『就活のバカヤロー 企業・大学・学生が演じる茶番劇』(大沢仁、石渡嶺司 著)(光文社新書)の書評です。

 

『就活のバカヤロー』の目次

まず、『就活のバカヤロー』の内容をざっくり知って頂くために、目次を紹介します。

<『就活のバカヤロー』の目次>

第1章 就活生はイタすぎる

(「こんな漢字も書けないのか」、学生の「自己分析」はイタすぎる ほか)

 

第2章 大学にとって「就活はいい迷惑」

(現在の大学が抱える「ジレンマ」、徹底支援、熱血支援と言うけれど… ほか)

 

第3章 企業の「採活」真相はこうだ

(新卒採用担当者のお仕事、企業の採用戦略はこうやって決まる ほか)

 

第4章 インターンなんてやりたくない

(いつの間にか就活の一部となった「インターンシップ」、企業の本音は「やらざるをえない」 ほか)

第5章 マッチポンプで儲ける就職情報会社

(就職情報会社の顔ぶれ、就活、採活を牛耳る「陰の支配者」 ほか)

 

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『就活のバカヤロー』の要約・あらすじ

『就活のバカヤロー』は、大学ジャーナリストの石渡嶺司氏と、人事ジャーナリストの大沢仁氏が書かれた本です。

 

『就活のバカヤロー』は、タイトルのとおり、就活をテーマにしています。

 

著者が企業の人事や大学の教職員、就活中の大学生らに徹底取材した結果、腹の底から出てきた言葉が「就活のバカヤロー」という言葉でした。

 

「私は納豆のようにねばり強い人間です」と、決まり文句を連呼する“納豆学生”、

「企業は教育の邪魔をするな」と叫ぶわりに、就職実績をやたらと気にする“崖っぷち大学”、

営業のことを「コンサルティング営業」と言い換えてまで人材を獲得しようとする“ブラック企業”・・・。

 

就職活動は、騙し合い、憎しみ合い、嫌悪感と倦怠感が渦巻く茶番劇に成り下がりました。

 

私も、約10年前に就職活動をしましたが、就活は嘘つきゲームだと思いました。

 

面接で語れるネタなんて、そう多くありません。

所詮、20数年しか生きてこなかった若造ですから。

 

しかし面接官は、光るエピソードを要求してくる。

では、それにどう対応するか?

 

ウソをつくしかありません。

でっち上げのストーリーを作って、本物であるかのように演じるのです。

 

場数を踏んでいくと、ウソのストーリーがだんだん本当にあったことのように思えてきます。

そうなればしめたものです。

ウソをペラペラしゃべれるようになれれば、面接官を騙すことができます。

あとは、学歴さえあれば、内定を取れる可能性が非常に高くなります。

 

北大大学院の先輩は、ウソで固めたエピソードを武器に就活に挑み、NTTデータを始め、多くの一流企業から内定をゲットしていました。

 

就活は、ウソをつかないと損をする理不尽なゲームですので、真面目にやらないようご注意ください。

『就活のバカヤロー』で刺さった3つの内容

私が『就活のバカヤロー』を読んで、特に刺さった内容は、以下の3つです。

<『就活のバカヤロー』で刺さった3つの内容>

・一流大学ですら過剰な就活予備校に成り下がっている

・面接でイタいエピソードを語るイタい学生

・ブラック企業を見抜くメッセージ

 

それぞれについて、説明していきます。

 

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一流大学ですら過剰な就活予備校に成り下がっている

さて、その就職課では、学生向けの各種就活サポートを行っている。

(中略)

なお、キャリアガイダンスが1年生のときから始まる大学も見受けられる。

キャリアについての基礎的な考え方に関するレクチャーが中心ではあるが、就活は1年から「始めさせられる」。

(中略)

就職課が主催する変わったイベントでは「就活合宿」なるものがある。

これは、日大や立命館大などで行われている。

泊まり込みでOB・OGとの対話などを行い、気合いを入れ、働くイメージを高めていくというものである。

「そこまでするのか?」「過保護ではないか?」と思うかもしれないが、これが現在の実態なのだ。

 

『就活のバカヤロー』 P90〜92より

 

上の引用文を読めば明らかなとおり、立命館大学のような一流大学でも、過剰な就活予備校に成り下がっています。

 

たかが会社ごときに入社するために、なぜ貴重な大学生活を捨てて、下らない就職活動をしなくてはならないのでしょう。

 

私は7年間サラリーマンをやって、会社とは暴力を受ける場所だと学びました。

 

内定をゲットして入社しても、待っているのは「地獄」です。

給料という名の安定収入が美味しいですが、それも「必要経費方式」で金額が決められており、生命維持装置の機能でしかありません。

参考)『僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか

 

学生生活は、楽しいものです。

私は、学科のクラスメートや研究室の人間とは仲が悪かったですが、家庭教師のアルバイトをやったり、旅行をしたりなどして、一人で楽しく過ごしました。

 

感受性豊かな10代後半〜20代前半の時間を、就職活動などに浪費する必要はありません。

 

先述のとおり、就活は学歴さえあれば、でっち上げのストーリーで攻略できます。

そのでっち上げのストーリーを、いかに面白おかしく語れるかが、就活を攻略するカギです。。

 

