『幸せになる勇気: 自己啓発の源流「アドラー」の教え 2』(岸見一郎、古賀史健 著)の書評です。

 

『幸せになる勇気』のあらすじ

『幸せになる勇気』は、大ベストセラー本『嫌われる勇気』の続編です。

 

『幸せになる勇気』の発売日は2016年と、『嫌われる勇気』発売日の3年後です。

 

『嫌われる勇気』で、哲人と青年が対話をしてから3年。

 

『幸せになる勇気』では、図書館司書から小学校教師に転職した青年が、再び哲人と熱い議論を交わしています。

 

『幸せになる勇気』で話題になったのが、三角柱です。

三角柱のそれぞれの面には、「悪いあなた」「かわいそうな私」「これからどうするか」、が書かれています。

 

哲人にカウンセリングにくる人は、「悪いあなた」「かわいそうな私」のいずれかに該当することしか言わないそうです。

 

しかし、それでは問題解決しないので、最も重要な「これからどうするか」について話し合うべきだと、哲人は提案しています。

 

『幸せになる勇気』の内容は、『嫌われる勇気』で紹介されたアドラー心理学の実践版という位置づけです。

主に、子育てと自立と愛をテーマとして、アドラー心理学の実践方法が解説されています。

 

『幸せになる勇気』は、大ベストセラー本である『嫌われる勇気』と同じく、評価がかなり高い本です。

 

読書メーターの口コミでも、好意的な評価コメントが多数寄せられていました。

 

『幸せになる勇気』も反響が大きく、オーディオブック化されたくらいです。

 

『嫌われる勇気』と同じく、『幸せになる勇気』も、ドラマ化されるとの噂もあります。

 

『幸せになる勇気』の著者である岸見一郎先生は、全国各地で講演会を開催されています。

もし、あなたの地域で、岸見一郎先生の講演会があったら、一度参加してみてはいかがでしょうか?

 

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『幸せになる勇気』で感銘を受けた実践方法

私が『幸せになる勇気』を読んで、とくに感銘を受けたのは、以下の3つです。

<『幸せになる勇気』で得た3つの気づき>

・メサイヤ・コンプレックス

・他人の人生を生きてはならない

・承認には終わりがないので「自立」せよ

 

それぞれについて、説明していきます。

メサイヤ・コンプレックス

哲人:他者を救うことによって、自らが救われようとする。

自らを一種の救世主に仕立てることによって、自らの価値を実感しようとする。

これは劣等感を払拭できない人が、しばしばおちいる優越コンプレックスの一形態であり、一般に「メサイヤ・コンプレックス」と呼ばれています。

 

『幸せになる勇気』 P162より

 

困った人間、弱った人間を救うことによって、自らの価値を実感しようとする、これを「メサイヤ・コンプレックス」という。

そして、これは劣等感の裏返しである。

 

『幸せになる勇気』で「メサイヤ・コンプレックス」を知ったとき、私はひっくり返りそうになるくらい驚きました。

 

モロ、自分のことを言っていたからです。

 

私は、弱った人間を救うことで、他人から認められたい欲求が、非常に強い人間です。

私がする妄想の80%くらいが、この他者救済シーンを締めていると言っても過言ではありません。

 

最近は、私が辞めた会社にいた、女の子(めっちゃ美人)を救う姿を、妄想していました。

 

この女の子、入社したての頃は、すごく元気の良い子でした。

 

しかし、3ヶ月、半年と時間が経つにつれ、どんどん元気がなくなっていきました。

その姿が、かつての私を彷彿させ、親近感を感じていました。

 

しかも、かわいい。

救うっきゃないですよね。

 

でも、面と向かって話すのが怖かったので、頭の中で、この子を会社から助ける妄想をしてニヤニヤしていました。

 

全くもって、自己中心的な人間ですよね。

 

私はただ単に、この子を救うことで、自分の価値を実感したかっただけなのです。

 

しかしこれは、劣等感の裏返しなのです。

 

この状態を「メサイヤ・コンプレックス」だと『幸せになる勇気』で知ったとき、

もう二度とこの妄想を止めようと心に誓いました。

 

劣等感からくる思考なのですから、ただ苦しいだけで、なにも生みませんから。

 

今後は、他者救済の妄想が湧いてきたとき、「やべ、メサイヤ・コンプレックスだ」と自分に言い聞かせます。

 

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他人の人生を生きてはならない

青年:アドラー心理学では、承認欲求を否定する。

なぜか?

