『わかったつもり〜読解力がつかない本当の原因』(西林克彦 著)(光文社新書)の書評です。

 

『わかったつもり〜読解力がつかない本当の原因』の要約

『わかったつもり〜読解力がつかない本当の原因』とは、宮城教育大学教育学部教授の西林克彦先生が書かれた本です。

 

『わかったつもり〜読解力がつかない本当の原因』は、タイトルのとおり、読解力を磨くことを目的としています。

 

読解力を磨くためには、自分がどのようにして本を理解しているのか、そのプロセスを知ることが重要です。

 

我々が本を読むとき、わかったつもりで、実は深く読めていなかったということが、往々にしてあります。

 

『わかったつもり〜読解力がつかない本当の原因』では、その原因と理解のプロセスが、言語化されています。

 

以下に、我々が本を読むときの理解のプロセスを、本書の内容を引用して紹介します。

 

スポンサーリンク



我々が文章を理解するときのプロセス

①文章や文において、その部分間に関連がつかないと、「わからない」という状態を生じます。

②部分間に関連がつくと、「わかった」という状態を生じます。

③部分間の関連が、以前より、より緊密なものになると、「よりわかった」「よりよく読めた」という状態になります。

④部分間の関連をつけるために、必ずしも文中に記述のないことがらに関する知識を、また読み手が作り上げた想定・仮定を、私たちは持ちだしてきて使っています。

 

『わかったつもり〜読解力がつかない本当の原因』 P35より

 

浅いわかり方から抜け出すことが困難なのは、その状態が「わからない」からではなくて、「わかった」状態だからなのです。

(中略)

しかし、「わかる」から「よりわかる」に到る過程における「読む」という行為の主たる障害は、「わかったつもり」なのです。

「わかったつもり」が、そこから先の探索活動を妨害するからです。

 

『わかったつもり〜読解力がつかない本当の原因』 P40〜41より

「スキーマ」を活性化させて理解している

「スキーマ」は、「私たちの中に既に存在しているひとまとまりの知識」であると述べました。

(中略)

そのくらい私たちの所持している知識は膨大なものです。

したがって、それらを一時に全部使うことなど到底できません。

一時に意識することなど不可能です。

そのため、ある一部のひとまとまりの知識を持ちだしてきては使う、というのが、私たちのやり方なのです。

その場に応じてある部分の知識を持ちだしてくること、または、全体の知識の一部分にスポットライトを当てて使えるようにすることを、「活性化」と呼びます。

記憶の、ある領域を事前に活性化しておくと、その部分の反応が早くなるという、「プライミング」などと呼ばれる実験の分野が心理学にあったりもします。

「何の話」かといった話の内容に関する指示や示唆は、ある「スキーマ」を「活性化」させます。

凧の話だと知らされることで、凧の「スキーマ」が「活性化」され、その結果、読み手を文章の処理に向かわせることになるのです。

 

『わかったつもり〜読解力がつかない本当の原因』 P48〜49より

大切なのは気づくこと

以上、我々が本を読むときの理解のプロセスを、『わかったつもり〜読解力がつかない本当の原因』の本文を引用して紹介しました。

 

『わかったつもり〜読解力がつかない本当の原因』では、この理解のプロセスを磨くためのテクニックが、たくさん書かれています。

 

読解力を磨きたいのなら、『わかったつもり〜読解力がつかない本当の原因』を一度読んでみましょう。

 

重要なのは、気づくことです。

 

我々は、本を分かったつもりで読んでいることが多いのです。

それが無意識レベルで行われているため、自分で修正することが難しいです。

 

『わかったつもり〜読解力がつかない本当の原因』では、我々が本を理解するときのプロセスが明確化されています。

 

我々が本を深く理解していない事実が、『わかったつもり〜読解力がつかない本当の原因』で浮き彫りにされています。

 

これに気づくことで、もっときちんと本を読もうと意識が高まるはずです。

 

やはり気づくことが重要だと言えます。

 

人間は、気づけば問題解決に向けて思考できる生き物です。

 

そのきっかけを摑むために、読書は有益であると私は思います。

 

以上、『わかったつもり〜読解力がつかない本当の原因』(西林克彦 著)(光文社新書)の書評でした。

 

『わかったつもり〜読解力がつかない本当の原因』は、アマゾンにて、中古本が安く買えます。

 

電子書籍であるKindle版もありますので、Amazonがオススメです。

 

以下、『わかったつもり〜読解力がつかない本当の原因』のAmazonの販売ページです。

 

 

スポンサーリンク