『あ、「やりがい」とかいらないんで、とりあえず残業代ください。』(日野瑛太郎 著)(東洋経済新報社)の書評です。

 

『あ、「やりがい」とかいらないんで、とりあえず残業代ください。』で刺さった3つの内容

『あ、「やりがい」とかいらないんで、とりあえず残業代ください。』を読んで、ここまで会社を憎悪して書かれた本は他にないと感じました。

 

著者の日野瑛太郎氏は、東大工学部を卒業後、フリーランスからサラリーマンに転身した経験があるそうです。

その就職先で、ものすごく不愉快な思いをしたのでしょう。

 

『あ、「やりがい」とかいらないんで、とりあえず残業代ください。』には、日野瑛太郎氏の会社に対する憎悪の念が、余すことなく書かれていました。

 

私も職場で、入社してからパワハラをずっと受け続けました。

 

最後は、仕事を1年近く与えられず与えられず放置され、最低評価の人事評価を一方的に付けられました。

トドメに、そのパワハラを人事部に訴えたら、逆に圧力をかけられ、会社を追い出されてしまいました。

 

こうした経験があるので、私も会社が憎いです。

もう二度とサラリーマンはやりたくないですね。

 

『あ、「やりがい」とかいらないんで、とりあえず残業代ください。』を読んで、胸がスカッとしました。

 

以下、『あ、「やりがい」とかいらないんで、とりあえず残業代ください。』で、特に刺さった内容を3つ紹介します。

 

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日本では労働犯罪が放置されている

日本の職場では残業があたりまえになっているというだけでなく、残業代が払われないということも少なくありません。

(中略)

残業代を払わないというのは、一言で言えば泥棒と一緒です。

(中略)

払うべき給料を払わずに踏み倒すというのは、他人の労働力を盗んでいることと一緒です。

サービス残業を強要するということは、会社が社員に対して窃盗を働いていることと変わりありません。

(中略)

サービス残業にせよ、過労死・過労自殺にせよ、日本ではこういった労働犯罪が放置されすぎています。

この手の労働犯罪は、実質的には窃盗や殺人なのにもかかわらず、それにふさわしいだけの罰則を科そう、という考えにはならないようです。

自動車のスピード違反ぐらいにしか思われていないのかもしれません。

日本の治安は世界ではかなりよいと言われていますが、労働犯罪に関して言えばもはや無法地帯に近いと言えます。

こんなに無法がはこびっていると、まるで「北斗の拳」の世界みたいだ、と僕はたびたび思ってしまいます。

 

『あ、「やりがい」とかいらないんで、とりあえず残業代ください。』 P25〜31より

 

日本では、サービス残業、過労死、過労自殺など、労働犯罪が放置されている。

 

私が辞めた東証一部上場のIT企業の札幌支社も、サービス残業をやらせていました。

 

この会社では、17:45に終業で、30分休憩後の18:15から残業代が支給されます。

制度上はそうなのですが、上司の圧力により19:45まで働かないと残業申請ができませんでした。

 

そして、19:30くらいまで働かされました。

本来なら、1時間15分の残業代が支払われるべきです。

 

しかし、上司から圧力をかけられ、残業申請をしても却下されていました。

毎日のように、1時間15分サービス残業をさせられていたということです。

 

私は支社長にこの労働犯罪を訴えたことがあります。

そうしたら、「残業申請すればいいべや?だけどそれ相応の働きを要求するからな!」と脅されました。

 

この東証一部上場のIT企業の札幌支社は、こういうところなのです。

 

幸い、過労死するまで働かされることはありませんでした。

 

しかし、東京本社で働く同期のはなしによると、過労死・過労自殺する社員がたくさんいるそうです。

同期の上司は、取引先での商談中に、心不全で亡くなったとか。

 

また別の同期の上司は、過労自殺したそうです。

その姿を間近で見たこの同期は、メンタルをやられて精神科行きになってしまいました。

 

人事部は、これら労働犯罪にたいしてどう処理したのでしょうか。

私がパワハラを訴えたら、パワハラされた側を追いつめて辞めさせた部署です。

ご遺族の方が救われるような処置をしたとは全く思えません。

 

その後、この会社を辞めた後、病気がすっかり良くなり、今は別の会社で元気に働いています。

 

まあ、こんな感じで、会社は労働犯罪を放置する犯罪組織だと私は認識しています。

日本では「値段相応」でない過剰なサービスをさせられる

日本には、「アルバイトだろうと何だろうと、お金をもらった以上はプロとしてきっちりと責任を果たすべきだ」という謎の考え方があり、もらえるお金の額に応じてそれ相応の働きをすればいい、というような「値段相応」な考え方は、驚くほど浸透していません。

