『田舎暮らしに殺されない法』(丸山健二 著)(朝日文庫)の感想です。

 

『田舎暮らしに殺されない法』で刺さった3つの内容

『田舎暮らしに殺されない法』は名著です。

 

この本を読むと、田舎暮らしは良い面だけでなく悪い面もたくさんあることに気づかされます。

 

かなりリアリティあふれる話が満載で、引き込まれるように一気に読んでしまいました。

 

『田舎暮らしに殺されない法』は、全部面白かったのですが、特に刺さった内容を3つに厳選して紹介します。

<『田舎暮らしに殺されない法』で刺さった3つの内容>

・田舎の人間のありえない性質

・田舎暮らしは人付き合いを誤ると大変なことになる

・田舎暮らしという愚行を犯してしまう心理と田舎暮らしの厳しさ

 

それぞれについて、説明していきます。

 

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田舎の人間のありえない性質

ついでに言っておきますが、田舎においては日本人気質を実に生々しい形で目の当たりにすることができ、あなたはそのあまりの露骨さに仰天し、カルチャーショックを受けるかもしれません。

強い者、力のある者にひたすらすがって、ときには神仏のたぐいにすがって生きることしか知らない、異常なまでにお上に弱い、事大主義と保守主義に凝り固まった人々に囲まれたとき、あなたは驚き、腹を立て、しかし、それが自分を構成している特質でもあることを悟って愕然とすることでしょう。

 

『田舎暮らしに殺されない法』 P45より

 

最近、ネットビジネスをしている若者が田舎暮らしを始めるケースが増えています。

 

サラリーマンを煽ることで有名な某炎上ブロガーも、東京から高知県の山奥に移住されました。

彼は田舎暮らしを非常に楽しんでいるみたいです。

しかし、田舎暮らしの負の側面については、あまり言っていません。

 

『田舎暮らしに殺されない法』を読めば分かるとおり、田舎に住む土着の人間は、ありえない人種ばかりらしいです。

 

そのありえなさ具合が、『田舎暮らしに殺されない法』にこれでもかと書かれています。

 

上の引用文は、ありえなさ具合をコンパクトにまとめた文章です。

 

田舎に住む人間は、決して暖かくありません。

むしろ心が荒んでいると言えます。

 

私の父親は、北海道浦河町という田舎の農家出身です。

こいつはホステス狂いをして借金を重ねただけでなく、育児放棄やモラハラをしたクズです。

そのクズを、浦河町という田舎が輩出しました。

 

こいつの母親は、上の引用文に書いてあるとおりの人間でした。

 

田舎の人は暖かいと思う人もいるでしょう。

しかし私の父親は、消費者金融から300万円近い借金を何度もしましたが、こいつの母親は逃げました。

私の母がこいつの母親にSOSを出しても、知らんぷりをして、私の母方の祖母に借金の支払いをさせたのです。

 

これだけでも、田舎の人間は暖かいと言えるのでしょうか?

私はそう思えません。

 

田舎の人間は冷たいと思います。

本当に暖かい人間とは、困ったときに優しくそして厳しく手を差し伸べてくれる人間でしょう。

 

「困ったことがあったらいつでも相談してね」と表面的に暖かさを演じて、実際に大変なことになって逃げた、私の父親の母親はクズだと思います。

 

北海道浦河町の農村地帯の人間の話でした。

 

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田舎暮らしは人付き合いを誤ると大変なことになる

田舎暮らしを始めるにあたって、地元住民たちとの接触の度合いを予め決めておくことはとても重要です。

そしてこの非常に大切な問題には、厳しい二者択一しかありません。

つまり、べったりか、拒否かのいずれかで、ほどほどというような中間的で灰色の答えは都会においてはあり得ても、田舎においてはまずあり得ないでしょう。

ひとつ言えるのは、付き合わずに嫌われるほうが底が浅く、付き合ってから嫌われるほうが数倍も根が深いということです。

ときとして後者は、一方的な恨みを買ってしまうような、修復不可能に陥ってしまうようなことにもなりかねません。

あげくに、そこでの生活を諦めなければならないような、夜逃げでもしなければならないような羽目に追い込まれる場合もあります。

 

『田舎暮らしに殺されない法』 P129〜130より

 

もし田舎暮らしをするなら、付き合う人間を選ばないと大変なことになるそうです。

 

札幌などの都会で暮らすと、広く浅く人付き合いが出来ます。

 

しかし田舎は人が少ないので、人間関係も狭く深くになっていきます。

 

私も北海道の中核都市に住んだ経験があるので、田舎町の閉塞感がよく分かります。

 

「〇〇が△△と付き合っている」

「〇〇は▢▢と浮気している」

とか、知らなくてもいいような噂話が自然と舞い込んできます。

 

