『働くことがイヤな人のための本』(中島義道 著)(新潮文庫)の書評です。

 

『働くことがイヤな人のための本』で刺さった3つの内容

私が『働くことがイヤな人のための本』を読んで、特に刺さった内容は、以下の3つです。

<『働くことがイヤな人のための本』で刺さった3つの内容>

・人生とは「理不尽」なものであると自覚せよ

・人それぞれ。自己正当化・自己欺瞞に陥るな

・自分の弱点が人生を救う羅針盤である

 

それぞれについて、説明していきます。

 

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人生とは「理不尽」なものであると自覚せよ

すなわち、人生とは「理不尽」のひとことに尽きること。

思い通りにならないのがあたりまえであること。

いかに粉骨砕身の努力をしても報われないことがあること。

いかにのんべんだらりと暮らしていても、頭上の棚からぼたもちが落ちてくることがあること。

いかに品行方正な人生を送っても、罪を被ることがあり、いかに悪辣な人生を送っても称賛され賛美されることがあること。

そして、社会に出て仕事をするとは、このすべてを受け入れるということ、その中でもがくということ、そのなかでため息をつくということなのだ。

 

『働くことがイヤな人のための本』 P40より

 

人生とは、「理不尽」なものである。

 

私は、会社で仕事を1年近く与えられず放置され、最低評価の人事評価を一方的に付けられるパワハラを受けました。

 

それを人事部に訴えたら、逆に圧力をかけられて、会社を追い出されました。

 

この件については、明らかにパワハラをした上司、パワハラをもみ消した人事部が悪いと思っています。

 

普通に働いて、正論を主張しただけなのに、こんな理不尽な仕打ちを受ける筋合いはないでしょう。

 

しかし、会社勤めをしていたら、こういう理不尽な思いをすることも覚悟しなくてはならないのだと、思うようになりました。

 

会社とは、一生懸命働いても報われるとは限りません。

 

プロジェクトが地雷で、処理不可能であるものを任され、失敗を責められ無能人間のレッテルを貼られ降格させられることだってありえます。

 

逆に、上司にゴマを擦るだけの無能人間が評価され、昇進していくこともありえます。

 

会社とはこのように、理不尽な出来事がたくさん起こる場所なのです。

 

私はそれを知らなかったので、会社に長々と居着いてしましました。

 

ウチの会社は素晴らしい会社だ。

ウチの会社は、社員に優しい会社だ。

これほどよい会社はない。

辞めるのはもったいない、しがみつこう。

 

パワハラを受けている最中も、こういう強迫願望を抱いて、耐え忍んでいました。

 

明らかに異常なことをしていますね。

 

会社は理不尽な仕打ちを平気でしてくる暴力集団だと受け入れていなかったせいです。

 

このへんに関しては、私が悪いと思っています。

 

おかしいと思ったら、すぐに逃げることです。

 

現に、私の同期で、優秀でまともな神経の持ち主は、まだ正常な状態であるうちに、さっさと転職していきました。

 

彼らは非常に優秀な人間だったと思っています。

 

繰り返しますが、会社は理不尽な場所です。

その理不尽さと戦うのではなく、さっさと転職するべきです。

 

私のように、会社からの理不尽な仕打ちに耐え忍んでいても、事態は好転しませんのでご注意を。

人それぞれ。自己正当化・自己欺瞞に陥るな

小学生以来、学校に愉快に通っている生徒が私は信じられなかった。

学校という場そのものが自分に合わないと感じていた。

だが、私にしても長い時間をかけてわかってきたことなんだが、まわりの普通であろうとするゲームを刺すように批判的に見ているそういう自分のほうがまともだと居直ったとたんに、その苦痛は何と言えばいいかどの輝きを失う。

どこにでも見られるかじかんだ自己正当化、自己欺瞞、真実を直視しない卑怯な態度に転じる。

(中略)

そうではなく、もっと自然に考えればいいのだ。

学校が楽しくてたまらない少年少女もいるであろう。

それはそれでいいのである。

彼らはまちがっているわけでもなく、自覚が足りないわけでもなく、欺瞞的であるわけでもない。

彼らの中にも誠実でこころ優しい人もいるし、不登校児の中にも、不誠実で冷酷で傲慢な者もいる。

 

『働くことがイヤな人のための本』 P47〜48より

 

小学校、中学校、高校での集団生活が肌に合っている人間もいる。

研究室や会社での集団生活を楽しめる人間もいる。

 

人それぞれ、適正があるのです。

 

自分の基準で物事を考えて、「サラリーマンをやっているやつはアホ」とか言う奴は、幼稚な人間なのです。

 

サラリーマンを煽ることで有名な某炎上ブロガーは、サラリーマン批判を頻繁に繰り返しています。

サラリーマンはオワコンだと、30歳の若造が偉そうに断言しています。

 

私も最初は、この炎上ブロガーの記事を面白がって読んでいましたが、段々とその見苦さに嫌気がさしてきて読むのを止めました。

 

人それぞれの人生があるのです。

それを露骨に批判するのは、人間として間違っていると思います。

 

私もむかしはプライドが非常に高く、自分が100%正しいと思いこんでいました。

そのせいで、いろいろと痛い目にあってきました。

 

自分が100%正しいと思いこむのは、危険です。

絶対に止めましょう。

 

人それぞれの人生があるのだと受け入れるようにすると、生きやすくなるはずです。

 

他人は放っておけ、ですね。

自分の弱点が人生を救う羅針盤である

しかし、長い人生の道のりにおいて、弱点と思ったことが存外自分を救ってくることにきみも気づくと思う。

何ごとにも決断がつかないこと、真剣に戦う前に戦場から退散してしまうこと、こうした弱腰こそがきみ自身を鍛える指針になると信じるんだ。

自分でも厭になるほどの実力不相応のプライド、うんざりするほどの自己愛と他人蔑視、それと奇妙に両立するはなはだしい自己嫌悪、こうしたことを引きこもっている者は多かれ少なかれ所有していると思う。

それらこそ、きみを導く羅針盤なんだ。

まさにそれらがきみを鍛えてくれ、数々の仕事を準備してくれるんだよ。

 

『働くことがイヤな人のための本』 P64〜65より

 

私は、集団生活が大の苦手です。

高校や研究室や会社での集団生活で、大いに苦しんできました。

 

これらの環境で過ごした経験を鑑みて、私は集団生活は無理な人間だと言えます。

 

集団生活が苦手だと、サラリーマンとしてやっていくのは難しいです。

しかし、サラリーマンをやらなくても、一人で生きていくことは可能なはずです。

 

現に、日本には個人事業主が何百万人もいるわけですから。

集団生活がダメな人は、日本に多数いるということです。

 

集団生活が苦手なのは、なにも特殊なことではありません。

 

集団生活が苦手であることを自覚し、集団生活をしなくても食べていける道を模索すればよいのです。

 

私はブログで生計を立てるべく、こうして毎日記事を書いています。

まだブログだけで食べていくのは難しいので、家庭教師のアルバイトもやっています。

 

いずれも、一人でできる仕事ですね。

いまのところ、それで何不自由なく暮らしていけています。

 

このように、集団生活が苦手なら苦手なりの生き方ができるのです。

日本は、大変恵まれた国だと思います。

 

あなたも、集団生活がどうしてもダメなら、違う道を模索することも視野に入れてみてはいかがでしょうか。

 

以上、『働くことがイヤな人のための本』(中島義道 著)(新潮文庫)の書評でした。

 

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