『記憶力を強くする 最新脳科学が語る記憶のしくみと鍛え方(ブルーバックス)』(池谷裕二 著)(講談社)の書評です。

 

『記憶力を強くする』の要約

『記憶力を強くする』とは、東大薬学部の先生である池谷裕二先生が書かれた本です。

 

池谷裕二先生は、記憶力を高める「夢の薬」を研究されています。

 

『記憶力を強くする』では、LTPやシナプス可塑性などの最新理論を解説しながら、科学的に記憶力を高めるための具体的な方法が紹介されています。

 

『記憶力を強くする』は、Amazon評価数・レビュー数が150近くある、注目されている本です。

 

それゆえ、『記憶力を強くする』の読書感想文を書いたブログが、ネットに多数あります。

 

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『記憶力を強くする』で刺さった3つの内容

私が『記憶力を強くする』を読んで、特に刺さった内容は、以下の3つです。

<『記憶力を強くする』で刺さった3つの内容>

・タクシー運転手は普通より脳細胞が多い

・LTPを使って人工記憶を植えつけることができる

・年齢に応じて記憶の仕方がある

 

それぞれについて、説明していきます。

タクシー運転手は普通より脳細胞が多い

つまり、脳の構造は基本的には人によって変わらないのですが、頭を多く使って鍛えれば、脳細胞はこれに応えるように増殖し、記憶力は自然に増大するのです。

これは選ばれた人のみできるのではなくて、誰でも努力すれば可能なことなのです。

なぜならばタクシー運転手であれば誰でも、しかもベテランであればあるほど神経細胞は増えているのです。

運転手を始める前は、ごく普通の脳でしかなかったにも関わらず頭を使うことで鍛えられたのです。

さらに驚くべきことに、マグワイアが研究対象としたタクシー運転手たちは、成年に達してから運転手を始めた人がほとんどです。

つまり、神経細胞は大人になってからでも充分に増殖するのです。

 

『記憶力を強くする』 P29〜30より

 

人は、20歳をピークに脳細胞が減少していくと言われています。

 

しかし、上の引用文に書かれているとおり、脳を使っていれば、脳細胞は増殖していきます。

 

脳細胞が増殖することで記憶力が増し、いつまでも若い脳でいられるのです。

 

私は毎日2〜3冊、本を読んでいます。

読書は脳細胞増殖に寄与するのでしょうかね。

 

あと、毎日2〜3記事書いていますが、これも脳細胞増殖に寄与するのでしょうかね。

 

確実に言えることは、サラリーマンをやっていたときは、頭が悪かったということです。

 

毎日同じ通勤路を歩き、同じ人間に囲まれて同じ仕事をし、毎月決まった給料をもらって生活する。

 

会社勤めをしていたときの私は、人生をより良くすることを一切考えていませんでした。

 

また、パワハラを受けまくっていたので、脳が萎縮して、脳細胞が減りまくっていたはずです。

 

サラリーマンの仕事は、脳にはかなり悪い活動だと、私は思います。

 

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LTPを使って人工記憶を植えつけることができる

小田は、LTPを使って金魚に記憶を植えつけることに成功したのです。

動物に記憶を人為的に植えつけた実験はこれが初めての例です。

かつて私は、小説を書くために取材をしているという人から「記憶を書き換えることは可能なのか?」と尋ねられたことがあります。

(中略)

しかし小田の研究は、金魚とはいえ、人工的にその個人が経験したことのないはずの仮想的な記憶を植えつけることができるのだということを確固として示しています。

(中略)

近い将来、人に記憶を植えつけるという、そんなSFのような世界が現実になる日がくるかもしれません。

そんな時代になったら、もはや学校の退屈な授業などいらなくなるでしょう。

学校で学ぶ知識はLTPを使って脳に刷り込んでしまえばよいのですから。

 

『記憶力を強くする』 P175〜176より

 

人工記憶を植えつける実験が、今から20年近く昔の2001年には、成功していたそうです。

 

今は人工知能(AI)が進出しているので、人工記憶が必要かどうかは分かりません。

 

それでも、高校卒業程度の知識を人工記憶でまかなえるのなら、学校(刑務所)には行かなくて済みそうです。

 

小学校〜高校、会社は刑務所ですので、私は行く必要がないと思っています。

年齢に応じて記憶の仕方がある

こうして考えると、記憶するときにはその年齢に見合った記憶の仕方があることがわかります。

(中略)

たとえば、中学生のことまでは、意味記憶の能力がまだ高いですから、試験内容を「丸暗記」してテストに臨むという無謀な作戦でもなんとかなります。

(中略)

歳をとって、エピソード記憶が発達してくると、丸暗記よりも、むしろ論理だった記憶能力がよく発達してきます。

ものごとをよく理解して、その理屈を覚えるという能力です。

当然、勉強方法もそうした方針に変えていく必要があります。

 

『記憶力を強くする』 P189〜190より

 

年齢に応じて、記憶のやり方が異なってくるそうです。

 

私はおそらく、理屈を覚えるかたちで記憶するべきなのでしょう。

 

確かに、ゴロで覚える作業はもうやりたくないですね。

これが中学生や高校生なら、ゴロで覚える作業でもOKなのでしょうが。

 

私は家庭教師のアルバイトをやっています。

中学生に数学や理科を教えるとき、理屈で覚えさせています。

 

しかし、理屈ばかりではなく、意味記憶の能力を生かして、丸暗記させる手法も取り入れたほうがよいのかもしれませんね。

 

以上、『記憶力を強くする 最新脳科学が語る記憶のしくみと鍛え方(ブルーバックス)』(池谷裕二 著)(講談社)の書評でした。

 

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