。

 

『小麦は食べるな!』ではグルテンフリーな食事がたくさん紹介されています。

お菓子や麺類がお好きな方は、『小麦は食べるな!』を読んで、グルテンフリーな食事を調べてみましょう。

 

ところで、日本人の我々は、小麦ではなく玄米を食べるのはどうでしょうか。

 

玄米は精製されていないお米なので、GI値が低く、血糖値の上昇が緩やかな安全な食品だと言われています。

 

たしかに玄米にはグルテンが含まれていないため、小麦よりは安全かもしれません。

それでも、玄米は炭水化物(糖質)たっぷりの食品ですので、食べ過ぎると小麦と同じく太ります。

 

糖質制限ダイエットをするなら、玄米も避けたほうがよいでしょう。

 

以上、『小麦は食べるな! すべて小麦が原因だった!』(ウイリアム・デイビス 著、白澤卓二 訳)の書評でした。

 

『小麦は食べるな!』は、発行部数が100万部を超える、ベストセラー本です。

 

それゆえ、『小麦は食べるな!』の読書感想文を書いたブログが、ネットに多数あります。

 

『小麦は食べるな!』は売れている本ですので、楽天などの通販サイトでも、在庫が多数あります。

 

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