『僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか』(木暮太一 著)(星海社新書)の書評です。

 

『僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか』の要約

『僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか』は、ビジネス書作家の木暮太一さんが書かれた本です。

 

木暮太一さんは、富士フイルム→サイバーエージェント→リクルートを経て、現在は独立して、数多くの企業・大学で講演をされている方です。

 

木暮太一さんは、マルクス資本論と、著書『金持ち父さん貧乏父さん』に強く影響を受けたそうです。

 

『金持ち父さん貧乏父さん』と聞くと、ネットワークビジネス(マルチ商法)を連想される方もいるかもしれません。

 

『金持ち父さん貧乏父さん』は、ネットワークビジネスを肯定している部分がありますから。

 

しかし、『僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか』は、ネットワークビジネスには一切触れていませんので、ご安心を。

 

『僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか』は、サラリーマンのネガティブな部分を、マルクス資本論の観点で論じた本です。

 

『僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか』を読むと、サラリーマンは奴隷であることが、よく分かります。

 

ちょっと『僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか』は、影響力が大きすぎるかなと、私は感じました。

 

しかし、『僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか』は、理論的な内容の本なので、実情と異なる部分が多々あります。

 

なので、あくまでも参考程度に『僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか』を読むとよいでしょう。

 

以下、『僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか』に書かれている、サラリーマンが奴隷であることを示す文章を紹介していきます。

 

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『僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか』の驚愕の内容

『僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか』に書かれている、サラリーマンが奴隷であることを示した文章を紹介します。

 

怒らず、あくまでも理論的な内容だと割り切って読んでくださいね。

給料は生命維持装置である

さきほどお伝えしたように、多くの日本企業では、給料は「必要経費方式」で決まっています。

それは「生きていくのにこれくらいお金がかかるから、その分を給料として渡そう」という意味でした。

(中略)

Yさんが労働者として1日働けば、お腹が減ります。そのため、翌日も同じように働くためには食事をとらなければいけません。ここで食費A円が必要です。

また、1日働いて体力を消耗すれば、休む場所が必要です。つまり寝る場所が必要で、ここで家賃B円がかかります。

さらに、毎日同じ服を着て過ごすわけにもいかないので、洋服代(クリーニング代)C円も必要です。

さて、話を単純にするために、このYさんが翌日も労働者として働くために必要なのは、この3つだけだとしましょう。

そうすると、こもYさんの労働力の「再生産コスト」は、A円+B円+C円になります。

そして、この金額から給料の基準が決まります。

ここでは、Yさんがどれだけかんばったか、どれだけ成果をあげたかは考慮されていません。

「努力量」「成果」は、給料の基準を決める要素には入っていないのです。

(中略)

そしてこれが、「なぜあなたの生活には余裕がないのか?」の答えになります。

ワーキングプアという言葉が当てはまってしまう人から年収1000万円の高給取りまで、みんながみんな「自分の生活には余裕がない」と感じているのは、給料が「必要経費方式」だからです。

必要経費分しかもらえない、つまり「必要以上」はもらえないのです。

給料として受け取っているのは、労働者として働き続けるために必要な経費だけです。

 

『僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか』 P41〜87より

 

給料は、必要経費方式で決まる。

つまり、労働者が生活を維持するためにかかる必要最低限の費用をベースに給料が決められているのです。

 

私がサラリーマンをやっていたときも、「働けど働けど我が暮らし楽にならざり(石川啄木)」状態でした。

 

かなり気をつけて節約しないと、貯金ができませんでした。

ちゃんと給料をもらっているはずなのに、私はいつもお金が足りませんでした。

 

これは、木暮太一さんが仰る、給料が必要経費方式で決まっているという話を知れば、納得できます。

 

会社は、人が生活を維持するための最低限のお金しか与えていません。

 

だから、サラリーマンをやると、いつもカツカツな状態なのです。

 

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労働者が長時間働くと企業はどんどん儲かる

労働者が長時間働かされる理由

ここで注目していただきたいのは、「労働者が生み出した価値」と「労働力の仕入れ値(労働者の給料)」が違うということです。

ここに余剰価値(利益)の秘密がありました。

企業は、労働者を雇い(労働を仕入れ)、働かせることで、余剰価値を生み出していたのです。

見方を変えると、労働者は自分の給料以上に働き、価値を生み出します。

この差額分が余剰価値となっているのです。

仮に、企業が綿糸の生産を30㎏、40㎏・・・・と増やしていくと、「労働者が生み出す価値」と「労働力の仕入れ値(労働者の給料)」との差額も、どんどん開いていくことになります。

(中略)

こういう構造であれば、余剰価値を求めている企業が労働者により長く働かせて、より多くの商品を生産させようとするのは、当然のことなのです。

 

『僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか』 P113〜114より

 

