『炭水化物が人類を滅ぼす 糖質制限からみた生命の科学』(夏井睦 著)(光文社新書)の書評です。

 

『炭水化物が人類を滅ぼす』あらすじ・要約

『炭水化物が人類を滅ぼす』とは、練馬光が丘病院「傷の治療センター」長で、湿潤療法の創始者として有名な、夏井睦先生が書かれた本です。

 

『炭水化物が人類を滅ぼす』では、白米や麺類やパンなどに含まれる炭水化物(ブドウ糖)が、いかに我々の身体に害を及ぼすのかが書かれています。

 

炭水化物(ブドウ糖)→インスリン→中性脂肪(腹のぜい肉)、という流れで、我々はメタボになっていきます。

 

この流れを過剰に繰り返すことで、動脈硬化、脳梗塞、心不全、糖尿病などの生活習慣病になります。

 

生活習慣病の原因は、炭水化物が原因なのです。

 

戦前は糖尿病患者は数百人程度しかいませんでした。

しかし、現在は予備軍を含めると、糖尿病患者は2000万人を超えています。

著書『糖尿病はご飯よりステーキを食べなさい』で紹介したとおり、糖尿病は合併症がまずいのです。

糖尿病が悪化すると、失明したり、足を切断したり、人工透析が必要になってしまいます。

もし日本で2000万人以上の人が、こんな状態になったら、日本は大変なことになってしまいますね。

世界規模で糖尿病が蔓延したら、それでこそ、人類が滅んでしまうかもしれません。

 

これが『炭水化物が人類を滅ぼす』の根拠です。

 

全ての原因は、炭水化物です。

炭水化物には糖質が含まれています。

糖質は、脂質・タンパク質と並んで、3大必須栄養素と言われています。

しかし、糖質は体内で合成できるので、理論的にはゼロでも問題ないと、糖質制限ダイエットの第一人者である、江部康二先生は仰っています。

 

ちなみに、『炭水化物が人類を滅ぼす』の著者の夏井睦先生は、江部康二先生に影響を受けて本書を執筆されたそうです。

 

夏井睦先生は、江部康二先生のことを「師匠」と呼んでいるとか。

 

江部康二先生の著書は多数ありますが、参考までに『腹いっぱい食べて楽々痩せる「満腹ダイエット」』をご覧ください。

 

『炭水化物が人類を滅ぼす』は、白米や麺類などの炭水化物を、思いっきり批判しています。

 

そのため、お米が大好きな人、農業従事者の方々が、『炭水化物が人類を滅ぼす』を反論していたりします。

「炭水化物が人類を滅ぼさない」と主張して。

 

しかし、江部康二先生を始め多くの医師が、白米や麺類などの炭水化物が有毒であることを認めています。

 

糖質制限ダイエットの有効性を、実データを交えて証明されています。

 

実際私も糖質制限ダイエットを始めて、たった1カ月で69㎏から65㎏(身長173㎝)も痩せました。

白米や麺類を一切食べなくても、体調が悪くなっていません。すこぶる健康です。

 

糖質制限ダイエットは、私も効果があると感じています。

 

『炭水化物が人類を滅ぼす』は、糖質制限の有効性が非常に分かりやすく書かれている名著です。

糖質制限の有効性をザックリと知りたい人は、本書がオススメです。

 

『炭水化物が人類を滅ぼす』は、Amazon評価数・レビュー数が250以上ある、非常に注目されている本です。

 

口コミサイトである読書メーターでも、『炭水化物が人類を滅ぼす』のレビューが多数投稿されています。

 

『炭水化物が人類を滅ぼす』に影響を受けたブログも、ネットに多数あります。

有名なのは、たがしゅうさんのブログでしょうか。

 

2chでも『炭水化物が人類を滅ぼす』を実践された方々が、スレッドに投稿されています。

それだけ影響力のある本なのでしょう。

 

『炭水化物が人類を滅ぼす』には関連本として、

炭水化物が人類を滅ぼす【最終解答編】 植物vs.ヒトの全人類史 (光文社新書)』と

マンガ『炭水化物が人類を滅ぼす』~最終ダイエット「糖質制限」が女性を救う!~』が出版されています。

 

『炭水化物が人類を滅ぼす』が気に入ったら、合わせてこちらも読むとよいでしょう。

 

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『炭水化物が人類を滅ぼす』で学んだ3つの内容

私が『炭水化物が人類を滅ぼす』で学んだ内容を、3つに厳選して紹介します。

<『炭水化物が人類を滅ぼす』で学んだ3つの内容>

・肉や魚は胃ですぐに消化されるがご飯や麺類はいつまでも消化されない

・糖質は嗜好品でタバコと同じ

・炭水化物(ブドウ糖)は糖新生で体内で合成できる

 

