『アドラー心理学入門―よりよい人間関係のために』(岸見一郎 著)(ベスト新書 出版)の書評です。

 

『アドラー心理学入門』の要約

まず、『アドラー心理学入門―よりよい人間関係のために』(以下、『アドラー心理学入門』)の概要を説明します。

 

『アドラー心理学入門』は、著書『嫌われる勇気』で有名な、岸見一郎先生が書かれた本です。

 

『アドラー心理学入門』は刊行日が1999年と、かなり昔の本です。

 

『アドラー心理学入門』は、『嫌われる勇気』のベースとなった本です。

 

「原因論」と「目的論」、「課題の分離」など、『嫌われる勇気』でおなじみの論点が、『アドラー心理学入門』にも書かれています。

 

『アドラー心理学入門』で、岸見先生はこう仰っています。

私たちは民主主義が自殺することがないように絶えず気を配り、誰かに強制されたり与えられたものを正しいものとして無条件に受け入れるということなく、自分で正しい判断をしていかなければなりません。

私たちのしていることは何らかの形で全体に繋がっていきます。

私たちに何ができるのかを考えて生きていくと少しは何かが変わるかもしれません。

一人の力は意外に大きい、と考えて自分ができることから何か始めて欲しいのです。

アドラーが提唱しているような生き方を選んで実践していけば、私たちの人生は変わります。

アドラー心理学入門の書籍が乱立している

岸見一郎先生の『アドラー心理学入門』ですが、似たようなタイトルの書籍が乱立しています。

 

たとえば、『人生が大きく変わるアドラー心理学入門』(岩井俊憲 著)が出版されています。

『高校生のためのアドラー心理学入門』という、入門書もあります。

また、本書と同一タイトルの本『アドラー心理学入門』(ロバート・W. ランディン 著)が出版されています。

 

私もざっと読みましたが、『嫌われる勇気』があれば充分だと感じました。

 

『魔法少女と学ぶ アドラー心理学入門』という、ユニークな本も出版されています。

私はキラキラハッピー系の本はあまり好きでないので、パスしました。

 

アドラー心理学入門のマンガも多数出版されていますが、活字の方が内容の濃い情報が得られると思います。

アドラー心理学をしっかり学びたいのなら、『アドラー心理学入門』と『嫌われる勇気』を買いましょう。

 

また、武田鉄矢さんがYouTubeでアドラー心理学入門講座を開いています。

アドラー心理学をザックリと学びたいなら、この動画を見るのもありでしょう。

 

ただし、この武田鉄矢さんの動画だけだと、断片的な知識しか身につきません。

知識を体系的に身につけたいのなら、やはり『アドラー心理学入門』と『嫌われる勇気』を読むべきです。

 

なお、電子書籍のサイト「BookLive!」で、『アドラー心理学入門』の立ち読みができます。

しかし、『アドラー心理学入門』は、チラ見で理解できる代物ではありません。

内容をちゃんと知りたいなら、Amazonで購入して下さい。

 

早稲田大学やFacebookなどで、「アドラー心理学入門講座」なるものが開催されています。

『アドラー心理学入門』や『嫌われる勇気』に興味を持ったら、参加してみるのもありでしょう。

『アドラー心理学入門』で得た3つの気づき

私が『アドラー心理学入門』を読んで、感銘を受けた文章を3つ紹介します。

他の人は私の期待を満たすために生きているのではない

自分は他の人の期待を満たすために生きているのではないという権利を認めるのであれば、他の人にもそれを同じ権利を認めなければなりません。

他の人は私の期待を満たすために生きているわけではないのです。

 

『アドラー心理学入門』 P161より

 

これは『嫌われる勇気』で紹介された、「課題の分離」の内容です。

 

『嫌われる勇気』は、「課題の分離」で一躍有名になったと言ってもよいでしょう。

 

他人の課題と自分の課題を分離する。

そして、他人の課題には踏み込まず、自分の課題には他人を一切踏み込ませない。

 

これにより、自分は他人の期待を満たすために生きているのではない、と考えることができるようになります。

 

堀江貴文さんも、著書『ゼロ』で、「他人の時間を生きるのではなく、自分の時間を生きよう」と仰っています。

 

私も、他人がどう感じるかばかり気にして生きてきました。

それで、心がいつもモヤモヤした状態でした。

 

これは、決して健康な心の状態でないでしょう。

 

人から嫌われても構わない、私を嫌うかどうかは他人の課題であり、自分は一切関係ない。

こう割り切って、自分の時間を生きるべきです。

 

楽しく生きましょう。

黙っていても誰も協力してくれない

このことは、他の人から自分の気持ちを察してもらったり、思いやられることを期待してはいけないということであり、黙っている限りは自分の思いは人に伝わらないということを意味しています。

黙っていれば誰も協力してくれません。

他の人に協力を求める必要があればはっきりを言葉に出さなければなりません。

 

『アドラー心理学入門』 P164より

 

他人は自分の気持ちを察してくれない。

自分の意見をハッキリ言わないと、相手に絶対に伝わらない。

 

これは、私が副業で商売をやっていたときに、実感しました。

 

私がやっていたのは、物販業です。

経営者から商品を仕入れして、それをある場所に流して利ざやを得ていました。

 

経営者と価格交渉するとき、自分の意見をハッキリ言わないと、絶対に上手くいきません。

 

黙っていても自分の気持ちを察してくれるほど、この商売は甘いものじゃありませんでした。

 

これは、普段の生活でも言えるのではないでしょうか。

 

親だと、自分の気持ちを察してくれて、あれこれ世話をしてくれるでしょう。

 

しかし、他人だとそう上手くはいきません。

意思疎通をちゃんとしないと、物事が進みません。

 

後述するように、しょせん他人はわかり合えない存在なのです。

だから、相手に何かをしてほしいのなら、必ず言葉に出すことだと思います。

 

「嫌われる勇気」を持って、意思表示しましょう!

人はわかり合えるものだと思わないこと

さらにいえば、そもそも相手を理解することは不可能である、とアドラーは考えているのです。

だからこそ言葉を使うコミュニケーションが重要であることを強調するのです。

わからないと思って付き合うほうが、人はわかり合えるものだと思って付き合うよりもはるかに安全でしょう。

 

『アドラー心理学入門』 P169より

 

先述したとおり、しょせん他人はわかり合えない存在です。

 

だから、他人に何かをしてほしいのなら、きちんと言葉で意思表示するべきです。

 

他人は、自分が言わなくてもやってくれるという期待は、単なる甘えだと思います。

 

厳しいですが、これが、アドラー心理学が「勇気」の哲学だと言われる所以なのでしょう。

 

以上、『アドラー心理学入門―よりよい人間関係のために』(岸見一郎 著)のレビューでした。

 

『アドラー心理学入門』は、中古本のほうが価格がかなり安いです。

 

楽天よりも、Amazonのほうがたくさん売られています。

kindle版もありますので、電子書籍が必要でしたら、そちらをお買い求めください。

 

以下、『アドラー心理学入門』の販売ページです。

 

 

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