企業の利益(余剰価値)は、簡単に言うと以下のように表されます。

<企業の利益(余剰価値)>

利益=売上−材料費−人件費

 

材料費は、売上が増えるに比例して増えていきます。

 

しかし、人件費は売上に比例せず、一定です。

そして、労働者の労働時間が長くなればなるほど、売上が増え、利益も増えます。

 

つまり、企業が利益を増やすためには、労働者を長時間酷使する必要があるのです。

 

今はブラック企業という言葉が世の中に浸透して、長時間労働を是正する方向で、国が動いています。

 

36協定が制定され、労働者は月に60時間以上の残業ができなくなりました。

 

しかし、労働者を長時間酷使することが、企業の本来のミッションなのです。

 

残念ながら、国が長時間労働を是正する方向で動いても、根本的には解決されないでしょうね。

 

実際に私が辞めた東証一部上場のIT企業も、平気で60時間以上残業している人がたくさんいましたし。

企業は労働者を何時間でも働かせてOKなのが資本主義経済の原則

企業は労働者から「1日分の労働力」を買い取っている

(中略)

資本主義経済では、商品の値段は「商品の価値」によって決まります。そして、労働力も商品と同様に扱われます。

つまり、企業は「労働力の価値」の分だけ給料を支払えばいいのです。それが「妥当」ということです。

企業は労働者と契約し、その労働者の1日分の労働力を買い取っています。

つまり、そのひとを1日働かせる権利を持っているのです。

その権利を行使し、「労働力の価値」通りに給料を支払いつつ、できるだけ多くの「絶対的余剰価値」を得ようとすることはなんら問題ではありません。

これが、資本主義経済の原則から見た「本来の姿」です。

(中略)

「労働力の価値」という視点で考えれば、企業は「労働者を1日働かせる権利」を買っているので、何時間でも働かせていいのです。

(中略)

企業は労働者から「1日働かせる権利」を買い取っているので、その範囲でできるだけ余剰価値を生み出せるよう、労働者を酷使します。

企業にとっては、労働者が1日働き終えたあとにヘトヘトになっているのが「好ましい状態」です。

個別の企業で程度の差はあれ、これは資本主義経済のなかでは必然の流れなのです。

 

『僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか』 P121〜124より

 

我々が会社に提供できるものは何か?

それは、「時間」です。

 

スキルなどもあるでしょうが、会社が我々に求めているのは、我々の人生の貴重な時間です。

 

そして、会社は、労働者から「1日分の労働力」を買い取っています。

理論的にいえば、会社は労働者を1日中働かせてもいいのです。

 

もちろん、労働基準法がありますので、それは不可能です。

 

でも、北大大学院時代の知り合いで、大手製薬会社に就職した友人の話によると、

この会社は、労働者を1日中働かせるような場所なのだそうです。

 

毎日終電まで働かされ、休日出勤も頻繁にあるらしいです。

 

さらに、会社から携帯電話を持たされ、トラブルが発生したら休日でも対応しなくてはならないそうです。

 

友人曰く、この会社にいたら気の休まるヒマが1秒もないとのこと。

 

私が辞めた会社もかなりのブラックでしたが、友人が勤める大手製薬会社も負けてはいません。

 

そのほか、学部・大学院時代の友人の話を聞く限り、大企業はみんなこんな感じでブラックみたいです。

副業しましょう

給料は、必要経費方式で決まる。

つまり、人が生活を維持するための必要最低限のお金しか、会社から支給されません。

 

企業の利益は、労働者が長時間労働をすることで得られます。

 

そして企業は、労働者の1日の労働力を買い取っているので、1日中働かせる権利を有している。

 

これを「搾取」と言わずして、何と言うのでしょうか。

 

会社勤めをしても、報われないと思います。

 

給料は生命維持装置でしかありませんから。

 

だから、せめて豊かな生活ができるよう、副業したほうがよいです。

 

私も副業で商売をやり、運良く成功して人並みの貯金を手に入れました。

 

この貯金があるおかげで、私は会社を辞めて、こうして毎日ブログをやれています。

食べていくためのお金は、家庭教師のアルバイトをしてまかなっています。

 

副業して、給料以外のお金が入ってくると、生活に余裕が生まれます。

 

そのお金を無駄遣いすることなく、堅実に貯金しましょう。

 

ある程度の蓄えができたら、会社を辞めるやり、昇進をあえて避けたりなど、選択肢を得られます。

 

選択肢の多い自由な暮らしが、豊かな生活なのです。

 

会社はあなたを搾取することしか頭にありませんから、こちらも対抗して副業をしてやりましょう。

 

以上、『僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか』(木暮太一 著)(星海社新書)の書評でした。

 

『僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか』は、Amazon評価数・レビュー数が多く寄せられている、注目されている本です。

 

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しかし、『僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか』は、Amazonにて、中古の文庫本が安く買えます。

 

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