それぞれについて、説明していきます。

肉や魚は胃ですぐに消化されるがご飯や麺類はいつまでも消化されない

食物が胃袋に留まっている時間のことを、胃滞留時間という。

一般的には、胃滞留時間の短いものを「消化がよい食べ物」と呼んでいる。

一般的には、「ご飯や麺類は消化がよい。しかしお肉は消化に悪い」と言われているが、これは大間違いなのである。

肉や魚などのタンパク質は、胃酸で速やかに消化されて小腸に送られるため、胃滞留時間は数十分程度である。

逆に、ご飯や麺類は胃酸では消化されず、いつまでも胃のなかに留まっている。

(中略)

たとえば、緊急内視鏡検査では、普通に食事をしたあとの状態の胃のなかを見ることになるし、十二指腸潰瘍穿孔で急性腹膜炎が起きた時には、緊急開腹手術が行われ、胃袋を切開することになる。

そんな時、きまって目に入るのは、米粒と麺類と野菜だ。

しかし、ステーキを食べた直後でも、肉の塊はどこにもないのだ。

かき消したように肉は姿を消している。

(中略)

宴会で、「シメの雑炊・うどん」や、「酒のあとのラーメン」を食べたら何が起こるだろうか。

そう、雑炊のご飯や麺類は何時間も胃袋に居座り続け、その間、胃袋はそれらを消化しようと胃酸を出し続けるはずだ。

午後11時に「シメの雑炊」を食べ、自宅に戻って12時に寝たとしても、おそらく午前3時か4時までは胃酸は出続けているのだ。

そして翌朝、目が覚めた時、逆流性食道炎特有の胃もたれ症状と、胃部の不快症状に悩まされるのだろう。

逆に糖質制限の場合、夜11時までにステーキと焼き鳥を食べたとしても、30分後には胃袋は空っぽの状態になるから、胃酸はそれ以上出ず、朝起きた時も、逆流性食道炎のような症状は起きないと説明できる。

 

『炭水化物が人類を滅ぼす』 P27〜29より

 

肉や魚は胃で速やかに消化されるが、炭水化物はいつまでも胃のなかに滞留している。

 

確かにご飯や麺類は、腹持ちがやたらよいと感じます。

いつまでも腹が膨れている感じがします。

 

私は糖質制限ダイエットを始めて、肉や魚を中心とした食生活になりましたが、たしかに1時間もすれば、胃が膨れた感じが消えます。

肉や魚が胃で消化されて、すぐに小腸に送られているからなのでしょう。

 

小腸にまで送られたのなら、あとは栄養分が速やかに吸収されていきます。

つまり、肉や魚はすぐに栄養となって身体に送り届けられるのです。

肉や魚は、効率の良い栄養源なのでしょう。

 

これが白米や麺類だと、胃にいつまでも滞留するため、血液が胃に集中し続けます。

それにより、眠くなったり、他の臓器に血液が回らなくなり回復が遅れたりします。

 

白米や麺類は糖質(ブドウ糖)まみれなので、消化吸収されると血糖値がドンッと上がります。

血糖値を下げるために、膵臓からインスリンが大量に分泌され、血糖値がドンッと下がります。

下がった血糖値を上げるために、今度は副腎からアドレナリンやコルチゾールなどのホルモンが分泌されます。

体内で余ったブドウ糖は、身体の脂肪細胞に吸収され、腹のぜい肉などになります。

 

白米や麺類を食べると、身体のさまざまな臓器に負担をかけ、ブクブク太ってしまいます。

 

白米や麺類などの炭水化物は、有毒なのが分かりますね。

 

白米や麺類は、食べないほうが良いのです。

糖質は嗜好品でタバコと同じ

糖質摂取直後に起こる血糖値の急激な上昇が、食後の陶酔感と幸福感をもたらし、その後に血糖値が低下し始めると、体は「血糖切れ」状態となる。

すると、喫煙者がニコチン切れでタバコを欲するように、糖質摂取者は血糖切れでイライラし始め、糖質を食べたくなる。

朝食にご飯を食べて、10時ごろになると、お腹が空いて甘いものをおやつとして食べ、昼にはラーメンを食べ、午後3時ごろにまた空腹になってまた甘いお菓子をつまみ、夕食にはカレーを食べ、さらに夜にお腹が空いて夜食としてうどんを食べる・・・のはよくある光景だ。

糖質を習慣的に摂取していたときは、これがあたりまえだと思っていたが、これはまさに、喫煙者がひっきりなしにタバコを吸っているのと同じ状態なのだ。

タバコを吸いたくなるのが喫煙者であるのと同様、糖質を食べたくなるのは糖質を食べている人に特異的に見られる症状なのだ。

これが嗜好品の嗜好品たるゆえんである。

ようするに、糖質を食べるとさらに糖質が欲しくなる。

そして、糖質以外の食べ物ではこの「糖質切れのイライラ感」は満たされない。

まさに、糖質は糖質を呼ぶのだ。

 

『炭水化物が人類を滅ぼす』 P92〜93より

 

血糖値が下がると、お腹が空きます。

 