厄介なのは、このような「値段相応」でない過剰なサービスに、多くの日本人の消費者は慣れきってしまっているということです。

本来、サービスはタダで享受できるものではありません。

質の高いサービスを受けようとおもったら、それ相応のお金を払う必要があります。

しかし、日本の多くのサービス業が質の高いサービスを低価格で提供しすぎたために、ほとんどの日本人にはもう「サービスにお金を払う」という意識がなくなってしまっています。

 

『あ、「やりがい」とかいらないんで、とりあえず残業代ください。』 P39より

 

サービスには「値段相応」という考え方を持つべきである。

 

私は、ブログで生計を立てるべく、毎日記事を書いています。

今はまだブログからの収入だけでは生活できないので、家庭教師のアルバイトをやっています。

 

家庭教師のアルバイトをやって、ふざけたバカ親をたくさん見てきました。

 

金を払ってやっているのだから、誠心誠意サービスをするのが当たり前だと、「お客さまは神様だ」的な発想で、過剰サービスを要求してくる親がたくさんいました。

 

酷いのになると、無料で授業をやらせようとするバカ親もいましたね。

 

時給1,500円と、相場よりも遙かに安い金額でやってあげているのに、それを忘れて過剰サービスを要求してきました。

 

私は、バカ親だと分かったら、すぐに辞めています。

 

有名カウンセラーの心屋仁之助さんが、著書『がんばっても報われない本当の理由』で、お金持ちはやりたくない仕事はやらないと仰っていたので。

 

今後も、「価格相応」という当たり前の考えが分からないバカ親は、どんどん切ります。

 

感じの良い親にエネルギーを集中させられるようにして、合格実績を積み上げ、家庭教師のアルバイトだけでも食べていけるようになりたいですね。

 

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社畜の種類の一つ「ゾンビ型社畜」

◎ゾンビ型社畜

[特徴]

「ゾンビ型社畜」とは、自分が社畜であるというだけでなく、他人まで社畜にしなければ気が済まないというタイプの社畜のことです。

ゾンビは、周囲の人間をゾンビウィルスに感染させて同じようにゾンビにしていきますが、ゾンビ型社畜も同じように社畜でない同僚を自らの価値観に染め、自分と同じ社畜にしていきます。

ゾンビ型社畜は、とにかく他人の行動に非寛容です。

自分がサービス残業をしていれば、他人にもサービス残業をすることを強要します。

定時で帰ろうとする同僚がいれば、「みんな忙しいのにお前1人だけ帰って何とも思わないのか」と説教をしてきます。

社畜でない人間が同じ組織にいることに我慢がならず、とにかく周りも同じように社畜として振る舞うことを強制するのです。

ゾンビ型社畜を根底で支えている思想は、「俺がこんなに大変なのに、お前だけ楽をするのは許さない」というものです。

他人に対する非寛容が、価値観の押し付けのエネルギー源になっています。

 

『あ、「やりがい」とかいらないんで、とりあえず残業代ください。』 P70〜71より

 

社畜の種類のひとつ、「ゾンビ型社畜」を紹介しました。

 

私が辞めた会社にも、「ゾンビ型社畜」がたくさんいました。

 

この会社は、19:45まで働かないと残業代を出さず、それでいて19:30ギリギリまで働かせるという労働犯罪を犯していました。

 

上司の言い分は、「俺らは苦労しているんだ!お前だけじゃないんだ、みんな辛いんだぞ!」でした。

 

まさに「ゾンビ型社畜」そのものです。

 

「ゾンビ型社畜」は、いわば犯罪者です。

しかし、会社勤めをしていたら、嫌でも「ゾンビ型社畜」と同じ空気を吸わねばなりません。

 

事情によりサラリーマンを辞められない方は、こういう輩とどう付き合っていけばよいのか?

それは、本書をお読みください。

 

『あ、「やりがい」とかいらないんで、とりあえず残業代ください。』には、「ゾンビ型社畜」以外にも、様々なタイプの社畜と、それらへの対処法が書かれています。

 

以上、『あ、「やりがい」とかいらないんで、とりあえず残業代ください。』(日野瑛太郎 著)(東洋経済新報社)の書評でした。

 

『あ、「やりがい」とかいらないんで、とりあえず残業代ください。』は、会社の負の側面が余すことなく書かれている名著です。

 

会社生活に疑問を感じている人には、是非とも読んで頂きたい1冊です。

 

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『あ、「やりがい」とかいらないんで、とりあえず残業代ください。』には、電子書籍であるKindle版もありますので、Amazonがオススメです。

 

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