『嫌われる勇気』(岸見一郎、古賀史健 著)の書評です。

 

『嫌われる勇気』の要約

『嫌われる勇気-自己啓発の源流「アドラー」の教え』(以下、『嫌われる勇気』)とは、心理学者アルフレッド・アドラーの思想をまとめた自己啓発書です。

 

『嫌われる勇気』では、哲人と青年の対話を通して、アドラー心理学の内容がわかりやすく解説されています。

 

私は大学受験で「倫理」を勉強しましたが、哲学は非常に難しくとっつきにくいです。

センター試験で70点しか取れませんでした。

 

『嫌われる勇気』を読んで私は、哲学がここまで分かりやすく解説されていることに感動しました。

 

『嫌われる勇気』は、2013年に出版されてから、累計発行部数100万部超えを果たしているのベストセラー本です。

 

その反響を受けて、ドラマ化されています。

香里奈さん主演のドラマ、「嫌われる勇気」(フジテレビ)です。

 

皆さんもご存じではないでしょうか。

 

スポンサーリンク



『嫌われる勇気』で感銘を受けた3つの名言

私が『嫌われる勇気』を読んで、感銘を受けた名言を3つに厳選しました。

以下の3つです。

<『嫌われる勇気』で得た3つの気づき>

・感情は出し入れ可能な道具である

・他人の課題と自分を分離する

・普通であることの勇気を持とう

 

それぞれについて、説明していきます。

感情は出し入れ可能な道具である

哲人:あなたは大声を出す、という目的が先にあった。

すなわち、大声を出すことによって、ミスを犯したウェイターを屈服させ、自分のいうことをきかせたかった。

その手段として、怒りという感情を捏造したのです。

(中略)

言葉で説明する手順を面倒に感じ、無抵抗な相手を、より安直な手段で屈服させようとした。

その道具として、怒りの感情を使ったのです。

 

『嫌われる勇気』 P34より

 

アドラー心理学は、原因論ではなく目的論に立脚しています。

 

この例だと、ウェイターのミス→怒り、ではなく、ウェイターを屈服させたい→怒り、という感じで、感情を作り上げたということになります。

 

感情は、出し入れ可能な道具なのです。

 

そして、感情を作り出している目的が分かると、スッとラクになれます。

 

私は最近また、会社で受けたパワハラを思い出して、腹が立っています。

こんな会社潰れてしまえ!、パワハラしてきた課長とその取り巻きは不幸になれ!と、つい自分の記憶に反応してしまいます。

 

この私の感情を、アドラー心理学を使って分析してみましょう。

 

私が、会社に対して怒るという感情の目的は、会社に自分の存在を知らしめたいからです。

つまり、会社に認められたい、承認欲求を満たしたいのです。

そのために、怒りという感情を作り出しています。

 

思えば、新卒で入ったこの会社にいるあいだ、「上司や先輩から認められたい」という承認欲求に囚われていました。

 

私は会社の規則や、会社の人間など、会社にまつわること全てが死ぬほど嫌いです。

しかしその一方で、会社に必要とされたいと強く願ってもいました。

 

1年近く仕事を与えられず放置されていたときも、会社に認められたいという承認欲求が強かったのです。

 

虐げられているのに、認められたいと強く願う。

虐待を受けている子供も、こういう気持ちになるのでしょうか。

 

とまあ、会社への怒りという感情の目的は、会社に認められたいから、だと分かりました。

 

すると不思議なことに、怒りの感情がスッと収まり、かなりマシな気分になれるのです。

 

あなたも、怒りや憎しみといった悪い感情が沸いたら、何が目的なのかを素直に考えみましょう。

これで、大分ラクな気分になれますよ。

他人の課題と自分を分離する

哲人:われわれは「これは誰の課題なのか?」という視点から、自分の課題と他者の課題とを分離していく必要があるのです。

(中略)

哲人:およそあらゆる対人関係のトラブルは、他者の課題に土足で踏み込むことーあるいは自分の課題に土足で踏み込まれることーによって引き起こされます。

課題の分離ができるだけで、対人関係は激変するでしょう。

(中略)

哲人:誰の課題かを見分ける方法はシンプルです。

「その選択によってもたらされる結末を最終的に引き受けるのは誰か?」と考えてください。

 