なお、就活は学歴が絶対に必要ですので、もしあまりレベルの高くない大学に在籍されているのなら、大学院に進学して学歴ロンダをしましょう。

 

私の北大大学院の後輩は、中部大学というあまりレベルの高くない大学出身でしたが、トヨタの内定をゲットしていました。

面接でイタいエピソードを語るイタい学生

「私は納豆のようにねばり強い人間です。

と言いますのも、サークルでは体育会なみの練習を日々、地道にこなしてきました。

結果、学内大会で優勝することができました。

このねばり強さを御社でも活かしていきたいと思います!」(学生)

(中略)

「納豆のようにねばり強い人間です」「エアコンのように適応力抜群です」など、学生はどこで学んだのか、はたまた自分で考えたのかわからないが、「〇〇のように××な人間」という自己紹介をしたがる。

自分の個性をアピールするために、「わざとらしい、イタい個性」を「一見、わかりやすそうな言葉」で表現する。

 

『就活のバカヤロー』 P36より

 

ここまでして会社という名の「刑務所」に行きたいの、この学生は?

というか、こんなありきたりなイタいエピソードを語っても落とされるだけだと、普通分かるよね?

 

上の引用文を読んで、私はこのように思いました。

 

就活は嘘つきゲームです。

学歴さえあれば、でっち上げのストーリーで内定をゲットできます。

 

しかし、でっち上げのストーリーの内容をよく考えるべきです。

 

「納豆のようにねばり強い人間です」と言って喜ぶ大人がいますか?

いませんよね。

見苦しいと感じるだけです。

 

こういう当たり前のことを考えられないのは、本人の勉強不足でしょう。

 

私が就活をしていたときも、集団面接でこのようなイタいエピソードを語る学生がいました。

こういう学生は、あまりレベルの高くない大学の人間がほとんどでした。

 

レベルの低い大学にいると、周りがイタいエピソードを武器に就活に挑む人間だらけだから、自分も同じような愚行を犯してしまうのでしょうか。

 

もしそうなら、やはり学歴ロンダをするべきです。

 

北大クラスの大学になると、頭の良い人間ばかりになるので、こんなイタいエピソードを言う人間は一人もいません。

会社ウケの良いでっち上げのストーリーを、周りの人間から学ぶことができるはずです。

 

環境は大切です。

 

そして、就活をするなら、学歴は絶対に必要です。

会社は学歴でフィルタリングして、そこから学生を選抜しています。

 

私が勤めていた東証一部上場のパワハラ企業の札幌支社も、北大卒の人間であふれていました。

 

同期の顔ぶれを見ると、旧帝大や早稲田卒の人間が多かったです。

それ以下のレベルの大学出身の同期は、学歴はあまり高くないけれども、頭が非常に良かったです。

 

能力が高いと自負しているのなら、今の大学の学歴で就活に挑むのも良いでしょう。

しかし、東証一部上場クラスの会社を狙うなら、旧帝大クラスの学歴があったほうが安全です。

 

自分に自信がないかたは、学歴ロンダをしてください。

その上で、でっち上げのストーリーを作って、就活を乗り切ってください。

 

まあ、晴れて入社した先に待っているのは「地獄」でしょうが。

ブラック企業を見抜くメッセージ

「女性が活躍できる風土です」「女性が活躍している企業です」など、「〇〇でも活躍できる職場」というメッセージをよく見かける。

一見すると魅力的に見えるが、これも要注意ワードである。

高離職率、採用困難などの理由により、本来であればベテラン社員がいて、かれらに活躍してもらいたいのだが、やむをえない理由で、「若手」や「女性」が活躍しているという場合もある。

要するに、問題がある職場なので、「活躍せざるをえない」状況になっているわけである。

(中略)

それに、活躍というキーワードが踊る企業は「忙しい」企業である可能性が高いことも頭に入れておこう。

活躍という言葉だけで騙されてはいけない。

 

『就活のバカヤロー』 P158〜159より

 

就活は、学生の嘘つきゲームです。

しかし、会社もウソをついて学生を集めています。

 

私が辞めた東証一部上場のIT企業も、会社説明会で「キャリアを積める」とか、「女性が輝く職場」など、きれいごとをほざいていました。

 

入社して、これらは全てウソだったと学びました。

 

会社の言うことを鵜呑みにしてはいけません。

 

会社の本質は、利益を上げることです。

いかに従業員を安くこき使ってコストを下げ、売上を伸ばして利益を増やすかしか考えていません。

 

そう考えると、会社のウソを鵜呑みにする純粋無垢な学生は、会社にとって美味しい存在かもしれませんね。

 

入社後に洗脳してしまえば、簡単にソルジャーに仕上げられますから。

こき使って潰れたら、また次の学生を雇えばよいだけです。

 

残酷なはなしかもしれませんが、これが事実でしょう。

会社は利益さえ上げられればそれで良いと思っています。

社員なんてただの使い捨てのコマなのです。

 

これから就活をされるかたは、キャリアとか輝ける人生とか、そんなきれいごとを期待しないように。

 

いかに仕事を効率よくサボって、給料をむしり取るのかを大切にしてください。

 

以上、『就活のバカヤロー 企業・大学・学生が演じる茶番劇』(大沢仁、石渡嶺司 著)(光文社新書)の書評でした。

 

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