田舎で何か目立つことをしたら、その情報がたちまち広まっていくのです。

 

人口20万人程度の街でもこのザマです。

これが、人口1万人もいない田舎町だったら、さらに窮屈な思いをすることでしょう。

 

『田舎暮らしに殺されない法』の上の引用文のとおり、付き合う人間を誤っただけで村八分にされ、街に住めなくなる事態になるそうです。

 

私が住んでいた田舎町は、さすがにここまで酷くはありませんでしたが、それでもかなり窮屈でした。

ど田舎に住むと、死ぬほど窮屈な生活を強いられるということです。

 

私は『田舎暮らしに殺されない法』を読んで、絶対に田舎に移住はしないと心に決めました。

 

では、人はなぜ田舎暮らしに憧れるのでしょうか?

 

次に、定年退職して田舎暮らしを始める人の心理を紹介します。

田舎暮らしという愚行を犯してしまう心理と田舎暮らしの厳しさ

職場におけるあなたは、頑張ってきたわけでも、闘ってきたわけでもありません。

あなたは単に忍従と屈辱の日々に自分を馴らすことのみに精力を費やしてきたというだけなのです。

つまり、あなたがくぐり抜けてきた逃げて逃げて逃げまくってきた数十年間であって、けっしてそれ以上ではなく、その醜い逃げ癖は未だに骨の髄まで染み付いているのです。

職場における地位や、世間的な評価といったものを誇りや自尊心の土台にし、一人前のおとなの男のふりはしているものの、実際には何のための人生であったのか疑わざるを得ない木偶坊であり、自分の始末さえもつけられないガキなのです。

 

『田舎暮らしに殺されない法』 P62〜63より

 

定年退職して田舎暮らしを始める人の心理は、上の引用文のとおりらしいです。

 

『田舎暮らしに殺されない法』の著者の丸山健二氏は、長野県の田舎に数年暮らした経験がある方です。

 

そこに移住してきた人間を観察すると、こういう弱い人間が多いことに気づかされたのでしょう。

 

私が辞めた東証一部上場のIT企業の札幌支社にいた、北大理学部卒の定年間近の上司は、まさに上の引用文のとおりの人間でした。

 

会社からの仕打ちに忍従して、一切問題と向き合わず、とにかく逃げていました。

 

この上司と1年付き合って、私は「ああ、この人には人を守る力がないんだな。今は優しいけど、会社の方針が変わったら手のひらを返したように冷たくなるんだな」と思うようになりました。

 

あなたの職場には、こういう忍従と屈辱の日々に耐え、逃げているだけの人間はいますか?

 

こういう人間は、いくら感じが良くてもあなたを守ってくれません。

ただ流されているだけの、弱い存在です。

 

こういう人間を信用しても自分が辛くなるだけなので、心を許さないほうが良いでしょう。

 

田舎暮らしに憧れているのなら、やらせておけば良いのです。

その後に地獄が待っていたとしても、放っておけばよいのです。

 

この弱い人間が、田舎で農業をやりたいと言っていたとしましょう。

農作業は決して甘いものじゃないそうです。

 

最後に、農作業の辛い現実を、『田舎暮らしに殺されない法』の文章を引用して紹介します。

農家の人たちが長年黙々と働き、流れるような手順で易々とやってのけているように見えるのは、それが子どもの頃からの肉体労働で培ってきたしぶとい足腰と、力の配分の無駄と無理を極力省いた、実に効果的な段取りがしっかりと身についているからで、好きな野菜を作るために面白半分で鍬を握る程度ならまだしも、素人が六十歳を過ぎてから本格的な農業を始めるのは至難の業であり、また、かなり危険なことでもあるのです。

(中略)

農村地帯がどうして過疎になったのか考えてみてください。

なぜ、あなたが素晴らしいと思うような暮らしを若者たちは棄てて、あなたが忌み嫌う都会生活へ移行したまま、定年退職しても帰って来ないのでしょうか。

それは、農作業の辛さと、農業が採算に合わないことと、高齢者の体力では到底無理であるという現実をよくよく承知しているからなのです。

そのことをまるで理解していない、ずぶの素人のあなたが、楽しさだけを頼りに仕事として成り立たせられるわけがありません。

 

『田舎暮らしに殺されない法』 P33〜37より

 

このように、田舎暮らしは決して魅力的なものではありません。

 

それでも田舎暮らしをしたいのなら、それなりの覚悟を持って挑みましょう。

 

『田舎暮らしに殺されない法』には、田舎暮らしの厳しさが余すことなく書かれています。

田舎暮らしに興味がある方は、本書は必読です。

 

以上、『田舎暮らしに殺されない法』(丸山健二 著)(朝日文庫)の感想でした。

 

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