『投資なんか、おやめなさい』(荻原博子 著)(新潮社)の書評です。

 

『投資なんか、おやめなさい』で刺さった3つの内容

私が『投資なんか、おやめなさい』を読んで、特に刺さった内容は、以下の3つです。

<『投資なんか、おやめなさい』で刺さった3つの内容>

・銀行はいま生き残りに必死。消費者がカモにされている

・「確定拠出年金」は手数料が垂れ流しになるので加入は慎重に

・デフレのいまキャッシュ(現金)の価値が高まっている

 

それぞれについて、説明していきます。

 

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銀行はいま生き残りに必死。消費者がカモにされている

収益の悪化に苦しむ金融機関は、いま、生き残りをかけて個人をターゲットに、利ざやの稼げるカードローンや手数料が確実に手に入る投資商品の販売額を増やしています。

崖っぷちに追い込まれた金融機関のなりふり構わぬ攻勢にさらされているのは、お金の運用の知識の乏しい一般の消費者。

そのため、銀行のカードローンも一因と見られる自己破産の申請件数が増加に転じ、販売手数料稼ぎのための投資商品はその数を倍増させています。

最近、金融機関からの投資の誘いの電話が増えた気がするという人は多いと思いますが、こうした状況が背景にあります。

 

『投資なんか、おやめなさい』 P3〜4より

 

カードローンは、金利というかたちでお金を取られます。

投資信託は、手数料が取られます。

 

金利や手数料は確実に入ってくるお金で、銀行にとってはたいへん美味しいものなのだとか。

 

あなたは、銀行から投資話を持ちかけられたことがありますか?

私はあります。

 

北洋銀行から、投資信託の勧誘をしつこく受けました。

 

私はかつて副業で商売をして、それなりの金額の貯金を手に入れました。

 

北洋銀行の口座の貯金額が急激に膨らんだことに目を付けられたのでしょう。

 

ある日、自宅に北洋銀行の行員を名乗る若いお姉さんから電話が入りました。

貯金額が急増していることをべた褒めされ、投資信託のお誘いをされました。

 

後日、電話があった北洋銀行の支店に行くと、20歳そこそこの若い姉さんが応対されました。

 

個室に案内され、しばしこの姉さんと雑談をしました。

ここでも、貯金額が急増したことをべた褒めされ、商売で成功しただけだと言ったら、それも大げさなくらいべた褒めされまいした。

 

雑談中、課長と名乗るおじさんが個室にやってきました。

そして、投資信託のパンフレットを私の前に見せて、「いかがでしょうか?」と勧誘されました。

 

この課長は、投資信託は絶対に安全だ(元本割れはしない)、投資信託は絶対に儲かる、と思わせるような話し方をしました。

 

当時の私はバカだったので、口車に乗せられて、投資信託を「やる!」と言ってしまいました。

 

しかし、この課長は私にパンフレットを渡して、自宅で再度検討するように言い、私を帰しました。

 

その後、株を20年近くやっている親戚のおじさんに相談したところ、絶対に止めるようにと言われました。

投資信託は、銀行は手数料で絶対に儲けるけど、お前は元本割れをして損をする可能性が高いとのこと。

 

たしかにそうだなと感じ、私は投資信託をやるのを止めました。

 

北洋銀行から受けた勧誘を放置していたら、あのとき雑談したお姉さんから勧誘の電話が何度もきました。

しまいには、勧誘の手紙(手書き)まで寄越す始末です。

 

銀行がここまで手厚くもてなすということは、やはり投資信託は銀行が絶対に儲かる美味しいビジネスなのでしょう。

 

しかし、無理な勧誘をすると法的にマズいので、強引な勧誘はできないのでしょう。

このお姉さんも、無理やり勧誘している感じはしませんでした。

 

最初に勧誘を受けて、パンフレットを渡されて帰されたのも、理由があったのでしょう。

北洋銀行の課長は「投資信託は絶対に儲かる」と思わせるような発言をしていました。

 

こういうかたちで契約を取ってしまうと、裁判沙汰になったときに銀行が負けるのでしょうね。

だから、私を帰したのです。

 

あのときの北洋銀行の課長のニコニコ顔が忘れられません。

とにかく、「ニコニコニコニコニコ」とした顔でした。

 

上位地銀である北洋銀行の課長ともあろう方が、私のような若造にここまで愛想良くするということは、やはり投資信託は銀行にとって美味しいビジネスなのでしょうね。

「確定拠出年金」は手数料が垂れ流しになるので加入は慎重に

「確定拠出年金」の場合、会社の規約にもよりますが、運用にかかる費用を個人が負担するケースもあります。

(中略)