『嫌われる勇気』 P140〜141より

 

他人の課題と自分の課題を分離する。

そして、他人の課題には踏み込まないこと、自分の課題には踏み込ませないこと。

 

『嫌われる勇気』で、最も言いたい内容ではないでしょうか。

 

自分の課題を認識して、自分で責任を取れということです。

大人になれそうですね。

 

情けない話ですが、私は30代半ばになっても、親の顔を気にします。

親が悲しむからフリーランスでいちゃダメだ、などとブレーキを踏んでしまうことが多々あります。

 

堀江貴文さんが『ゼロ』で、「なにかを決めるとき、親の顔がチラついていないだろうか?」だと仰っています。

 

私はもう大人です。

自分で責任を負う必要があるのです。

 

私の課題は、二度と会社勤めをせずに自由でいることです。

 

会社勤めをしていないと、親は心配するでしょうが、私の課題に踏み込ませません。

自分で責任を負います。

 

『嫌われる勇気』でも、「親をどれだけ悲しませようと関係ない」(P147)と書かれています。

わざわざこういう文章を載せるということは、それだけ親の影響は強いということでしょう。

 

私が会社勤めをしないと親が心配するのは、親の課題です。

会社勤めをしないで自由でいられるよう努力するのは、私の課題です。

 

「自分の信じる最善の道を選ぶこと」(P147)、これが私にできることです。

 

まあ、幸せに生きます。

普通であることの勇気を持とう

哲人:そこでアドラー心理学が大切にしているのが、「普通であることの勇気」という言葉です。

(中略)

哲人:普通を拒絶するあなたは、おそらく「普通であること」を「無能であること」と同義でとらえているのでしょう。

普通であることとは、無能なのではありません。

わざわざ自らの優越性を誇示する必要などないのです。

 

『嫌われる勇気』 P260〜261より

 

普通であることは、無能ではない。

自らの優越性を誇示する必要は、どこにもない。

 

この「普通であることの勇気」を持てると、節約するのがかなりラクになると思います。

 

私はかつて、レガシィツーリングワゴンという、そこそこ良い車に乗っていました。

 

この車を買った理由は、以下のくだらない理由からです。

<私が車を買った下らない理由>

・女にモテたいから

・30代なんだし良い車に乗らなきゃ恥だから

・北大卒、東証一部上場の会社員にふさわしい車に乗らなきゃ恥だから

・車は金持ちの象徴だから

・しょぼい車=貧乏だから

 

こんな下らない理由で、レガシィというそこそこ良い車を乗り回していました。

 

しかし、『となりの億万長者』を読んでから、考えを改めました。

 

お金持ちほど質素な暮らしをしているのです。

お金持ちは、普通の暮らしに幸せを感じています。

 

これに刺激を受けて、私はレガシィを手放しました。

今は、軽自動車のワゴンRを家族3人でシェアして乗っています。

 

この車は、コミコミ価格130万円で買った車です。

モデルチェンジ間際で、苫小牧市の新車在庫プールに余っていたものを、値切って買いました。

 

ワゴンRはレガシィと比べると、大変地味な車です。

この車を見ると、思わず「普通だ!w」と言ってしまいます。

 

近所の人は、私がレガシィから軽自動車に乗り換えて、お金に困っているのだなと気の毒に思っているかもしれません。

 

でもそれでいいんです。

 

軽自動車に乗り換えてから、維持費が6分の1になりましたから。

レガシィに乗っていたときは、年間維持費が20万円もかかっていました。

 

レガシィを手放して固定費が激減して楽になったことで、会社を辞められたとも言えます。

 

このように、「普通であることの勇気」を持てると、ラクに節約できるようになれます。

 

誰もあなたのことなんて見ていません。

他人の目を気にせず、自分のやりたいように生きてみませんか?

それで切れるようなら、その程度の関係だったということです。

 

「普通であることの勇気」を持つことは、非常にオススメです!

 

以上、『嫌われる勇気』を簡単に紹介しました。

 

この本は、人生を変える力を持つ凄い本です。

これまで読んできた本の中でも、ホームラン級の本だと言えます。

 

是非ご一読を!

 

 

スポンサーリンク