白米や麺類などの炭水化物に含まれる糖類を食べると、脳から快楽物質であるβ-エンドルフィンやセロトニンが分泌されます。

つまり、炭水化物を摂ると気持ちよくなれるのです。

 

糖質切れになるって血糖値が下がりお腹が空くと、また気持ちよくなりたいと脳が要求して、炭水化物を求めるようになります。

 

タバコも、吸うとニコチンが脳を刺激して気分が良くなりますね。

つまり、タバコを吸うのと炭水化物を食べることは、同じことです。

炭水化物が大好きな人は、ニコチン中毒者と同類なのです。

 

なんだか気分の悪いはなしですが、事実なので仕方がありません。

 

炭水化物は肥満の原因ですし、食べ続けると糖尿病や動脈硬化、心不全や脳卒中になったりもします。

 

炭水化物を摂ると、血糖値が上昇します。

すると、インスリンが分泌されます。

インスリンは、膵臓のランゲルハンス島のβ細胞から分泌される、血糖値を下げる唯一のホルモンです。

高血糖な状態を維持すると、赤血球と糖がくっついて(糖化して)、血栓を作る原因となります。

過剰な量のインスリンは、動脈硬化の原因になります。

膵臓で分泌できるインスリンには限りがありますので、炭水化物をとり続けるとインスリンが分泌されなくなります。

インスリンが分泌されなくなり、血糖値が上がりっぱなしの状態が糖尿病です。

江部康二先生は、1日3食ふつうにご飯を食べ続けただけで、糖尿病になったそうです。

 

タバコも吸い続けると、肺がんになったりしますね。

 

摂取し続けると病気になる確率が高まるという点で、タバコも炭水化物も同じです。

炭水化物(ブドウ糖)は糖新生で体内で合成できる

それでは、その血糖値維持に必要なブドウ糖はどこから供給されるかというと、「タンパク質からの糖新生」である

(中略)

人体を例にとると、血糖値が低下すると、ただちにタンパク質の分解が始まり、ブドウ糖が作られる。

これが糖新生だ。

もちろん、タンパク質は人体を構成する重要な物質でもあるが、すべてのたんぱく質が生命維持に必要というわけではなく、不要不急のタンパク質が、糖新生で消費される。

(中略)

つまり、今までの流れをまとめると、「血糖値を維持するために、備蓄脂肪を分解してエネルギーを作り、そのエネルギーで備蓄タンパク質からブドウ糖を作る」ということになる。

(中略)

そのために人体が選んだのは、「余ったブドウ糖を中性脂肪に変えて、脂肪細胞にストックする」という方式である。

だから、糖質を食べると脂肪細胞中の脂肪が増加し、その結果として体重が増え、ウエスト回りが肥大化してくるわけだ。

これが糖質食で太るメカニズムである。

 

『炭水化物が人類を滅ぼす』 P158〜160より

 

炭水化物を摂らず、肉や魚主体の生活をすると、体内でブドウ糖が不足します。

ブドウ糖は赤血球の唯一の栄養源ですので、枯渇すると死にます。

 

しかし、肝臓や筋肉に蓄えられたグリコーゲンを肝臓で分解して、ブドウ糖を体内で作ることができます。

これを糖新生といいます。

 

体内に蓄えられたグリコーゲンの量はたかが知れていますので、これもすぐに枯渇してしまいます。

しかし体内では、身体の中性脂肪(腹のぜい肉)を脂肪酸に分解し、肝臓内でタンパク質と合成することで、ケトン体とブドウ糖が生成されます。

これも糖新生の働きのひとつです。

 

ケトン体は脳の栄養源として活用できますし、中性脂肪からできた武道を赤血球の栄養源として活用できます。

 

以上から、炭水化物を食べなくても、人間は生きていけます。

炭水化物に含まれるブドウ糖は、必須栄養素ではないのです。

 

人間は消化器官の作りから肉食動物であると言われています。

だから、肉や魚を食べていれば生きていけるのです。

 

肉を食べ過ぎるとカロリーが心配になるでしょうが、体内で余ったカロリーは尿や呼吸で排出されるので問題ありません。

参考)『腹いっぱい食べて楽々痩せる「満腹ダイエット」

 

『炭水化物が人類を滅ぼす』の反論としてカロリーの話をする人もいますが、勉強不足です。

糖質制限の本が多数出版されているので、複数冊読むべきでしょう。

私もこれから、糖質制限の本をたくさん紹介していきます。

 

以上、『炭水化物が人類を滅ぼす 糖質制限からみた生命の科学』(夏井睦)(光文社新書)の書評でした。

 

『炭水化物が人類を滅ぼす』は売れている本ですので、楽天やhontoなどの通販サイトでも購入可能です。

 

しかし、『炭水化物が人類を滅ぼす』はAmazonにて、中古本が安く買えます。

 

『炭水化物が人類を滅ぼす』には電子書籍であるKindle版もありますので、Amazonがオススメです。

 

以下、『炭水化物が人類を滅ぼす』のAmazonの販売ページです。

 

 

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