『若者はなぜ3年で辞めるのか?年功序列が奪う日本の未来』(筆者:城 繁幸 著)(光文社新書)の書評です。

 

『若者はなぜ3年で辞めるのか?』の要約

『若者はなぜ3年で辞めるのか?』とは、人事コンサルティング「Joes’s Labo」代表の城繁幸氏が書かれた本です。

 

3年離職率3割と言われる時代です。

私が辞めた東証一部上場のIT企業も、3年離職率が3割を超えていました、

 

私のときは、同期が200人いましたが、3年後には150人以下に減っていました。

私はこのブラック企業で7年間働きましたが、そのときは、同期が半分になっていました。

 

わずか7年間で、50%の100人が会社を去ったということです。

3年離職率が3割以上。

7年離職率が5割以上のブラック企業です。

 

東証一部上場の会社でも、このザマなのです。

 

なぜ若者が会社をバンバン辞めていくのか?

その理屈が『若者はなぜ3年で辞めるのか?』に詳しく書かれています。

 

『若者はなぜ3年で辞めるのか?』の著者の城繁幸氏は、ベストセラー本『内側から見た富士通「成果主義」の崩壊 (ペーパーバックス)』で有名な方です。

 

『若者はなぜ3年で辞めるのか?』が気に入ったら、合わせてこちらも読むとよいでしょう。

 

スポンサーリンク



『若者はなぜ3年で辞めるのか?』で刺さった3つの内容

私が『若者はなぜ3年で辞めるのか?』を読んで、特に刺さった内容は、以下の3つです。

<『若者はなぜ3年で辞めるのか?』で刺さった3つの内容>

・今の若者は下手をするとただの下働きで生涯を送るはめになる

・日本企業の仕事は本質的にはマックのバイトと同じ

・年功序列制度は一種の宗教に似ている

 

それぞれについて、説明していきます。

今の若者は下手をするとただの下働きで生涯を送るはめになる

どんな組織であれ、組織内の序列はそのまま権限の強さに比例するものだ。

偉い人が最初にアウトラインを作り、下位の人間がそれに沿って作業をこなしていくのは当然だろう。

この場合、問題なのは、「その権限を持った人間が年齢という基準だけで決められてしまう」という点だ。

若年者のする仕事は作業ばかりとなってしまう。

(中略)

だが思い出してほしい。

それは、「年功序列というレール」が機能してこそ成り立つ論理だということを。

そして、それはすでに崩壊しているということを。

つまり、今の若者は、下手をするとただの下働きで生涯を送るはめになる可能性があるのだ。

お金という価値観から見れば、日本企業のなかでは多くの若者が報われないはずだということはすでに書いた。

同時に、「仕事のやりがい」という意味でも、やはり彼らは報われない存在なのだ。

 

『若者はなぜ3年で辞めるのか?』 P51〜52より

 

今の若者は、下手をするとただの下働きで生涯を送るはめになる可能性がある。

 

私が辞めた東証一部上場のIT企業も、ままで50代を迎える社員がたくさんいました。

これらの社員のなかには、普通に高学歴な方がいます。

 

私の席のそばにいた定年間近の万年ヒラ社員の上司は、北大理学部卒でした。

そのほかにも、東京理科大学を卒業した上司もいました。

 

高学歴であっても、一生ヒラのまま終わる可能性があるのです。

東証一部上場の会社であっても。

 

一般的には、20代後半で主任などの役職が付くみたいです。

しかし、札幌支社では、30代半ばで役職の付いていない社員が大勢いました。

 

北大経済学部や小樽商科大学を卒業した、それなりに高学歴な人間を、この会社は飼い殺しにしているのです。

 

彼らは、いつまでたっても昇進できず腐ってゆき、毎日のように愚痴・妬み・ひがみの言葉を口にし、他人の悪口を言い続けていました。

 

こういう人間が間近にいると、段々と精神がやられていきます。

 

私も入社3年目当たりで精神を病み、一度精神科に行ったことがあります。

日本企業の仕事は本質的にはマックのバイトと同じ

以前、ある戦略系の経営コンサルタントと、このテーマについて話し合ったことがある。

(中略)