承認欲求にとらわれた人間は、他者から認めてもらうことを願うあまり、いつの間にか他者の要望に沿った人生を生きることになる。

すなわち、他者の人生を生きることになる。

けれども人間は、誰かの期待を満たすために生きているのではない。

その対象が親であれ、教師であれ、ほかの誰かであれ、「あの人」に期待を満たす生き方を選んではならない。

 

『幸せになる勇気』 P143より

 

承認欲求にとらわれることは、他人の人生を生きることになる。

しかも、後述するように、承認欲求には終わりがない。

なので、承認欲求を否定して、他人の期待を満たす生き方を止めよう。

 

堀江貴文さんは、著書『ゼロ』にて、「他人の時間を生きるのではなく、自分の時間を生きよう」と仰っています。

 

堀江貴文さんの著書をいくつか読むと、堀江貴文さんは『嫌われる勇気』の思想に、かなり影響を受けていることが分かります。

 

承認欲求を否定することで、自分の時間を生きることができるようになります。

 

これは、過度の承認欲求を止めようという話でしょうね。

 

人は誰かに認められたい欲求があるのが普通でしょうから、承認欲求を完全に止めるのは不可能だと思います。

 

いつも他人の目を気にして生きるのは苦しいだけです。

 

そのような「苦」が発生したら、他人のことをいったん蚊帳の外に置いて、仕切り直す感じで良いのではないでしょうか。

承認には終わりがないので「自立」せよ

 

哲人:承認には、終わりがないのです。

他者からほめられ、承認されること、

これによって、つかの間の「価値」を実感することはあるでしょう。

しかし、そこで得られる喜びなど、しょせん外部から与えられたものにすぎません。

(中略)

哲人:他者からの承認を求めるのではなく、自らの意思で、自らを承認するしかないでしょう。

(中略)

哲人:「わたし」の価値を、自らが決定すること。これを「自立」と呼びます。

 

『幸せになる勇気』 P151〜152より

 

承認欲求には終わりがない。

たえず承認欲求を満たそうと躍起になって、消耗してしまう。

これに終止符を打つために、「わたし」の価値を、自分で決定しよう。

これを「自立」と呼ぶ。

 

「わたし」の価値を自分で決定するコツは、「色々あったけど、これで良かったんだ」と自分を認めてしまうことではないでしょうか?

 

デフォルトでダメな人間だと思うから、他者からの承認を求めてしまうのです。

 

しかし、本当にダメな人間なら、今ごろお墓の中でしょう。

 

今あなたや私がこうして生きているのは、何か良いところがあったからなのでは?

なら、その良いところを褒めてあげましょうよ。

 

自分で自分を、勝手に認めてしまいましょう。

他人の評価なんて気にしなくてよいです。

 

私は会社で落ちこぼれた人間です。

 

しかし、副業で商売をやって、そこそこ成功して、人並みの貯金を手に入れました。

 

商売相手の経営者からは、「君は真面目だ」「君は誠実な人だ」と何度もお褒めの言葉を頂きました。

会社でこんなこと、一度も言われたことがありません。

 

もしあなたも会社で落ちこぼれているのなら、それは会社だけの出来事なのでは?

外の世界に飛び出したら、案外うまくいくかもしれませんよ。

 

少なくとも、会社という組織は、人間をデフォルトでダメ人間する減点主義の空気があるはずです。

だから会社で、承認欲求を満たそうとすると、終わりのない地獄を見るでしょう。

 

なので、承認欲求に終止符を打って、勝手に自分で自分を認めてしまいましょう。

 

以上、『幸せになる勇気: 自己啓発の源流「アドラー」の教え 2』(岸見一郎、古賀史健 著)を簡単に紹介しました。

 

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