会社員だと、会社の規約に従わなくてはいけないので、「確定拠出年金」に加入すると60歳まで引き出せません。

仮に、リストラされて会社を辞めてフリーになったとしても、そこでお金を引き出すということはできず、個人型の「確定拠出年金」に入って60歳まで待つということになります。

掛け金の支払いを止めることはできますが、止めている間も手数料は発生します。

(中略)

だとしたら、会社で「確定拠出年金」に入らなければならない会社員は別として、自営業者やパートなどの場合には、加入は慎重に考えたほうがいいでしょう。

(中略)

節税目的で加入するなら、投資が好きな方でない限り、小規模企業共済のように運用利回りが決まっていて、仕事をやめたとき(廃業時)には掛け金が増えて退職金代わりになるものもあります。

また自営業だと、今は儲かっていても、仕事を続けているあいだに資金繰りに困ることが出てくるかもしれません。

そんな時のためには、「確定拠出年金」よりも、目減りの可能性はありますが解約できたり、解約しなくても契約者貸付という制度でお金が引き出せる小規模企業共済のほうが便利かもしれません。

 

『投資なんか、おやめなさい』 P180〜181より

 

確定拠出年金も、銀行にとって美味しいビジネスみたいです。

手数料を確実に取れるので。

 

しかも確定拠出年金は、銀行が会社とグルになって展開しているそうです。

 

私が辞めた東証一部上場のIT企業も、2万円の「ライフプラン給」を給料として支給して、確定拠出年金をやらせていました。

 

新入社員研修でいきなり確定拠出年金をされ、今やるかやらないのかの選択を強引に迫られました。

 

2万円の「ライフプラン給」を確定拠出年金に回すと、給料の手取りが2万円減り、手取り13万円以下になってしまいます。

 

それはもったいないので、私は確定拠出年金をやりませんでした。

 

『投資なんか、おやめなさい』を読んで、どうやら確定拠出年金はやらなくて正解だったみたいです。

 

私は7年間この会社で働きましたが、たった7年確定拠出年金をやっても、たいした金額はもらえません。

それでいて、運用にかかる費用(手数料)は取られ続ける。

 

こんなバカくさいはなしはないですね。

あの2万円の「ライフプラン給」は、給料の手取りを減らして、銀行にお金を上納する割に合わないものだったのでしょう。

 

あの東証一部上場のIT企業は、酷いことをする会社だったんだなと、『投資なんか、おやめなさい』を読み、改めて気づかされました。

 

新入社員研修で人事部の話に乗せられて、2万円の「ライフプラン給」を確定拠出年金に浪費した同期が気の毒です。

デフレのいまキャッシュ(現金)の価値が高まっている

私がずっと「キャッシュ(現金)が大切」と言い続けてきたのは、デフレという状況が続いているからです。

(中略)

デフレという状況の中では、現金の価値は相対的に上がる傾向があり、借金は相対的に膨らむ傾向があります。

だとすれば、デフレの中でしなくてはならないことは、「借金を減らして、現金増やせ!」。

これは、私がデフレに突入して以来、一貫して言い続けていることです。

 

『投資なんか、おやめなさい』 P193より

 

デフレで、1万円のものが9,500円に下がったりします。

1万円を出すと500円のお釣りがきますね。

現金の価値が相対的に上がったことになります。

1年間1万円を預けて、5%の金利が付いたようなものです。

 

また、2,000万円の家をローンで購入したとします。

デフレにより、1,800万円に値下がりしました。

すると、ローンは2,000万円のままですが、家の価値は1,800万円に下がっています。

相対的に見ると、借金が増えていることになりますね。

 

デフレになると、現金の価値が相対的に上がり、借金は相対的に膨らむことになります。

だから、借金を減らして、現金(キャッシュ)を増やすべきです。

 

いまは仮想通貨が流行っています。

仮想通貨に何百万円も投資している若者がたくさんいますが、通貨の下落により大損している場合が多いです。

 

私は投資信託で騙されかけた経験があるので、仮想通貨はやりません。

仮想通貨は美味しいと主張する人もいますが、世の中そんなに甘くないと思います。

 

デフレで現金の価値が上がっている時代なのです。

ならば、一生懸命働いてお金を稼ぎ、せっせと貯金するべきではないでしょうか。

 

今は、貯金がお金を増やすのに一番安全で確実な手段だと思いますよ。

 

以上、『投資なんか、おやめなさい』(荻原博子 著)(新潮社)の書評でした。

 

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