特に印象に残ったのが以下の言葉だ。

「日本企業でキャリアなんてわれわれはまったく評価しない。

あれは本質的にはマックのバイトと同じだから。

そういう仕事を自分の意思で何十年も続けてきた人間は、同情はしても評価はできない」

(中略)

「それでもいまの若者は忍耐力が足りない」と言う人間は、こう考えてみるといい。

自身がせっかくいい大学を出て、有名企業に正社員として入社して、いざ配属先が「マックの店内でポテトを揚げる仕事を向こう三〇年間」だとしたら、どういう気分になるか。

(中略)

年功序列的レールが壊れたいま、若者の首根っこをつかんで「黙って丁稚奉公しろ」と言うのは、実にナンセンスな話だ。

 

『若者はなぜ3年で辞めるのか?』 P53〜55より

 

日本企業の仕事は、本質的にはマックのバイトと同じである。

 

外資系の会社に勤めている人間には、日本企業の仕事がこのように見えるそうです。

 

私は当たっていると思います。

 

だって、私が辞めた東証一部上場のIT企業も、仕事内容がコンビニのバイトと大差ありませんでした。

私は学生時代にコンビニのバイトを少しだけやったことがあります。

 

この東証一部上場のIT企業は、業界上位の会社でしたが、仕事内容はどんな人間にでも勤まると断言できます。

 

ITの知識が全くなくても、学校の勉強が一切できなくても、この東証一部上場のIT企業の仕事はできます。

 

ハッキリ言って、小学生でもできます。

 

そんな仕事に依存し、安くて高いプライドを持ち、東証一部上場企業勤務という肩書きに誇りを抱いていた会社の人たちは、今思えば可哀想な人間でした。

 

まあ給料がもらえるのは羨ましいですが、あの仕事はもう二度とやりたくないですね。

 

スポンサーリンク



年功序列制度は一種の宗教に似ている

年功序列制度は、組織の方針を信頼し、将来を託すという意味で、一種の宗教に似ていなくもない。

写経を続ければいずれ極楽へ行くことができると信じられるからこそ、人は写経するのだ。

出口のない地下牢の奥で毎日数字を書きなぞっていれば、心身に変調をきたしても無理もない気がする。

企業のなかでレールに乗って順調に先に進めるか、それとも完全にキャリアパスが止まってしまうのか。

それが自分ではっきりとわかる年齢は、おおかたの企業において三〇代だ。

これが、企業内で三〇代が壊れていく最大の理由だろう。

プレッシャーというよりは、閉塞感というほうが正しい。

 

『若者はなぜ3年で辞めるのか?』 P87より

 

年功序列制度は、一種の宗教に似ている。

 

仕事という名のマックのバイトに近い作業を延々と繰り返す苦行に何年間も耐えられるのは、昇進・昇級というエサがあるからです。

 

私も、いつかは昇進して、人並みの給料がもらえると信じていました。

 

しかし、入社してから年収300万円程度で、昇進する気配は一向にありませんでした。

隣の席の定年間近の上司は、万年ヒラ社員です。

万年ヒラ社員の人間が、社内に溢れていました。

 

昇進するのは無理だと悟りました。

年収もほとんど上がらず、年次昇級は300円とかでした。

 

私はこの会社で、仕事を1年近く与えられず放置され、最低評価の人事評価を一方的に付けられるパワハラを受けました。

 

そのときボーナスが大幅ダウンしたため、辞めた年は年収300万円を切っていました。

 

東証一部上場企業、しかも給料が高いと言われているIT業界の会社でです。

 

私は7年間この会社と関わって、テレビや雑誌の情報はウソだと知りました。

 

一生平社員、年収300万円のままの暮らしのどこが良いのだと。

 

以上、『若者はなぜ3年で辞めるのか?年功序列が奪う日本の未来』(筆者:城 繁幸 著)(光文社新書)の書評でした。

 

『若者はなぜ3年で辞めるのか?』は、売れている本です。

 

ブックオフに行けば、『若者はなぜ3年で辞めるのか?』の中古本を入手できる可能性が高いです。

 

しかし、『若者はなぜ3年で辞めるのか?』は、Amazonにて、中古本が安く買えます。

 

『若者はなぜ3年で辞めるのか?』には電子書籍であるKindle版もありますので、Amazonがオススメです。

 

以下、『若者はなぜ3年で辞めるのか?』のAmazonの販売ページです。