『しない生活 煩悩を静める108のお稽古』(小池 龍之介 著)(幻冬舎新書)の書評です。

 

『しない生活』の目次

まず、『しない生活』の内容をざっくり知って頂くために、目次を紹介します。

<『しない生活』の目次>

第1章 つながりすぎない

(入ってくる情報が増えれば増えるほど心は乱れる/相手を屈服させて自分の価値を実感するという愚かしさ ほか)

 

第2章 イライラしない

(自分は何に怒りっぽいのかをチェックしてみる/悪意のない愚かさに怒っても疲れるだけ ほか)

 

第3章 言い訳しない

(知人が高く評価されるとなぜ反射的に否定したくなるのか/妬みはごく自然な感情、恥ずべきことではない ほか)

 

第4章 せかさない

(坐禅瞑想で、鈍感になった脳をリセットする/ものごとに集中するには、頑張りすぎず、だらけすぎず ほか)

 

第5章 比べない

(健康に執着し、自分が老いて死ぬことを忘れている愚かさ/どんな環境でも、今ここを「心が静かになる場所」にする ほか)

 

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『しない生活』とは?あらすじ・要約

『しない生活』とは、僧侶である小池龍之介氏が書かれた本です。

 

『しない生活』は、朝日新聞の連載コラム「心を保つお稽古」に掲載されていた内容がまとめられています。

 

朝日新聞の子会社であるテレビアサヒのニュース番組、報道ステーションでも、『しない生活』が放送されたことがありました。

 

『しない生活』は、「煩悩」を静めることに主点を置いています。

 

「煩悩」とは、「妄想」のことです。

 

メールの返信が遅いと、「嫌われているのでは」と不安になる。

友達が褒められると、「自分が低く評価されたのでは」と不愉快になる。

 

こうした「妄想」をして、自爆する。

この「妄想」が、仏道の説く「煩悩」なのです。

 

「煩悩」を静めるコツは、いちど立ち止まって、自分の内面としっかり向き合うことです。

 

辛い気持ちから逃れようとして、何かを「する」のでなく、 心を静める「しない」生活をすることが重要です。

 

その 「しない」生活の実践例が、『しない生活』に書かれています。

 

『しない生活』は、サラリーマンの仕事をされている方には、とくにオススメです。

会社勤めをしていると、「煩悩」まみれになりますから。

 

『しない生活』は、Amazon評価数・レビュー数がかなりある、注目されている本です。

 

それゆえ、『しない生活』のレビュー記事を書いたブログが、ネットに多数あります。

『しない生活』で刺さった3つの内容

私が『しない生活』を読んで、特に刺さった内容は、以下の3つです。

<『しない生活』で刺さった3つの内容>

・この世は不公平なのが当たり前だと気づくこと

・イジメをしても心は静まらないので止めよう

・親のひと言に怯えるのは生存欲求を刺激されるため

 

それぞれについて、説明していきます。

 

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この世は不公平なのが当たり前だと気づくこと

自分が「これが当然なのに」と思い込んでいることは、単に脳が天秤の不協和音にイライラしているだけだと、ハッと気づくこと。

学校で習った「公平さ」という甘い妄想を捨て、この世は、不公平なのが当たり前だという厳然たる事実に目を開いてみる。

それにより「返事はくれるのが公平だ」という正義の妄想を離れれば、ゆったり気長に「待つ能力」が育ちます。

待つ力は、自分を優美にしてくれるうえに相手もせかされず考えられるので、互いのためになるのです。

 

『しない生活: 煩悩を静める108のお稽古』 P33より

 

この世は不公平であることに気づくことが重要である。

 

会社勤めをしていると、理不尽なことだらけです。

 

なぜこんなクズが昇進していくの?

なぜ自分ばかりこんなクソみたいな仕事を回されるの?

飲み会の幹事を無理やりやらされ、自分も会費を取られた。

社員旅行の幹事を無理やりやらされ、深夜まで上司に説教され、旅費まで取られた。

上司に正論を唱えたら、仕事を干されて、最低評価の人事評価を付けられ、ボーナスが大幅ダウンした。

など。

 

「この会社にいる価値なくない?」と思うような理不尽な仕打ちを、会社勤めをしていたらたくさん受けます。

 

その一方で、上司にこびを売って、美味しい思いをしている社員もいます。

 

理不尽ですよね。

 

しかし、著書『働くことがイヤな人のための本』にも書かれているとおり、世の中理不尽なのです。

みんな平等だというのは、幻想です。

 

それに気づくだけでも、気持ちがラクになるのではないでしょうか。

 

私も、旧帝大卒の学歴があるせいか、プライドが人一倍高いと自覚しています。

 

自分は特別だ、自分は酷い目に遭うはずがないと、会社を辞めるまで本気で思い込んでいました。

 

しかし、世の中理不尽なのです。

私も例外なく、理不尽な出来事がやってくることがあるのです。

特別な人間など、この世に一人もいません。

 

それを、学歴があるだけで、自分は特別だと思い込んでいると、理不尽な仕打ちを受けたときのダメージが倍増します。

 

高学歴な人間にウツが多いのは、こうした理由も原因の一つなのではないでしょうか。

 

世の中理不尽で、自分も例外ではないことを自覚しましょう。

 

私も会社を辞めてからずいぶんと苦しみましたが、この事実に気づいてから生きるのがかなりラクになりましたよ。

イジメをしても心は静まらないので止めよう

こうして口汚くののしることができるのは、「自分は悪い人間を追いつめる、正しい側に立っているのだ!」という大義名分が得られるからでしょう。

が、これは直接に被害を受けたわけでもない赤の他人が大量に集まって、たった一人を叩き続けるという、イジメ行為です。

とはいえ、イジメをしてスカッと憂さ晴らしをしたくても、何の落ち度もない人を攻撃して自分が悪者になるのは、嫌。

ゆえに、「悪」を見つけると、正義の使者となったつもりになれるだけに、イジメの快感へのストッパーが外れてしまうのです。

しかしながら、そんなむなしい快感は一瞬のことで、後にはクサクサした気分が残るのみ。

ここから、「正義感ゆえにかえって醜悪な小悪人になってしまうのだなあ」という反面教師的な教訓を引き出して、心を汚す言葉からは離れたいものですね。

 

『しない生活: 煩悩を静める108のお稽古』 P36〜37より

 

イジメをしても、心は静まりません。

 

サラリーマンを煽ることで有名な某炎上ブロガーも、ネットでボロクソに叩かれています。

 

書き込みを読むと、妬み・僻み根性丸出しで、見るに耐えません。

たいへん見苦しいと感じられます。

 

まあ、この某炎上ブロガーも、身も蓋もない言い方をして、サラリーマンを煽っています。

 

自分は会社を辞めてブログで成功して、悠々自適な田舎暮らしをしているとアピールして、サラリーマンをめちゃくちゃ悪く言っています。

 

この某炎上ブロガーの言い方も、私は見苦しいと思います。

アクセス稼ぎのために、意図的にサラリーマンを煽っているように見えますから。

 

それに反応して、ネットで袋だたきにしている人間も見苦しいです。

 

人のことを悪く言うのは止めましょう。

そして、特定の個人をターゲットにしてイジメをするのもダメです。

 

どちらも心の平穏とはほど遠い状態で、救われませんから。

 

恨みつらみとかは止めて、穏やかに楽しく生きるべきだと、私は思います。

親のひと言に怯えるのは生存欲求を刺激されるため

けれども、親の嫌な言葉に対しては、特別に心をかき乱されるというのは、よく耳にすることです。

私たちが無力な子どもだった頃、親は子の生存を左右する力を持っていて、その親から否定されるというのは、生存を脅かされるものとして心に刻まれているのです。

思うに私たちが成長して、もはや親の支配から脱していても、一度心が「この人たちに否定されると生存が脅かされる」と覚えてしまった以上、何歳になっても親の嫌な言葉に過敏に反応しがちなのでしょう。

こうして世の中に「親のちょっとしたひと言」→「子のムカッ」→「親子ゲンカ」というパターンが満ちあふれます。

親のひと言にムカッとするとき、その背景で、おびえて親に呪縛されている自分の心に気づいてあげること。

怒りの正体がわかればいくぶん楽になるものです。

 

『しない生活: 煩悩を静める108のお稽古』 P74〜75より

 

親のひと言にムカッとくるのは、生存欲求を脅かされたと感じるためである。

 

親のひと言がとくにダメージが大きいのは、こういう理由だったのです。

 

私は母親の同意がないと、動きにくい人間です。

マザコンなのかもしれませんが、男はみんなマザコンだと著書『この人と結婚していいの?』に書かれていました。

 

私は、母親から反対されたり否定されたりすると、ものすごく辛い気持ちになります。

 

このネガティブな感情は、小さい頃に植えつけられた生存欲求が原因だったのです。

 

これに気づけると、気持ちがかなりラクになるのではないでしょうか。

 

少なくとも、親は子どものことを思って意見を言っています。

それに反発して親を攻撃するのは、親がかわいそうです。

 

親と口論になりそうなら、親と戦うのではなく、自分の生存欲求が暴れていることに気づきましょう。

 

大切な親を攻撃して粗末に扱うのはダメだと、私は思いますよ。

 

以上、『しない生活 煩悩を静める108のお稽古』(小池 龍之介 著)(幻冬舎新書)の書評でした。

 

『しない生活』は、売れている本なので、楽天などの通販サイトでも購入可能です。

 

しかし、『しない生活』はAmazonにて、中古本が安く買えます。

 

『しない生活』には電子書籍であるKindle版もありますので、Amazonがオススメです。

 

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